今日から参加のメンバーを釧路空港で迎えて、目指すは斜里岳5合目登山口にある清岳荘です。
川湯温泉で風呂に入っていくことになり、湯の町川湯ならでは共同浴場は入場料200円の源泉かけ流し、効き目がありそうな白く濁った硫黄泉でした。
温泉寄り道で到着が19:00になり、遅くなったお詫びをする私たちをにっこり迎えてくれた管理人さん。
宿泊費一人2000円を払って2階の広間に落ち着き、マイシュラフで安眠できました。
6月28日はちょうど斜里岳の山開でした。
例年になく残雪が多いと聞いたので登山道にあかるい地元の登山者にルートを確かめて貰ってから上ることにしました。その間、山開に参加することにしました。
6:30開始のセレモニーは市長や警察署長初めたくさんの人々が玉ぐしを捧げて7:00まで盛大に行われました。
私たちにも地元温泉の無料入場券というご招待があり、ラッキーでした。
林道歩きから暫くで沢筋を行くようになり水量の多い沢を幾度か徒渉しました。
やがて雪が危なっかしく残る沢際を上るようになり気の抜けない歩きが続きます。一時間で下二股に着き、ここが思案のしどころでしたが、「下二股までの雪渓の危険度を100としたら上二俣への危険度は70」という説明を受けていましたから、そのまま旧道を行くことにします。
うまい具合に階段状になっている岩棚に赤く鉄分が付着しているので滑りはしないのですが、ところどころに残るスノーブリッジが難儀でした。
その代り景色は残雪と赤い石とキラキラ光る水しぶきの調和が美しく素敵な登山道です。
高校生の集団と一緒になり、どうしましょう!男子生徒にキャンディーを貰ってしまいました。
上二俣で夏道は新道に合流しますが、私達はそのまま雪渓を詰めて源頭まで行きました。
すぐ上で新道に合流して少しで展望が開ける馬の背に出ました。吹き抜ける風が心地良く爽快です。
ザレ場の上りの花畑にはエゾコクワガタのみなれない花も咲いていてゆっくり写真を撮りながら、
多くの人で賑わう山頂に到着しました。
雲は多めですが展望には支障なく明日昇る羅臼岳も見えています。
南斜里岳に踏み跡が見ええすが、植生保護のためなのでしょう、登山禁止でした。
下りは新道を歩いて行くことにします。「竜神の池」は急な雪田の先にありました。
直径2~3mの小さい湧水池は澄みきった水を湛えていました。
錯覚ですが、池に映える景色は池の底から湧き上がってきているとしか思いようがなく、
手にすくい上げたい衝動に駆られました。
手にすくい上げたい衝動に駆られました。
赤布に従い進むと雪渓から出て新道に合流しました。
熊見峠に出ると斜里岳が後方に高く聳えて、山頂や馬の背を登る登山者の姿も見えました。尾根道は結構急で長く、残雪がなければ沢を行くほうが楽だし涼しいのではないかと。
下二俣からは往路に戻って、また徒渉や踏み抜きに気をつけながら5合目静岳荘に戻りました。
清里の町に出て、貰った入浴券で立派な温泉施設の緑清荘の湯に浸り疲れを取りました。
今宵の宿イーハートーヴは清里町の高台、斜里岳を正面に見るビート畑の中に、迷い迷い到着しました。夕食は宿で送迎して貰った、土地の食材を使った「大田」の美味しい料理を堪能しました。
5合目登山口7:05…8:00下二岐…上二岐…新道合流…10:10馬の背…10:35山頂
…馬の背…新道…11:45龍神の池…能見峠…下二股…14:25静岳荘
2009-06-28 登山
百名山100/57座
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