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2018年11月2日金曜日

七面山 


2018年10月28(日)~29日(月)
天候不順などで催行できなかった山の計画書が溜まっている。

七面山もその中の1つ、今回が4度目の計画で漸く山頂を踏んだ。

【山名】七面山標高1989㍍ 三角点峰1983.1㍍  喜望峰標高1980㍍
【山域】身延山地
【コースタイム】
10/28 最寄駅8:28ー小田原8:50ー9:14熱海9:24-10:04富士10:13
      -11:08身延11:25(バス)-12:12七面山登山口(タクシー0:10)-羽衣の滝12:40
      -表参道登山口12:45…13:25肝心坊…展望所14:35-16:30敬慎院(泊)
10/29 5:00起床…5:30遥拝場6:00…敬慎院6:45…遥拝場…七面山登山口6:50
      …7:00ナナイタガレ7:26…7:36七面山山頂7:40…7:55鞍部…8:05喜望峰8:22
      …七面山山頂…8:48ナナイタガレ上部9:08…ナナイタガレ下部9:17
      …9:27遥拝所9:36…9:48敬慎院10:08…一の池…10:14奥之院10:25
      …10:33雨畑分岐…1丁目13:16…神通坊13:19…13:22角瀬14:33(バス)
        15:20身延15:29-16:24富士16:40-17:27熱海17:37-17:58小田原


表参道登山口を出発しょうとしたその時、「南無妙法蓮華経」を唱和しながら広い参道を埋めつくす
白装束の大集団が現れた
タクシー運転手の話にあった日蓮宗派霊友会の信徒が、登詣から戻って来たようだ。
400人という人数と響き渡る大合唱に圧倒され立ちすくむ。
気づいたリーダーが隊列を片側に寄せて道を空け、大集団の脇を登らせて貰った。
2丁目の神力坊で信徒の隊列が1段落すると、急に風を感じて1枚羽織る。

今宵の宿50丁目の敬慎院まで、つづら折に切られた修行と祈りの道を行く。
余市岳から丁度1ヶ月、足腰の筋力は、悲しいかな全盛期と違いひと月山に登らないと後戻りするからヘロヘロになりながら4時間かかって敬慎院に着く。


到着すると直ぐに風呂をつかわせて貰って、17時には夕食の膳が運ばれた。
精進料理の簡素な食事だが、みそ汁も煮つけもおいしい。
18時、読経で夕勤が始まり、七面大明神の御開帳、焼香と厳かな時を過ごす。
部屋に戻ると名物の長布団が部屋幅いっぱいに敷いてあった。
19時、相棒と千葉から参詣のお二人と、4人並んで横一列になりおやすみなさい。

翌朝5:00には目覚めて身づくろいを済ますと、髄身門のある遥拝所に登りご来光を拝んで、朝勤の代わりとした。

富士山は遥拝所の真東に当る為、春と秋の中日にダイヤモンド富士が拝める。




6:00敬慎院に戻って朝食、みそ汁と昆布の佃煮とたくあん漬のおかずでいただく。
6:45敬慎院にザックを預け、空身で七面山山頂に出発する。
登山口から七面山山頂を望み、カラマツ林に続く登山道へと入って行く。


登山道はナナイタガレと呼ばれる東斜面の大崩壊壁の脇を通って延びている。
斜面の崩落は現在も進行中で、登山道もその都度つけかえられているそうだ。
立ち入り制限区域がトラロープで示してあるが、ロープのないふみ分道にはいってみると、真下に崩落斜面が見え、崩壊壁が弧を描くように斜面を取り囲んでいる。



9月の21号台風は七面山に多大な被害をもたらした。
台風の2日後の9月8日に予定していた登山は、敬慎院から断りがきた。
敬慎院の停電と表参道に倒木があり、通行できないということだった。
その部分(41丁目と42丁目間)は、28日現在も迂回路のままだった。
そんな次第で登山道もさぞやと心配したが、倒木はあるものの(一部は手が入っていた)注意深く見極めれば道迷いするほどのものではなかった。

(判断には個人差があるので必ず自分で判断してほしい)
出発から50分程で二等三角点が据えられた七面山頂に着く。
1982年製の山岳方位盤が指す山は、樹林が邪魔になって展望できない。

標高も1983.1㌢と当時から一㌢余り高くなった。




天気がいいので、喜望峰まで足を延ばすことにする。
七面山までに比べその先は倒木の数が多く(倒木処理も施されていなかった)
倒木を越えるたびに後ろを振り返って地形と景色を確かめながら進んだ。
最高点峰と喜望峰の鞍部に差し掛かると朝日が正面から射してきた。
ガス湧くところのようで唐松にびっしり付いたサルオガセが陰気な雰囲気、だが、差し込む朝日を受けて唐松もサルオガセもキラキラと輝きだした。
森が目覚める瞬間のひときわの景色に出合った。


南北に延びる尾根上の1地点といった狭い切り拓きに出るとそこが喜望峰だった。
通り過ぎようとしたが、開けた西側に見たことのある双耳峰が見えた。
もしやと思って傍らの朽木を見ると喜望峰と書かれた小さな木札が下がっていた。


ここから見える山殆どに思い出がある。
骨折した仲間がヘリで救助された笊ヶ岳。
椹島から悪沢・赤石・聖と縦走した時の花畑は百花繚乱、生涯で1・2を争うだろう。
上河内岳では、晴天の山頂を独り占めして、聖岳に湧く雲を飽かず眺めた。
蝙蝠岳から眺めた塩見岳は雄大で猛々しくカッコヨカッタ。





中央双耳峰が笊ヶ岳、左に布引山と左奥の聖岳、稲又山と奥のトンガリピークは上河内岳、笊ヶ岳の右奥が悪沢岳


初日、羽衣まで一緒のタクシーで入った親子が登ってきたのを潮に、往路を戻る。
ナナイタガレの上部で倒木を避けて歩いていると、富士山と富士川の美しい景色が目に飛び込んできた。

時間はたっぷりあるのでゆっくり景色を眺めて行くことにする。



随身門に戻ってきた。


敬慎院に預
って貰ったザックを受け取って10時8分、北参道を下山する。
鹿が遊ぶ敬慎院境内を北に、ゆったりとした道を二の池や御神木大イチイを見て奥之院に向かう。
最初に影嚮石(ようごうせき)と七面大明神の幟(正式にはおぎしろというらしい)が見えてきた。

お休み処に用意された麦茶がとても美味しく、今日初めての行動食をとる。





奥ノ院からは登山道らしくなって道幅も狭まって傾斜もついてくる。
400人規模の信者の通行は困難だろう。
8分で雨畑からの旧参道が合流するが通行止めらしくロープが架けてあった。
明浄坊、安住坊と淡々と下って行くが、樹林帯の変わり映えしない道にいささか飽きた。
標高900㍍まで下ったところで上部より傾斜がついて、つづら折の回数が増し、
2.3度休憩をとりながら1時22分漸く角瀬に到着する。
バスの時間まで1時間ほどあるのでお風呂に入りたいと思っが、
信者さんの団体と一緒になり断念。
代わりにお洒落な道の駅南アルプス邑で美味しいプリンをいただく。
14:33分のバスで身延駅に出てJR電車に乗り、18:30頃帰宅した。

2018年10月3日水曜日

北海道駒ケ岳 2018北海道の山①




2006年の羊蹄山登山に始まった毎年恒例の北海道遠征は2016年から途切れた。
その相棒だったBと、久しぶりに北海道の山に行こうということになった。
日高の山に上るまでの体力は2人共に無く、車の運転も避けたくて、公共交通機関利用で手軽に上れる山を目当てに、「渡島駒ケ岳と余市岳」を選んだ。
計画途上の9月6日に北海道胆振東部地震が発生して深刻な災害になった。
旅行客のキャンセルが相次ぐ窮状が報道されていたので、あえて予定通り出発した。


2018年09月25日(火)
【山名】北海道駒ケ岳標高1131㍍ 標高900㍍の馬ノ背まで登山
【山域】大沼国定公園
【コースタイム】 09/25 羽田空港7:50-9:25函館空港9:45-10:34函館駅10:05
                     (スーパーー北斗7号)-10:48大沼公園駅10:58
                     (タクシー¥2950)-11:15駒ケ岳6合目登山口11:19
                     …12:10馬ノ背12:30…13:08;6合目駐車場13:15(便乗)
                     -13:35大沼公園駅14:36(スパー北斗13号)
                     -新札幌乗換-18:40小樽築港駅…19:30グランドパークH(泊)

活火山の渡島駒ケ岳。
西の剣ヶ峰、北の砂原岳、南の馬ノ背・隅田盛で囲む駒ケ岳山頂部火口原は、標高900㍍の馬ノ背より上部には立入禁止の入山規制が出ている。
函館からスーパー北斗に乗車、震災後の確認走行で大沼公園に8分遅れで到着。




駅からタクシーで駒ケ岳6合目登山口に入り、公衆トイレの屋根上に凛と屹立する駒ヶ岳を見上げる。





山届を投函して、馬ノ背までトドマツの疎林に切られた1本調子の登りが続く。
登山道の1部に地割れが起きていたが、地震によるものではなく、雨水の流れによって地表面にできる谷状の地形(ガリー)、ごく小規模の雨裂のようだ。
樹間から、噴火によって形づくられた天を突くナイフリッジの剣ヶ峰を望んで、
駒ケ岳がマグマを抱く火の山であることに改めて思いする。




風が触れやわらぐ暑さの登山日和に恵まれて、振り返ると大沼小沼と横津岳が織りなす雄大な自然景観が眼下に広がっている。
函館湾に浮かぶ島かしらと…よく見るとそう、函館山。
「やや~北海道に来た」という、北海道ならではの解放感を久々に味わう。




駒ケ岳は見る角度によって山容がくるくると変わる。
写真を撮りとり相棒に遅れて、入山が許される最高地点馬ノ背に1時間で到着する。
自信がある人が、張り綱を越して剣ヶ峰へと踏み込むようですが、現状はここが駒ケ岳の終了地点になっている。




相棒は地元の登山者と談笑中だった。
相棒の手柄でくだんの登山者に大沼公園駅まで便乗させて貰った。
この山は砂原岳。
登山者A氏も登ったことがあるそうで,展望が良いとのこと。




圧倒的な規模で群生していたシラタマノキ、鈴なりのふっくらとした白い実。
これから奥さんとカラオケに行くというA氏。
大沼公園駅前のおいしい団子屋さんを教えて貰って、お土産に。


大沼公園駅から往復3時間弱で駒ケ岳登山を終えると、JRスーパー北斗13号で次の目的地小樽築港に向かう。
列車は15分程遅れて到着、震源地に近い苫小牧周辺では大幅なスピードダウンで更に5分の遅れを出し、都合20分の遅延。
車掌さんに不慣れな乗継を相談すると、札幌まで行かないで南札幌か新札幌で乗り換えるのが良いとの事、結局降りたホームで乗車ができる新札幌で乗り換えた。
丁寧に対応して貰い、親切が嬉しかった。


車窓から羊蹄山や夕焼けを眺めて、小樽築港に18:40に到着。
回転ずしの夕食を済ませてチェックイン。
明日は小樽散策の予定。


 



2018年7月10日火曜日

茅ヶ岳


2018年06月30日(日)

【山名】茅ヶ岳

【山域】奥秩父前衛

【コースタイム】 深田公園駐車場9:10...女岩10:23...11:06尾根分岐11:12

                ...11:17深田久弥先生終焉の地...11:38茅ヶ岳山頂12:23
                ..14:30.深田公園

梅雨が明けた最初の土曜日、山の会の仲間と茅ヶ岳に上ります。
中央高速道韮崎ICの料金所をでて右折、県道27号線を15分で道路沿い
の深田公園駐車場に、自宅出発から3時間後の9:00到着です。


綺麗なトイレを拝借して、9:10分登山開始です。
駐車場から奥へ、深田公園の手前で右手の林に延びる平坦な一本道に入ります。
疎林に残る廃屋が、かつてはこの地に開拓の暮らしがあったことを彷彿させます。
30分程で前山大明神林道に出合い、向かい側に「女岩」の指導標を確認します。


登山道は次第に沢地形が顕著になり、両側に尾根が迫り緩く傾斜もついてきます。
風が通らない場所らしく、地表が乾ききらない湿った状態で湿度が高い上に、
慰みと頼む花も端境期で少なく、きょうの茅ヶ岳登山は、心身ともに弾みません。






大汗をかきながら女岩の場所に着くと、以外にも女岩は、崩落の危険がある為に
「立入禁止」になっていました。
前回2008年の登山では、岩壁から流れ落ちる水をすくって飲んだ記憶があります。
(立入禁止措置は2012年3月27日から始まったようです。)


女岩からは急登になります。
北に向かって一気に、女岩のコルへと突き上げる沢地形を上ります。
女岩を右に迂回して岩混じりの道を抜け、雑木林をつづらに上って行きます。


林床にハシリドコロの群生が黄色い朽ち葉を曝して時節を終えようとしています。
私の山登りも朽ち葉色、WCサッカーで夜更かしが続いたせいと言い訳しなければならない程、体が重く苦しい息遣いで、茅ヶ岳ってこんなに急だったかしら!と信じられない思いになります。
女岩のコルにメロメロになって到着した私に仲間がメロンを御馳走してくれました。
このメロン、元気回復の即効薬でした。






稜線に乗って5分で、「日本百名山」の著者深田久弥氏の終焉の地があります。
この日は生憎低い雲に隠れていましたが、金峰山の展望が素晴らしい所です。
細尾根を幾度か岩を乗り越えて山頂へ。
低層の雲が四方を厚くつつんで展望は望めません。
20名程の登山者が、みなさんお弁当を広げて和やかです。
腰を下ろし、仲間の愛妻弁当をおすそ分けして貰います。






下山は女岩ルートの西隣りの尾根道を下ります。
往路とは違って風も通って地表も乾いています。
キリンソウやウメガサソウなど花も咲いていて楽しい下山路です。






朝の林道に出合って、女岩ルートの登山口を経て、深田公園に立ち寄ります。
「百の頂に百の喜びあり」記念碑に刻まれた句に思いを重ねます。


自分なりの山登りのスタイルに変化を持たせる時が来たとの思いはありましたが、今回の茅が岳はその思いを切実にしました。
夫々の山の夫々の楽しみを!明日へ続け。





2018年6月20日水曜日

三ツ峠山のカモメラン



2018年06月16日(日)


明日からはしばらく梅雨空が続くようです。
きょうの晴れ間を惜しんで急きょ三ツ峠山へ、カモメランを見に出かけます。
今年は花の開花がミツ峠山でも早やかった様で、旬を過ぎていました。










ミツ峠山といえば富士山。
雲の中から優美な姿を現して、山荘のベンチに休む登山者の喝采を浴びます。




三ツ峠山の山頂から、雲海に頭を起こす雄々しい富士山を眺めます。






そして、岩のゲレンデ。
わたしには、三ツ峠山では一番なじみ深い懐かしいエリアですが、
変わらぬ人気で、多くのパーティがトレーニン中でした。
ミツ峠山荘より遠望



2017年10月12日木曜日

船形山から泉ヶ岳縦走

船形山は、山形では御所山ごしょざんと呼ばれます。
宮城県と山形県にまたがる東西30K、南北25Kの船形連峰の主峰です。
私の所からは、アプローチに半日掛る山ですが、
初日に升沢避難小屋まで入っておくと、2日目は泉ヶ岳まで足を延ばせます。
下山後、泉ヶ岳キャンプ場から路線バスで地下鉄泉中央駅に戻れるのも便利です。




2017年10月04日(水)小雨霧~05日(木)霧

【山名】船形山(御所山)標高1500m 蛇ヶ岳標高1400m 

     三峰山標高1417m 北泉ヶ岳標高1253m 泉ヶ岳標高1172m

【山域】奥羽脊梁山脈 船形連峰


【コースタイム】10/04 仙台駅9:20=泉中央駅BS9:57=10:38吉岡上町BS=大和タクシー営業所11:00

                 =11:40駐車場11:50…升沢登山口12:00…なめこ収穫12:10…旗坂平12:22
                 …山光の宮入口14:00…瓶石14:35…14:50升沢小屋
             
              10/05 升沢小屋5:35…6:55船形山山頂7:25…千畳敷7:42
                 …8:40蛇ヶ岳8:45…9:30三峰山9:45…10:07三峰山東ノ肩10:17
                 …11:55熊ノ平…水源12:05…12:10なめこ収穫12:35…13:05北泉ヶ岳13:20
                 …三差路13:50…14:25泉ヶ岳15:00…16:30泉ヶ岳自然ふれあい館17:05バス
                 =泉中央駅=仙台駅18:57=小田原21:31



升沢登山口へは吉岡からタクシー(大和タクシー022‐345‐2181¥6050)に乗ります。
車を降りると、ポツリと雨が落ちてきました。
4日午後は予報ですが予想降水量は0mm、太陽がでているし直に止むでしょう
駐車場のふくろう橋を渡った一段上にきれいなトイレがあります。
奥に延びる林道を歩き始めるとまたパラパラと雨、念の為ザックカバーを付け、雨具はすぐ着られるように雨蓋の下に移します。

雨が降ってきました。背負ったばかりのザックを下ろします。


5分程歩き㉚標識からやや急な尾根に取り付くと、もうそこはブナの森の真ただ中。
ブナの傘を滑り落ちた雨粒が顔にかかりますが濡れるほどではありません。


林床にトチバニンジンの赤い実とルイヨウショウマの黒い実が一緒にありました。
トチバニンジンは栃の木の葉に似ているから、ルイヨウショウマは升麻の葉に似ているから、互いに似た葉をもつ植物から名前を貰っています。


広い登山道の真中に立枯れたブナを回込んだ相棒が、「なめこ!」と声を挙げます。
群生する天然のナメコにであったのは初めて、つやつやぷっくりまんまるです。
チョット考えてから、折角だからと今夜の味噌汁の実に二人分収穫します。


㉗旗坂平で傾斜が緩み、ブナの雫で体が湿っぽくなってきたところで雨具を着ます。


升沢コースの尾根の紅葉はカエデがちらほら色付いた程度、標高1000mで登山道が山腹を巻き始めるとブナにシラビソや灌木が混ざるようになり、㉑鳴清水辺りから標高1230mの⑧升沢小屋周辺が紅葉の見頃でした。


登山口から3時間で2階建ての可愛い升沢小屋に着きました。
今宵は紅葉に包まれた綺麗なこの小屋に泊めて貰います。
収容人員は詰めあって20人程、扉を開けた突当りにバイオトイレがあり、
外からも居室からも使いやすい位置です。
居室は中央に切られた土間を行き来する為、寝ている人に気兼ねなく動けます。
高床式で窓の位置が高い為室内が明るく、床下は倉庫として活用されています。
インドネシヤからの登山者が、「山の中にこんな良い家」と書き残すのも頷けます。
水場がそばにあるので大助かり、登山道になっている沢の水を煮沸して利用します。
小屋と熊さんに挨拶の鐘を鳴らします。


山の食料は、装備の軽量化優先で多くの場合フリーズドライですが、
きょうは天然ナメコの味噌汁つき、贅沢です。


2日目、お湯を沸かして朝食、身支度、掃除と済ませて5:30スタートです
小屋前から数段下り沢に、川床の石のペンキ印や木の枝の赤布を拾いながら、
標高差170m弱、沢の中を歩いて標高1428mの船形山南稜線に詰めます。


登るにつれ西側からの強風に見舞われ、途中で登山道が2本に分岐する辺り、
吹きさらしの西側を避け内側の灌木帯の道を選びます。
山形側の観音寺コースが出合うと山頂と小屋が見えてきます。


一等三角点にタッチ、思えば最近は霧づいての登山にちっとも当たらない


紅葉が終い初雪を待つだけの船形山、他に上って来る人もないようで二人きりです。
小屋を借り熱いコーヒーを、侭ならない時期があって相棒と泊りの山は4年振りです。
小屋の中央にまきストーブ、ありがたいことに歩荷の薪が積んであります。


往路を千畳敷に戻って右の尾根道に入り、灌木と笹が茂る縦走路を辿ります。


濡れた笹をかき分けながら進むと、蛇ヶ岳の鞍部で笹を刈る人達に出会います。
この先の三峰山でも、実は船形山山頂でも私たちと入替わりに登って来たお二人。
この天気ですから、登山者には初日に下山中の一人と会っただけで、登山道整備の方には10名とお会いしました。
「登山道も山小屋も守人のおかげで安心安全に利用できる」と、思いを新にします



後白髪山(うしろしらひげやま)と三峰山(坊主)の分岐を左にとって長倉尾根に入ります。


天候が次第に回復の兆し、装いの船形連峰が、姿を現し始めます。




しかし、振り返り眺める船形山には、依然として雲が垂れ込めています。



奥の2つ並んピークが北泉ヶ岳と泉ヶ岳、きょうのゴールはまだ遠いなぁ。


三峰山の急降下に「ここを登るのは骨が折れそう」、逆コースに胸をなで下ろしますが、北泉ヶ岳の登りも似たりよったりで、ヘロヘロになりました。


三峰山の急降下が20分で一段落します。
草を刈る人達が「坊主」と呼んだ三峰山、三峰山の東肩から振り返ると坊主に納得。


1時間前に分岐を分けた後白髪山うしろしらひげ山の大きな山容が目を引きます。
頂稜部を地図で見ると、見えている割には傾斜があります。


西方の後白髭山から南にみえる湖は大倉ダム、日本に1基だけの珍しいダムだそう



長倉尾根は、名前の通り長い尾根ですが、展望と原生林に恵まれ変化に富みます。
峰山の急傾斜が終わりると登山道は深い森に入って行きます。
登山道の立ち枯れの木や朽木に茸が生っています。
茸は原則採取しないのですが、今回幸か不幸か天然ナメコの味をしめ、
道端にさりげなく出ているナメコに無関心でいられず、採取してきました。
家族にナメコおろしを振る舞い、「美味しいでしょう」と得意満面です。


白い茸はブナハリタケ?


笹藪と泥濘が少々うるさい緩傾斜のブナの広尾根を最低鞍部まで下ります。
ブナの美しい森に、唐突に地図にない林道が交差して「熊ノ平の」標識を見ます。
上ってブナの木が2~3本ある広場の幕営地に着き、「水源」の標識があります。



 少しの間喘ぎ登ると次第に緩やかになり、ブナの並木が美しい登山道になります。
また少し等高線が混んだ段差のある登りを凌ぐと、 北泉ヶ岳山頂に到着します。





北泉ヶ岳の下りは、露岩の段差が疲れた足にはハードル高く時間がかかります。
三叉路まで下りきると最後のピーク泉ヶ岳へ、白樺の林を上って行きます。
ヤレヤレ山頂~、泉ヶ岳にも誰もいません。


予定では15時のバスに乗る筈でしたが…最近は毎度感じるのですが、以前より明らかに体力が落ちて、コースタイムをオーバーすることも珍しい事ではなくなりました。
途中からブナの森をゆっくり堪能しようと、キノコ狩りも、17時のバスに変更しました。


のんびり時間調整して、水神コースを泉ヶ岳自然ふれあい館のBSに下ります。
後半から天気がすっかり回復して、下山路から今日辿って来た稜線が展望できます。
船形山の遥かな道、ポツンと見えている山頂小屋、升沢小屋を出発してからの今日一日を思い返して、改めて稜線を眺めます。