2013年2月10日日曜日

南アルプス アサヨ峰(標高2799m) 

9/5 のんびり歩きましょう!と南アルプスのアサヨ峰に出かける。
甲府駅前から広河原行きのバスに乗り終点で降りる。

北沢峠方向に林道を15分ほど歩いた沢筋に早川尾根広河原峠への登山口がある。
すぐに沢を離れてしらびそや栂の樹林帯をたどる。
林床や倒木は苔に覆われ、どこか八ヶ岳を感じさせる界隈はキノコの盛りを迎えた様子。
赤や黄色や彩り鮮やかなキノコが緑の絨毯のいたるところニョキニョキ。
ヤッシーさんに鑑定していただこうと気に入りを写真に撮りながら進む。

広河原峠に14:20到着。吹き抜ける風が心地いい。
一登りで稜線に出ると平坦な尾根歩きで間もなく早川小屋に到着。
小屋番さんから冷たい麦茶を頂き、美味し~いい!

テン場は盛況で、狭いテン場を10張りほどが占めて、間一発、2等地を確保。
水が豊かなテン場は大助かり。恐れていた雨も大降りにならずに済んでまずまず。
 

9/6 ザックがきのうより重くなった。樹林帯を登りそして下る。
いつもの事ながら次に来る登りを警戒して気持ちが萎える。
だが稜線にでると北岳がパッと目の前に現れ、嘆き節を引っ込める。
今日の北岳はもったいぶった貴婦人の態。霧のショールを肩から外さない。
それどころかそのショールを頭に被って真知子巻きを気取ってじらして見せる。

一方甲斐駒ケ岳はというとこちらはモクモクと湧くガスを右の豪腕でソレッとばかり
次は左の豪腕でと躍起に蹴散らしてくれるが、敵も然るもの戦いは決着がつきそうにない。

ミヨシの頭は少しばかりの岩稜を行く。岩稜にはほどほどのガスが似合う。
寄せては引くガスとガスを射して届く朝の光が刻む山の表情は、ことばにできない美しさ。

7,8分(と感じた)ハイマツとダケカンバの急登を凌ぐとアサヨ峰山頂に出る。
すももさんに教えられたとおり、大岩がデンと居座る山頂部はその岩自体が山頂となっている。
「うわ~!独占だよ~!」とはしゃぎながら岩を登って、ヒョイと岩の基部を見下ろすと
…「なんだ二人?もっと大勢かと思ったよ」と仰しゃる御仁と其の他に3人様が…
笑って上を見上げておられた。
あな恥づかし!いつも‘静かがいい’と言募っているのにこの姦しさ…穴があったら入りたい!

甲斐駒ケ岳に戦勝のゴングは鳴りそうにないので栗沢岳に進む。
こちらもチョットした岩稜、楽しい稜線歩きだ。
栗沢岳で初めて仙丈岳を雲の間にチラッと垣間見る。
仙丈岳を正面にみて下ったが、仙丈のカールは最後まで全貌をあらわさなかった。
しかし早川尾根はゆっくり山旅にふさわしく、アサヨ峰といい栗沢岳といい素晴らしい山稜だった。

9/5 広河原登山口12:00…14:20広川ら峠14:40…15:10早川小屋 テント場
9/6 早川小屋5:40…8:45アサヨ峰9:20…10:13栗だくさん10:35…12:15北沢峠


標高順位 65位

2009-09-05~06 登山


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