2013年2月10日日曜日

甲斐駒ケ岳 (標高2967m) 


入笠山から展望、左の尾根が黒戸尾根
5:30登山口にある竹宇駒ヶ岳神社に登山の安全を祈願して雨の中
標高差2100m日本三大急登の一つ黒戸尾根を上り始める。
薄暗く湿気の多い樹林帯の上りは精神的に辛い。
消費量の多い水も心配になってきた。
梅雨だから途中の水場で汲めるだろうと安易に考えて余分に持たなかった。
当てにしていた水場に水がなく、次は七丈小屋まで行かなければならない。
そんななか雨が上がって合羽を脱ぐことができたのは大助かり、楽になる。
標高1,628m地点~屏風の頭(1881)~刃渡り(2049)までの「八丁登り」は急坂に次ぐ急坂で辛抱がいる。
刃渡りはゴジラの背中の様な岩稜。クサリが渡してある。
刃利天狗(2049)の大岩を過ぎ、黒戸山の山腹を行くようになる。
あたりは岩と苔と木と日本庭園のような趣ある景色で落ち着ける。
黒戸山を下ったところが5合目小屋跡。廃材が積まれた脇の陽だまりに青い菫がいっぱい咲いていた。
ここからは長く急な梯子やクサリが続く甲斐駒ケ岳信仰の尾根を行く。
険しい山中に道を拓き願いを込め安置した石碑や石仏が数多く残っている。
屏風岩(2262)を越すと待ち望んだ七丈小屋へはひと登りだった。

小屋自慢の水、美味しいこと。コップ2杯をたて続けに飲んだ。
ちょうど小屋番さんも登ってきて「明日は雨だから今のうちに山頂に登っておいた方がいいよ」
「サブザック貸してやるよ」と勧められる。
山頂往復4時間として…12時だから…明るいうちに戻ってこられるね。
うん、出かけよう!

ガスの流れにめまぐるしく変わる東壁の景観を楽しみながら1時間で八合目、
迎拝所の倒壊した鳥居を過ぎると岩稜の上りになる。
神官の装束を身につけた人が下りてきて山頂は展望がよいと教えて貰う。
期待に反して急速に雲行きが怪しくなって行く。九合目のイワウメの咲き誇る岩場を廻り込んで
キバナシャクナゲが群生する白ザレの登山道を進むと既に展望は霧と消え、予想してはいたものの残念な山頂。
霧は濃くなるばかり、気温も下がってきたので諦めて七丈小屋に下る。
ストーブの上で湯気を立てる薬缶、温かい小屋が待っていた。
コーヒーのおいしかったこと。

翌日の下りも雨になった。

2006-06-30~7-01 登山

標高順位 24位2967m

百名山100/14座




0 件のコメント:

コメントを投稿