7人の侍(3)と姫(4)が辿った笑うどころではないが笑ってしまう山旅。
奥の稜線、右端から左に順に 広河内岳・西農鳥岳・農鳥岳・間ノ岳・左端のトンガリが北岳(09-09-20蝙蝠尾根より) |
暑さは沢沿いの道で救われた。
しかし吊橋など難関が続々とあらわれへとへとになりながら
6時間歩きとおして大門沢小屋に到着。小屋は混雑していた。
私たちが通されたところは、土間に合板を張った床の上に
一面に並べられた布団部屋(?)30人が押し込められた。
トイレが怖い、飯が不味い、身動きできないetc.
厳しいのぼりの道々、腹いせの肴にのぼる。
白峰南嶺左より間ノ岳、農鳥岳、西農鳥岳、広河内岳、大籠岳、白河内岳 |
2008/08/10
ルート最難関にさらなる試練。あろうことか雨と雷の洗礼を受ける。
先頭のご家老が3歩歩いては避雷休憩、ちっとも前に進まない。
殿が先頭を変わって歩き始めると雨も雷も止む。
やっぱり殿でなければと姫の厚い信頼を得て、順調に高度を稼ぎ、
5時間かけてとうとう大門沢下降点・稜線に出た。
広河内岳をピストンする組と小屋に先行する組に分かれてそれぞれ進む。
稜線を農鳥岳とは反対に上っていくと、30分足らずで広河内岳山頂に着く。
百高山なので登っておきたかった...のちに広河内岳をめぐって素晴らしい山行ができるとはこの時は知る由もなかった。
間ノ岳と左に北岳右に農鳥岳(蝙蝠尾根より) |
山梨県の山頂標(串揚げ形)に腕を回して写真を撮って貰った。
遠くに先を行く仲間の姿が見える。
正面左に西農鳥岳、正面は農鳥岳(11-10ー03) |
「これだなぁ」というピークを踏むが山頂標識は見つけられなかった。
ここから荒川の最初の一滴が生まれるらしい。
振り向くと農鳥岳が大きく迫って見える。
稜線に戻りしばらくで皆と合流、鞍部の農鳥小屋に下る。
評判の農鳥小屋、私たちも普通に小屋の主からお小言を頂戴した。
強烈なトイレは大門小屋の比ではなかった。
だだ部屋は広々ゆったり、侍は「死ぬかと思った」と奈良田からの道程を振り返えり、にっこりして「やっと飲める」とザックからとりだしたのは、酒パック1.8リットル…!
2008/08/11
間ノ岳を経て北岳に登ると展望が広がる。
南アルプスの盟主北岳、北に甲斐駒ケ岳、北西には仙丈ケ岳、東に鳳凰山、
南に歩いてきた間ノ岳と農鳥岳、苦労してここまで登ってきてよかったね!
標高順位 2位北岳3193m/4位間ノ岳3190m/15位濃鳥岳3051m/35位広河内岳2895m
百名山 間ノ岳100/7座 , 北岳100/6座
二百名山 農鳥岳100/21座
2008-08-09~11 登山
*北岳 山頂写真以外は別の山行の写真を使用しています。
*間ノの岳標高は2014年4月に国土地理院により改訂され3189mから1m高くなり
3190mになる。
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