2018年5月28日月曜日

九重山2人旅 登山2日目


2018年05月11日(金)
      05/11 法華院温泉山荘5:00…坊がつる…6:00法華院温泉山荘7:30…坊がつる8:00
            …9:10雨ヶ池9:25…湿地帯11:20…タデ原湿原11:30…11:35九重登山口
            …13:00奥の湯の里13:45-14:30ゆふいん院温泉(緑涌)
      05/12 ゆふいん温泉9:00-金鱗湖-由布岳登山口-道の駅北浦-16:00宮崎


九州最高所に湧く法華院温泉のいで湯、白いゆの華がたゆとう透明な湯はさらりとした~肌ざわり、到着して直ぐと寝る前にもつかって、1日の疲労を癒します
山に登って、温泉につかり、目の前に坊がつる、平治岳、大船山の大自然を眺む贅沢、九重に来て良かったと思います。


4:30に目が覚めて、坊がつるを散策します。
5:14 平治岳の左裾がうす紅を刷いてきました。
で~んと座る平治岳と大船山の山影に坊がつるはすっぽり埋まっています。
雲がないから朝焼けは期待できませんが、日の出の時刻を過ぎたというのに
朝日が昇って来る気配はありません。


5:17 そうこうするうち、背後の三俣山が輝きだしました。



5:26 坊がつるは、まだ醒めやらぬ静寂に包まれています。
朝日は大戸越(ウトンゴシ)の方へ移ってきたようです。


5:35 三俣山に続き南の白口岳にも日が射して、徐々に中岳も眩しく輝きだします。


6:15 日の出から一時間後、部屋に戻って出立の準備中にそれは起こりました。
北大船山山頂から太陽が昇るダイヤモンド大船です。
まさかと思っていたので気付くのが1分遅れました。
太陽は既に山頂にあって、顔をのぞかせる決定的瞬間を見逃してしまいました。


きょうも快晴です。麓は初夏の候ですが標高1300mの高地はまだ春の陽気、
当たり前に山荘の食堂ではストーブが燃えていました。
きょうは下山だけ、たっぷり時間を使って九州自然歩道を長者原に下ります。


みんなの歌で「坊がつる賛歌」が紹介され、古くから多くの登山者に親しまれてきた坊がつるが、広く世に知られるようになりました。
山荘の坊がつる入口側の高台に歌詞が掲示してあります。


九重連山のほぼ中央に四方を九重山や大船山、三俣山などの高い山に囲まれた盆地状の湿原が広がります。
ラムサール条約登録の湿地は、春3月の野焼により貴重な生態系が保全されます。
この稀有な自然が、キャンプ場として四季を通じて開放されています。


南端にある法華院温泉のいで湯に浸ることもできる坊がつるは、九州の山のオアシスと呼ばれ、坊がつるに憧れる登山者は私の周りにたくさんいます。



岳人のほとんどはミヤマキリシマの開花を満を持して待っている頃かと、そんな事情で私たちの他に人影が見当たらないのが好都合、憚りなく大岩に上ってみます。


野焼きから2カ月、20㎝に満たない草丈の原を鳴子川が白く光りながら蛇行します。
山の華やぎは劣るとも初夏の山の活気と静かな空気感と、ゆっくりとした時間の中に身をおいて上等の気分です。



とうとう、九州自然歩道の分岐に来てしまいました。


         白口岳

左より、白口岳・稲星山・中岳・天狗ヶ城


大船山と立中山
帰し方を振り返り、九重の峰々、坊がつるに暇乞いをします。


草原の坊がつるから樹林帯に入ります。
密生するこの木はアセビの仲間でしょうか、ネジキのようでもあり、朝日を受けて赤く輝く木肌が独特の景観です。


下山のルートで一番標高の高い1358m雨ヶ池までゆるやかに上って行きます。
雨ヶ池は雨が降った時だけ池のようになるそうで木道が敷いてあります。


まさしく池ができていました。


水鏡に三俣山が写っています。


ミヤマキリシマがちらほら咲いています。


登山道が下りにかかる頃、登山者とすれ違い始めます。


グリーンシャワーが降ってきます。



蓼原湿原に流れ込む湧水がコンコンとわきだしています。


岸辺にタニキキョウが群生しています。


長者原の九重登山口に戻ってきました。
一筆書き300名山挑戦中の田中陽気さんが入った温泉の事が頭に浮かびます。
「奥の湯」としか思い出せなくて、チャンポンを食べた店でリサーチしますが失敗、とりあえず宿のある由布院に向かうことにします。


ところが道中、【奥湯の郷温泉】の案内看板が出ていて、これだこれだと細い脇道に入ると、これが直には着かなくて心配になりはじめた頃、漸く到着します。
別府の上がり湯とか、青白い濁り湯でさっぱりしていました。


田中さんを癒した山羊さんが5頭、ガードレールに繋がれて土手の草を食べていました。人懐っこくて、車から降りた私たちに寄ってきました。
夕べは野生のアナグマできょうは家畜のヤギ、明日は何に会えるでしょうか!



2018年5月17日木曜日

九重山2人旅 登山初日



                                                       中岳より坊がつるを望む
2018年05月10日(木)
妹と九重連山に上ります。

九重ならではの雄大な自然に浸る山中1泊、全行程3泊4日のゆる旅です。

【山名】久住山標高1786.5m 中岳標高1791m 天狗ヶ城標高1774m 沓掛山標高1503m

【山域】阿蘇くじゅう国立公園九重連山

【コースタイム】 

    05/09 宮崎空港11:30-15:30別府温泉ホテル白菊(泊)
    05/10  別府7:30ー8:30長者ケ原登山駐車場-みやま前バス停留所8:40-8:50牧ノ戸峠
          …牧の戸登山口9:00…9:13第Ⅰ展望所…沓掛山10:35…11:13扇ノ鼻分岐
          …11:40久住別れ…12:00久住山12:35
…12:57御池…13:05中岳分岐
          …13:30中岳13:50…14:08天狗ヶ城14:15…14:43北千里浜分岐(久住別れ)
          …北千里浜…15:25諏蛾守越・法華院温泉分岐…16:00法華院温泉山荘(泊)

9日初日、宮崎空港に出迎えて貰って東九州自動車道に乗ります。
休憩をはさんで4時間、1日目の目的地別府温泉のホテル白菊に到着します。


二日目、長者原の広い駐車場に車を預けて(無料)、牧の戸峠行きのバスに乗ります。
少し寒いくらいで
歩くには丁度よい陽気の牧の戸登山口標高1333m9:00に出発
観光客が立ち寄る第1展望台迄は、灌木の中にコンクリート吹付けの道が続きます。

標高1333mの登山口から
道端にスミレの仲間やハルリンドウ・ヒメイワカガミなどの晩春の花を見ながら進みます。
 


南に未踏の阿蘇根子岳、鋸刃のように切り立った頂稜がいかにも脆げです。

沓掛山にはシャクナゲや気の早いミヤマキリシマが咲いています。
登山用語で温かい岩に張り付いて暖をとる事を「トカゲ」と言いますが、
ミヤマキリシマの中には枝を岩に添わせるトカゲ状態も、そんな習性あるの?



悠然と横たわるあの山は?と地図を広げていると、隣に来た登山者から、
「扇ヶ鼻ですよ、あの山もミヤマキリシマがたくさん咲きますよ」と教えて貰います。
あと10日もすればミヤマキリシマのピンクの花色で埋め尽くされる九重連山、
「また来ようかな!」妹がつぶやきます。


沓掛山から三俣山そして星生山を眺めます。
星が生まれる山とは素敵、坊がつる賛歌の歌詞が浮かびます。


扇ヶ鼻分岐へ登りの途中でオオカメノキの白い花がたくさん咲いていました。
虫が好んで食べるからムシカリとも、情緒ある呼び名です。
花越しに、バスに揺られて来た牧ノ戸温泉が見えます。


扇ヶ鼻分岐を過ぎて西千里浜に入ります。
小石を積み上げたケルンが続くなだらかな道を行くと、主峰久住山が見えてきます。
端正な三角錐の山容は、九重の他の峰々を凌いで十分主峰の品格です。


久住別れの避難小屋です。別棟の綺麗なトイレが隣接します。
九重山に、私の知るところ他に池ノ避難小屋、大船山避難小屋や有人の法華院温泉山荘がありますが、悪天候や不慮の事故にはこれらの施設は心強い存在です。


石が転がる登山道を足場を選びながら20分登ると、1等三角点の久住山山頂です。
妹の九重山初登頂、絵にかいたような5月晴れ、よくぞ晴れました。
九重連山はもとより北東の由布岳や南西の阿蘇五岳等々360度迫力の眺望です。
主な山でも10座数える九重山、地図を広げて山座同定、未踏の峰が気になります
妹が持ってきた郷土名物のあく巻を二人で1本食べてしまいました。
腹持ちが良く山の食料にはいいかも…重さが大きなネックでしょうが。


右から稲星山、白口岳、大船山
今宵の泊まりは法華院温泉山荘と決めていたけれど、ルートは久住山山頂に着いた時点で足並みや体調から判断しょうと話していました。
未踏の稲星山と白口岳を経由するのが私の希望ですが、未踏ゆえに白口岳から鉾立峠へのやっかいな急下降を妹がこなせるかどうかの判断がつきかね回避します。

往路を久住別れに戻り、北千里浜から法華院温泉山荘に入ることにします。



中央に空池、右中岳、左天狗ヶ城
御池を見たいという妹。
久住別れに戻る登山道の途中から空池の縁を回り込んで御池に立ち寄ります。
薄い火口壁を1つを隔てただけの空池と御池、下部の空池に水がなく上部の御池に水があるのが登山者に不思議がられています。


きょうの御池は先ごろの雨の影響でしょうか十分な水量です。


池の水際を反時計回りに歩き、中岳と池ノ避難小屋の分岐に出ます。
中岳山頂で出会った登山者の話として、御池がハート形に見える場所があるのだそう、もしかして屋根の上のお二人さん、ハートの池を見てたのかしら?


中岳があまりに近いので、「ここまで来たのなら登っておくのが私流」を初心者の妹に強いてしまいました。ザックを鞍部にデポします。




地元1人と大阪3人の登山者が先着されていて話をしながら一緒に眺めます。
先ずは西寄りの方角を、翡翠色した御池を眼下に、その御池越しに角がとれて
おやかな山容へと変貌した久住山を望みます。
久住山から右奥に扇ヶ鼻、手前は天狗ヶ城、その奥に星生山を一望します。

中岳は標高では久住山に4m余り勝り、展望も久住山に勝るとも劣りません。
九重の盟主の貫録があります。


北東にどっしり座る大船山、地元では「たいせん」と呼ばれるとなにかで読みました。
山中の御池(おいけ)の紅葉は実際には見たことがなく、グラビアで見ただけですが、
一度は見てみたいと思わせる素晴らしさです。
写真手前に裸地状の鉾立峠から坊がつるへと延びる登山道が写っています。
鉾立峠と大船山の間に立中山、右端に写った尾根は白口岳から延びてきています。



白口岳標高1720m、山頂直下に岩場に登山道が切られているそう、今回はパス。


天狗ヶ城にて撮影
稲星山標高1774m中岳の南に聳える登山者が少ない静かな山、展望は1級とのこと。


大船山から左に視線を送って平治岳と坊がつるの雄大な展望に感服します。
今宵の宿、法華院温泉山荘は足元に張り出した尾根の左手の山懐、(画像左から延びてきている尾根は三俣山ですが、)三俣山と中岳に挟まれた谷にあります。




中岳から法華院温泉山荘に下ります。
先ずは久住別れに、天狗ヶ城を経由します。


天狗ヶ城から御池と空池を俯瞰します。
俯瞰すると、この起伏、火山の山だとすぐにわかります。


星生山標高1762m、火山性の赤茶けた山肌が目の前に迫ります。
奥の山は涌蓋山標高1500m
中岳と天狗ヶ城の岩とザレの急斜面に手を焼き、妹に疲労がみえます。


久住別れに戻ってきました。
硫黄山が狼煙のような白煙を漂わせて辺りに火山の荒涼とした景色が広がります。
鎮座する三俣山、真中の白い筋は小ピークを巻いて下る登山道、確認できます。


大石が累々と積重なる谷筋に拓いた登山道、黄色い目印が頻繁に付けてあります。
山慣れしていない妹には、上りより下りが厳しい場面です。


ゴーロからだだっ広い砂礫の不毛地帯、北千里浜に出ます。
硫黄山に並んで歩けば、昨今活発化する火山活動のことが頭をよぎります。
弾まない心で運ぶ足元に、いつの間にか浅い流れが現れます。
一筋が二筋に更に三筋と滲み出す流れが荒野にキラキラと光の絵を描きます。
流れに入ってぴちゃぴちゃと光を弾けさせると気持ちがほぐれます。



久住別れと左・諏蛾守越と右・法華院温泉の三差路に出ました。
中岳は余計だったかなぁと、妹に済まない気持ちで北千里浜をてくてく歩きます。


 牧の戸登山口を出発してから7時間、法華院温泉に16:00到着しました。


部屋の窓から坊がつるを眺めていると、窓の下に狸?…?アナグマ! 慌ててカメラを取り出し、なにせ慌てて、ついには気配を覚られちゃって床下に潜られてしまった。
ブレブレの証拠写真、絵はアライグマですが、撮り手も写り込んじゃったみたい?


登山2日目に続く