2013年2月10日日曜日

穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・前穂高岳


2005年10月3日、初めて涸沢に入った。

北穂高岳

涸沢岳

 
カールから見上げる峰々の気高さ、カールの華やぎ、清冽な風の匂い、
桃源郷の三文字がぐるぐる回って、こみ上げるものがあった。

二日目 北穂高岳、涸沢岳


カールを散策、三交代の三回目に朝食を摂り北穂岳のルートに入る。
草付からハイマツ帯に入ると登山道はジグを切ってゴーロを行くようになり、
南陵取り付きの鎖場や梯子には人待ちの行列ができていた。




多くの登山者に混じって北穂高岳山頂を踏む。
深く切れ落ちた大キレット、その先に尖峰を誇らしげに突き立てた槍ヶ岳。
意外なほど広く平坦な山頂、断崖を背に小屋も建っている。
小屋の前には雛壇式の座って眺められる展望所も設けられている。

 


 
北穂高岳南峰直下まで戻ってから来た道を左に分けて涸沢岳のルートに入る。
涸沢岳の岩場は私には手ごわかった。当時いっしょに歩いて貰っていた人は、カラコルムの未踏峰「ハチンダールキッシュ」初登の経歴を持っていた。
「技術があればいろんな山に行けるのだが…」と私の未熟さを残念がった。
このことは私の山のあり方を考えるきっかけになった。

三日目 奥穂高岳、前穂高岳


穂高岳山荘をゆっくり発って奥穂高岳に登る。
積まれたケルンを土台に祠が祭られていた。

ジャンダルム、西穂高岳、前穂高岳、上ったことのない峰々が指呼の間に。
笠ヶ岳が美しい。
涸沢岳、北穂高岳、南岳、中岳、大喰岳そして槍ヶ岳と北上する高峰。
短かったような長かったような時を過ごして前穂高岳へ。

美しい吊尾根は前穂岳に近づくにつれ穏やかに下りながら岳沢側をトラバースして行く。やがて重太郎氏が新道開設の折5歳の愛娘紀美子を遊ばせたという紀美子平に着く。ここにザックをデポして前穂高岳に登る。
急な岩場を30分ほどで頂上に着いた。

南北に細長いピークには一等三角点があった。流石に展望はパノラマ。
「氷壁」を思い出して東壁を覗こうとするが、ぞっとするような岩の壁がいち早く目に飛び込んできて怖くなり、東壁を覗く間もなく後退りしてしまった。

観光客がそぞろ歩く上高地に着くと、薄汚れた山の恰好で歩く自分が急に意識されて早足で歩いてしまう。バスターミナルで待つバスに飛び乗った。

2005-10-03~05 登山

標高順位 3位奥穂高岳3190m/8位涸沢岳3110m
       9位北穂高岳3106m/11位前穂高岳3090m 

百名山 奥穂高岳100/8座 

*当時の画像が残っていないので別の山行から画像を持ってきています。



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