2012年2月29日水曜日

南アルプス 甲斐駒ケ岳(標高2967㍍)

梅雨の頃、当てにしていた水場に水がなく、からからの喉を潤した七丈小屋の清水。
すぐあとから上ってきた小屋番さん、水の自慢をしながら「明日は雨だから今から行ってきた方がいいよ」
「サブザック貸してやるよ」
渋る仲間を説得して疲れた体にムチ打ってやっと上った山頂はガスで真っ白。

小屋に戻ると、ストーブが焚かれ、大きな薬缶からはシュンシュンと湯気がのぼっていました。           

早川尾根から望むやっぱりガス、9月の駒ケ岳
 
入笠山から望む雪化粧した2月の駒ケ岳

六方石辺りから見上げる駒ケ岳
 
六合目石室に下る北面の美しいマサの稜線(花崗岩の真砂)
 

2006-6-30~07/01 登山

百名山100/14座

2012年2月28日火曜日

甲武信岳(標高2475m)


木賊山の切り開きで眺める甲武信岳
甲武信岳のシャクナゲを見てみたいと思うようになってからずいぶんになります。
山の仲間を誘って甲武信岳に出掛けることにしました。
甲府市から西沢渓谷入口までバスに揺られて一時間、林道を1時間弱、
徳ちゃん新道登山口のスタートは11時になりました。



2011年の徳ちゃん新道
登山道は急でよく滑ります。
渡る風は涼やかですが、汗が噴き出します。
ハルゼミの大合唱が遠のくとシャクナゲの林に入って行きました。
あらぁ、夢に見たシャクナゲのトンネルは?ぱらぱらとしか咲いていません。
厳しいことを承知でシャクナゲ見たさに徳ちゃん新道を上ることにしたのに…残念です。
15:00木賊山について苦しい登りからやっと解放されました。

甲武信小屋でストーブを囲みながらの山談義で十文字小屋のシャクナゲが美しいと聞きました。
明日は期待できそうです。



翌朝の甲武信岳山頂はいい塩梅にガスがかかって絶景です。
奥武蔵の山々がよく見える場所があるといって案内してくれる人がありました。
東は雲が厚く万全ではなかったのですが、あれが和名倉山でこちらが飛龍山、
真ん中奥が雲取山などと指差して教えて貰い、楽しい機会でした。




武信白岩岳の展望
たっぷりの時間を割いて展望を満足したら三宝山、武信白岩岳から十文字峠に向かいます。
200mほど標高を下げて武信白岩岳まで下ると、一人の男性がルートを探っている様子です。
高いところの好きな私は見過ごしにできません。
一緒にルートを探して上ることにしました。
白岩山は360度邪魔するもののない別天地、山々もさることながら川上村のレタス畑がよく見えました。
大山のクサリがかかる崖の手前のシャクナゲの一群が見事でしたが、どうやってもいいアングルが探せなくて、
粘った末に諦める拙い結末でした。

十文字小屋はシャクナゲの中にありました。
甲武信岳のシャクナゲが、念願叶いました。
二人で飽きるほど眺めて堪能しました。
 

6/09 最寄駅6:41-町田―八王子8:03あずさ3号―8:57山梨市駅9:05=西沢渓谷10:03
   …徳ちゃん新道10501400H22101455木賊山15001510甲武信小屋(泊)
6/10 小屋6:006:15甲武信岳7:007:40三宝山7:508:30武信白岩山845920H2260
     …10:05十文字小屋10201130毛木平11:4512:00信濃川上341=最寄駅1748

 2009-06-09~10 登山

百名山100/55座






2012年2月27日月曜日

茅ヶ岳(標高1703m) 深田氏終焉の山


人気の山のよう、駐車場には既に15台が駐車している。 
おしゃべりしながら赤松や唐松の間を緩やかに上りっていくと女岩が現れる。
どっかり座った岩壁から清水がわき出ている。のどを潤し足を休める。
ここからは急登となりぐんぐん標高を稼いでいく。

そろそろ頂上かなっと思うころ「深田久弥氏終焉の地」に着く。
高さ50センチくらいの石柱に「死亡日時19713211123分」と記されていた。

合掌。
ほどなく山頂に到着すると、さほど広くない山頂は、30人ほどの人が弁当を広げて盛況だった。

春霞で金峰山、八ヶ岳、南アルプスの展望は紗がかかったよう。
金峰山の五条岩が目を引き、甲斐駒ケ岳は残雪かマサなのか白く見える。
 
帰りは防火帯の尾根道をジグザグに下り、途中、アブラチャンの花や、杣人が疲れたときに口にするというクロモジを噛んでみたりしながら賑やかに下山した。
下山口の深田公園の文学碑に刻まれた「百の頂に、百の喜びあり」にみんなで同感。

今日もいい山を楽しめて感謝。
久し振りに早く帰れるとおもったのだが、御坂の桃祭に寄り道、花より団子、
屋台や出店を除いて小腹を満たす。
会場でバラの苗を300円で買ってきた。どんな花が咲くでしょう!!!

自宅6:00=東富士周遊道路=河口湖=一宮御坂IC=韮崎IC=昇仙峡ライン
=8:45茅ヶ岳登山口9:00…女岩10:00…11:00頂上昼食下山12:00
…防火帯の尾根道を下る…深田公園…13:50茅ヶ岳登山口14:00=御坂の桃の花祭り見物1.5時間=19:15渋沢着

二百名山 100/19座

 2008-04‐12 登山








2012年2月26日日曜日

南アルプス 農鳥岳(標高3050m ) 広河内岳(2895m)


夜叉神峠から眺める農鳥岳 
農鳥岳より西農鳥岳の方が20㎝余り高いので、西農鳥岳の山頂を探して稜線のピークはすべて上りましたが、西農鳥岳の山頂標は見つかりませんでした。

広河内岳は大門沢下降点から農鳥岳とは逆に南に30分のところでした。
山頂東側は断崖になっており、西側には広い尾根が出ていました。



夜叉神峠峠から眺める広河内岳

山の会の仲間と奈良田から広河内岳・農鳥岳・西農鳥岳・間ノ岳・北岳と縦走しました。

急登は登りにとるものと思っていたので大門沢から登って広河原下山のルート選択でしたが、
「死ぬかと思った」と言ったメンバーがいましてね。
でもねぇ、その人のザックから紙パック1.8リットルのお酒が出てきたのですよ。

お天気が良かったので展望を満喫、大勢で賑やかに歩いた楽しい思い出です。

写真を失くしてしまったので、蝙蝠尾根と夜叉神峠から展望した写真です。

西の並行する蝙蝠尾根から望む、頭を揃える左間ノ岳と右農鳥岳
 
 
左端から塩見岳、北俣岳、2920標高峰、仙丈岳、間ノ岳、農鳥岳と広河内岳
 
 
当時は白峰南嶺のことは何も解りませんでした。

 
2008‐08‐09~11 登山


2012年2月25日土曜日

南アルプス 間ノ岳標高3190m中白根岳標高3055m三峰岳標高2999m


 
北ノ俣岳から展望の正面.間ノ岳と左.三峰岳
 
高い山が好きな私には
間ノ岳
中白根岳
三峰岳
はとても気になる山。
 
標高順位日本第4位の間ノ岳
高峰にも拘らずついでに登られる地味な存在。
もし間ノ岳が丹沢にあったなら違っていただろうに。
山の名前も「間の岳」ではなかったかも。
 

間ノ岳と北岳の中間にある中白根岳(3055m)
と間ノ岳の西隣の三峰岳(2999m
は3000mの高峰にもかかわらず独立した山とはみられず、
主峰の一部や稜線上のコブということらしい。
そうかもしれないけれど・・・
私は長い間三峰岳に登りたいと思っていた。
そんな三峰岳の展望は、秀逸!
「番外の誉」でしょうか。
 

仙塩尾根から望む間ノ岳


仙塩尾根から三峰岳を望む
 

三峰岳(みぶだけ)から展望
 
*間ノ岳の標高は 2014年4月、国土地理院の改定により1m高くなり3190mになる。
 
 
 
 
 
 
 

2012年2月24日金曜日

武甲山(標高1304m) まだまだ健在武甲山の自然

 
 
 
 
 
山の形は変わってしまっても熊を育む豊かな自然がいまも残る武甲山。
武甲山の往時がしのばれるという小持山・大持山まで足を延ばしました。
山頂へはずっと展望のない杉の樹林帯を行きます。よく整えられた登山道ですが、
昨日の仰天陽気で12日に降った雪が融け、昨夜の冷え込みで再度氷結したようです。
一足毎に足元を確認しながらの歩みで気が抜けません。
漸く到着の山頂神社。一気に西側の遠望が開けます。
長沢背稜がその名のとおり長々と山稜を延ばしています。
境内直ぐ上の山頂展望台からは秩父市街や両神山がよく見えます。
そして防護柵を透かして覗くと足元から山頂部がバッサリ削られ、
山腹にプラモデルのようなダンプカーやブルドーザーがさかんに行き来しています。
大正時代から続いているというセメント原料・石灰岩の採掘、生川の信号付近から見える
武甲山はまるでピラミッドの人工塔に見えました。
「不遇の山・武甲山」を実感します。
 
山頂から南に進路をとって小持山・大持山へ境界尾根を進みます。
ぐんぐん下る、鞍部のシラジクボまで標高200mを18分です。
下れば上りは必定。
北斜面は残雪とクラストの二重奏です…ヒイーヒイー!
振り返る武甲山は針葉樹と雑木が入り混ざるツートンカラー。
お椀を伏せたようなブラボーな姿です。
隠れピークに騙され上ったり下ったり、「もう一丁!」気合を入れ直します。
気持ちのよい稜線漫歩です。雪をいただいた八ケ岳が望めます。
妻坂峠と鳥首峠の分岐は都心の展望満点、スカイツリーも?生憎の春霞でした。
案じたとおり東稜を行くここからの下りは冷汗の連続でした。
やれやれ、1430誰も、一度も、滑ることなく(セーフはあったかなぁ)駐車場に戻りました。
 
登山口930…大杉の広場9461030武甲山山頂11021120シダジクボ
126小持山登り…1206小持山…1252大持山…1316大持山山頂下(昼食)
1401妻坂峠…1435駐車場150
 
二百名山 100/46座

2011-02-26 登山
 




2012年2月23日木曜日

北アルプス 涸沢岳 (標高3110m)


 




涸沢カールから見上げると
ちょうどお椀の縁の曲線上に乗っかるように山がある。
右に北穂高岳、左に奥穂高岳、
その真ん中に一群れの涸沢岳が望める。
3110㍍日本第8位の標高を持つ。
ルートは涸沢槍などスッパリ切れ落ちた滝谷側を巻いたり
大岩の壁をのっこしたりで高度感に緊張する。
当時はクライミングの経験がなかったので
怖かった記憶が100%の山です。
 
標高順位8位
 
2005-10-04 登山




2012年2月22日水曜日

北アルプス 奥穂高岳 (標高3190㍍)

 
 
 
 
 
2005年の7月北アルプスに初めて上り、すっかり魅了された私、つぎは北アルプス奥穂高岳に登ってみたいと思った。奥穂高岳は富士山、北岳に次いで3番目に高い山となっていた。

2005年の10月その機会が訪れた。上高地から涸沢に入り、宿泊率300%の涸沢ヒュッテを経験、
翌日北穂岳から涸沢岳と辿り穂高岳山荘に泊まった。
小屋にはアルペンムードとでもいうのだろうか、かつて味わったことのない漠然と憧れていたものはこれだったのかしら、という雰囲気が漂っていた。
奥穂高岳から吊尾根を前穂高岳に登り重太郎新道で上高地に戻った。

いま振りかえると序章にすぎなかったのだが・・・この頃はこんな風で登る度に山登りが好きになっていった。
当時の記録も写真も失くしてしまったが、思い出は鮮明に残っている。  


標高順位 3位

百名山100/8座

2005-10-03~05 登山

 
 


 

2012年2月20日月曜日

北アルプス 涸沢へ

涸沢に
紅葉を訪ねる。

徳沢園
芝生のキャンプ場

ここでのんびりしてみたいと通るたびに思う・・・




屏風岩

この壁を決まって眺める
場所がある。
前を行く人も、後ろから来る人も立ち止まって眺める。
攀じったことのある人も
攀じれない私も。
本谷橋

ここから山道、
大概の人がここらあたりで一服、私たちも。


涸沢テント村

雨降る中、テント設営。

翌日、快晴。

誰かが話していた、
“今年の紅葉はここ数年で最高ですよ”



2010-10-08~11  登山















2012年2月19日日曜日

御坂山塊 御坂黒岳(山梨県)




山の会の仲間と300名山の御坂黒岳に登りました。
御坂峠の天下茶屋にある
「富士には月見草がよく似合ふ」と太宰が富嶽百景に記した、
石碑前から九十九に切られた登山道を稜線まで上ります。

冬枯れの雑木の尾根は、新しく積もった雪のせいでしょうか、
梢越しに覗く空がことさらに青く感じられました。富士山もスッキリ望まれました。
幾つかのピークを上り下り、黒岳山頂に三時間弱で到着です。

5分ほど先の展望台に処を移して昼食休憩を40分、元来た道を戻ります。
雪で滑りやすくなっていましたが、特別危険な個所もなく、ゆったりスノーハイクを楽しみました。

三百名山 100/30座

2012-02-19 登山



2012年2月18日土曜日

剣岳 八ツ峰から池ノ平

                                                
剣沢キャンプ場にて右端に八つ峰

明日この美しい剣を攀じる。

八ツ峰六峰に一歩,


右に源次郎尾根

6峰の懸垂下降



池ノ谷乗越・すべて浮石といった印象.
この下降に最も神経をすり減らした。

小窓の王へのバンド
三ノ窓雪渓
モンローの唇?
小窓雪渓を下って鉱山道で池の平小屋へ

2010-08-18~21 登山