2013年12月2日月曜日

三瓶山 (標高1126m、島根県)


 
三瓶山は火山活動によって形成された山(活火山)で大山隠岐国立公園の一画にあります。
男三瓶山、女三瓶山、太平山、子三瓶山、孫三瓶山など環状に連なる峰の中心に室の内の扇状地が広がります。
室の内には有毒ガスが吹き出ている為に、三瓶山には虫がいないとむかしから言われていました。
宿の人は子供の頃三瓶山に登り、キノコや山栗を採ってよく遊んだそうです。
成人してからも、室内池でボートを漕いだこともあるそうです。その時のお相手が奥様だそう…。
そういえば山栗がたくさんありました。室内池にボートは?



西の原の定めの松登山口から上り始めると辺りは草原が広がり放牧の牛が三々五々草を食む光景に出合います。
足元を見るとマツムシソウや河原ナデシコが深い赤紫の花びらを点々と咲かせています。
男三瓶の急な登山道が樹林帯を抜け出すあたりには清楚なノジギクが花筵を広げたように満開でした。


そして銀色に輝くオバナの草原。

三瓶の山頂には一等三角点があり、真新しい避難小屋もたっていました。

女三瓶(に向かいます。
犬戻しのガレ場から草原、岩混じりと変化に富んだ登山道は小さなアップダウンを繰り返して、子三瓶山と孫三瓶山の仲良く並んだ姿、兜山から振り返る男三瓶山、孫三瓶の頂の下方に見つけた小さい室内池を楽しみながらアンテナがいっぱいの女三瓶山(標高957m)に着きました。

女三瓶山から下った鞍部に室の内の展望台がありました。
国の天然記念物の「三瓶山自然林」が室の内から男三瓶山北麓にかけて緑のオアシスを成しています。
中心の室内池は、鳥のさえずりと風のささやきだけの神秘な世界…二人の世界…かな!
鳥地獄と呼ばれるところもありました。室の内の火山活動は飛ぶ鳥を落す程活発な時期ががあったのですね。
周辺には今も岩の隙間から噴気が噴出していて、岩石が風化して丸くなったり、樹木は葉も枯れて生育が悪く、ゼンマイやススキ等が繁っているそうです。

太平山を過ぎ山栗の林を奥の湯峠へゆるりと下って、峠から一気登りに上って岩場を乗り越すと狭い孫三瓶山山頂(標高907m)に到着です。
子三瓶山を正面に眺めながら立ち休憩で、急坂を風越の峠に下り、あとは山腹を20分上って子三瓶山山頂(標高961m)に着きました。


子三瓶山から男三瓶山の展望

カヤトの広い山頂で昼食をいただくと後は北に下って赤雁山(標高886m)の鞍部を西に扇沢に切られた登山道を出発点の西の原に戻りました。

ウメバチソウ・シコクフーロ・リンドウ・センブリ・フシグロセンノウ・コゴメグサ・タカネヒゴタイ・ホソバヤマハハコなど、以外に花の種類が多く、楽しめました。

男三瓶山から稜線伝いに一周して5時間余り、秋空の下楽しいハイキングでした。


    定めの松登山口…男三瓶山…女三瓶山…太平山
    …孫三瓶山…子三瓶山…定めの松

2011-10-09  登山

二百名山100/52座

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