2016年3月27日日曜日

花冷えの丹沢大山

花冷えのきのう、丹沢は雪がぱらついたようです。
登山バスの車窓から山頂の辺りが白銀に静もる大山を望みます。
15名パーティでヤビツ峠から大山経由で不動尻へ、見頃のミツマタを訪ねます。


2016年03月25日

【山名】大山(おおやま)

【山域】東丹沢

【コースタイム】
秦野駅(バス)18:18=8:57ヤビツ峠9:20…9:43門戸口9:50…9:53ミツマタ群生地10:00
…10:22表尾根展望…10:3012号鉄塔…10:48春岳山山頂10:50…11:35大山鉄塔広場11:45
…北尾根脚立越え11:46…12:09大ノ沢右岸尾根(C.1100)…12:50大ノ沢・唐沢川出合の台地13:20
…唐沢川…13:43唐沢峠13:50…14:20不動尻…広沢寺温泉入口15:41バス=伊勢原駅






県道70号線、檜沢橋のミツマタ群落は7分咲きといったところです。
「ミツマタは香りがないのね」
「うう~ん、あまい香りがするはずよ」とはいったものの…確かに、
満開にならないと薫らないのかしら?




檜沢の中間尾根を春岳山に登ります。
表尾根の二ノ塔・三ノ塔の木々を装うのは霧氷でしょうか。





尾根を外れた斜面に立つ12号鉄塔。







1本とりたいと思いはじめた折よく、春岳山に到着します。
冬枯れの木立の間から丹沢主脈を眺めます。





大山を白銀に仕立てたのは、足元に散乱した霧氷ならぬ「雨氷」のようです。








卒業記念に大山登山
はからずも遭遇した雨氷ロード 。
 
大山に満開の薄墨桜を散らしたかのようです。





無線中継所の脇を抜けて鹿柵をアルミの脚立で越えて北尾根に入ります。




北尾根の途中から北東に落ちる大ノ沢右岸尾根を下ります。
踏跡は尾根上に忠実につけられ、所々細い部分はありますが、
崩れたり荒れたりした個所もなく、藪もない歩きやすい尾根です。





アセビのトンネルを抜け尾根の分岐を左に、三峰を右手正面に見ながら下ります。
大ノ沢の瀬音が聞こえるようになると傾斜が増して、目の前に樅の巨木が現れます。
急傾斜の広尾根をしばしバランスを取りながら下ると大ノ沢と唐沢川の出合近く、段丘のような小広い尾根末端に降り立ちました。
ここで遅い昼食休憩をたっぷりとります。





 大ノ沢には水流がありますが、唐沢川は伏流しているようで川床は乾いています。
唐沢川を上流に堰堤を3つ越えて、南大山沢と石尊沢の出合から仕事道を唐沢峠の東屋に辿ります。




 東屋から眺める大山の無線中継所です。
 雨氷のおかげで写真を撮る気になりました。





峠を下って30分、不動尻のミツマタ群生地です。
ヤビツ峠より標高が低いのでミツマタの開花もほぼ満開です。
爽やかな甘い香りがします。



2016年3月20日日曜日

大山に白滝を訪ねる。

2016年03月17日

【山名】大山

【山域】東丹沢

【コースタイム】
  二ノ足林道ゲート前駐車9:00…不動尻林道終点9:30
 …9:37不動の滝9:40…左岸尾根を高巻10:18…10:19白滝前衛の滝
 …11:38赤茶滝…11:50白滝落口12:00…12:20涸棚
 …12:40尾根取付き…13:13作業経路…13:20唐沢峠東屋
 …14:01梅ノ木尾根へ(枝尾根に迷う)…14:55正規ルートに復帰~P778
 …大沢分岐15:24弁天御髪尾根へ…すりばち広場15:33
 …見晴広場15:52…16:40二ノ足林道ゲート




白滝は幻の滝とありました。
不思議に、幻がつくと一度湧いた興味はつのります。



二ノ足林道四ノ橋から不動尻の沢の左岸の踏み跡を辿ります。
堰堤を四つ越えると、右手に落差6mの不動の滝が現れます。
幻の白滝は不動の滝の上流、右俣にあります。
登山靴なので濡れるのを嫌って、不動の滝は右岸から巻いて左岸に徒渉します。



高巻の途中から見下ろす大滑滝

2俣の右奥に、白く輝く滝の飛沫が見えたので近づくと、
見上げる視界からは、右に曲がって続く滝の全容は掴めませんが、大滑滝です。
落差は15mかそれよりも長いかもしれません。
沢装備なしでは高巻くしかありませんが、付近の傾斜はため息が出るようです。
それでも何とか左岸が這い登れそうで果敢に直登に挑みます。
すると前方にトラバースのトラロープが見えるではありませんか。
もっと手前で高巻いてきた様です。
しかしこのトラバースはデンジャラス、もしかしたら直登より恐いかもです。



右俣の白滝沢の左岸に着地すると、2条前衛滝の上方に幻の白滝がチラッ!
ところであそこへ行くには?



先行の二人が垂崖の左岸から流倒木を利用して右岸に渡って行きます。
右岸尾根を高巻くと解釈した後行の二人は、上流の沢床がブラインドの位置から
構わず右岸尾根に取り付くのですが…。



不安定な急傾斜の尾根は浮石も多く、神経を使います。
最後尾の私の足元を落石が襲います。
私はヘルメットをかぶっていますが仲間はノーヘルです。
尾根の高さの半分から下方を見ると、緩傾斜のバンドが沢に並行して走っています。
バンドが幾分ハングした位置取りの為にいまいる処からは沢床の様子はつかめないので一抹の不安はありますが…使えそうです。



バンドからは安全を期して懸垂下降します。
1回目の懸垂下降で沢床の様子が見えて来ました。
前衛の6m滝を越えるには丸太の長い流倒木から数えて3つ目の滝壺近くまで張り出した流倒木の左脇を抜けていけるようです。

2回目の懸垂下降で、流倒木と土砂と腐葉土のグズグズの右岸のり地に立つと、
枯葉に紛れたトラロープが見つかりました。
 
 
 
  
 



前衛の6m滝にはかすかな虹がかかっていました。
左横から滝の表情をスナップします。




どなたが付けてくださったのか、有難いトラロープの助けを借りて幻の白滝に対面することができました。
白滝の落差はどれくらいあるのでしょ。
仰ぎ見ると、上部で傾斜が中だるみして盲点部分もありそうです。
20mは確実にありそうです。




白滝の落ち口に向かうと、白滝と隣り合う湧水の滝に出会います。
陽の光を浴びて赤味を帯びた岩肌を伝い落ちる情景に心奪われます。
この上に沢はなく白滝の右岸尾根から突如噴き出しているようで落差は20m以上はありそうです。
滝を見ると落ち口を見てみたいと思うのが私の常です。
フリクションが利きそうだしとやる気満々でしたが、仲間が心配するので自重します。



白滝沢は左から出会うゴルジュを持つ沢を過ぎると水流がなくなりました。
私たちは眼の前の緑の苔をまとった涸棚に直進します。
涸棚からしばらくすると沢は源頭の様相になります。

私は涸棚を上るとそのまま左の尾根へ詰めたのですが、
 想像にを越える傾斜でてこずりました。
 ここは沢筋が尾根に取り付きやすい高さになるまで涸沢を詰める方が楽です。




 尾根を忠実に高みを目指すと不動尻からの作業経路に合流します。





そして唐沢峠で大山の一般登山道に合流します。
下山は歩き足りない仲間が推奨の、梅ノ木尾根と弁天御髪尾根です。
途中不注意で枝尾根に入ってしまいましたが、直に気が付いて事なきを得ました。
下山を長く感じるのも私の常ですが、やっぱり長かった。






2016年3月15日火曜日

新雪の高水三山

2016年03月12日

【山名】高水山標高759m 岩茸石山標高793m 惣岳山標高756m

【山域】奥多摩

【コースタイム】
軍畑駅9:30…高源寺参道口9:52…登山口10:09…11:20常福院12:10
…12:15高水山12:20…12:45展望…12:55岩茸石山
13:50惣岳山…15:50慈恩寺登山口=つるつる温泉(五日市)=帰宅




高水山山頂にて
山の仲間と人気の高水三山を初めて歩きます。
青梅線の軍畑駅と御嶽駅から直に上れるアクセスの良さに加え、
起伏に富んだ周回登山が低山ゆえに手軽に楽しめます。
高水山山頂直下の山の社も趣深く、北には縦走路が延びていて、
縦走が好きなわたしは興味がわきました。





昨夜降った雪が、私たちの山行きをさらに楽しいものにしてくれました。




軍畑駅から2時間弱かかって高水山の常福院に到着しました。
杉の大樹に囲われた雪の社、味わい深い日本の風景です。





秩父や奥多摩では狛犬のかわりにオオカミ像に出会うことがあります。







高水山から雪と泥の下りこう配を滑らないように注意深く下ると、平坦な稜線歩きを暫し。
岩茸石山の鞍部からつかの間、岩混じりの稜線をこえると三等三角点のある山頂に到着です。
展望を期待していましたが、棒ノ折山の方角がかろうじて確かめられる状況でした。
“縦走においでよ”と誘われている気がしました。








 木の根の張り出したミニ岩場を抜けると樹木に覆われた惣岳山山頂です。
金網で囲われた神社がありました。
青渭(あおい)神社奥宮で、里宮は青梅市沢井にあるようです。






惣岳山山頂からは青梅線御嶽駅に下ります。
どの山に上っても下りは常に長く感じるのですが、この日もそうでした。
コースタイムを大幅にオーバー、のんびり、ゆったり。
きょうも山を歩く楽しさに浸りました。