左にポツンと飛び出た山は西丹沢の同角ノ頭です。
大樹と岩の山頂は日本庭園の趣があります。
今は惜しいことに大樹の二本が倒れてしまいましたが、
丹沢の奥深く、ブナの原生林や小さなキレットもあったりして、大好きなピークです。
カルガモが午後の日を浴びてまったりとしていたようです。
私の姿に驚いたカルガモが上流へ泳ぎ出したので初めてカルガモに気付きました。
リンドウが秋空に映えます。
「悲しんでいるあなたを愛する」の花言葉があるようですね。
このリンドウ、なんだか葉っぱが…この時アサマリンドウとは知らなくて、初めての出会いでした。
アサマと聞くと浅間山を思い浮かべますが、アサマリンドウのアサマは三重県の朝熊(アサマ)山からきています。
牧野富太郎博士が高知県の横倉山で発見したのが最初だそうですが、
朝熊山に多かったことからアサマリンドウと命名されました。
九州・四国・中国・紀伊半島南部に分布するリンドウ科リンドウ属の日本特産種です。
*注 アサマリンドウは丹沢にはありません。
そしてハルリンドウ(リンドウ科リンドウ属)
春、塔ノ岳花立へ上る胸突き八丁の階段にいつも咲いていて励ましてもらいます。
この時期はロゼットにしっかりつつまれて冬囲い。
もうあと3~4ヶ月後には花を咲かせます。
センブリ(リンドウ科センブリゾク)日本固有種
小学校の遠足で上った山に一面に咲いていたセンブリの記憶、昨日のことのように思いだします。
それ以来ずいぶん長い時を経て烏尾山の山頂広場で見つけたときは小躍りしました。
草全体に苦味があり、千回振り出してもなお苦いので 「センブリ(千振)」 と、また 当薬(とうやく) ともいわれます。
当(まさ)に薬(くすり) とは効能絶賛、ドクダミやゲンノショウコに並ぶ三大薬草です。
日本固有の生薬ですから漢方薬には用いられていないのです。
ホソエノアザミ(キク科アザミ属)
タイアザミとの区別がつき難いのですが、葉がタイアザミに比べて細く、
富士山やその周辺の山に分布するとあります。
薊は昆虫が止まった振動を感じて花粉を吹き出すと聞いたことがありました。
試しに振動を与えてみたところ、ほんとに花粉が出てきました。
タテハチョウ科ルリタテハ属 食草はホトトギス、サルトリイバラ
塔ノ岳花立下の階段脇にルリタテハが日向ぼっこをしていました。
成虫で越冬するそうですが、暖かい日差しに誘われて出てきたようです。
毛皮をまとうでもなくこのちいさな体で冬の丹沢を耐えるのですね。
しばらく眺めていたら、気配を感じさせてしまったようです、越冬場所に戻っていきました。
シロダモ(クスノキ科シロダモ属)が黄色い花をつけていました。
シロダモは雌雄異株だそうで、写真は雄株の花ですので実(赤い)はなりません。
ガマズミの実をつぶした赤い汁に大根を漬けて、母が一品作ってくれました。
ぱりぱりとした歯触りとさっぱりと酸味の利いたピンクに染まった大根、おいしかった。
青空とガマズミの赤い実と鉄塔、丹沢の山麓はこんな景色があたりまえになりました。
塔ノ岳の大倉登山口を入って
舗装路の終点にのぼり窯があります。
御主人を見かけることはありますが、登り窯はいつもひっそりとして、たくさん積まれた薪が見えます。
丹沢は原則キャンプ禁止ですが、丹沢山中の大倉高原山の家の一角にキャンプ場があります。
水も引いてあります。
大倉高原山の家からの展望です。
手前は大倉の集落、小田原の市街地から続く相模湾、真鶴半島も見えています。
大倉尾根もここまでなら急坂もなく、40分くらいで上ってこられます。
富士山を眺めるには駒止の茶屋や小草平辺りまで足を延ばさなければなりません。
大倉高原から一時間の距離です。
二ヶ所の急坂を上る登山道は階段がめっきり増えて体力勝負ですのでゆっくり上ります。
堀山の家まで来ると大倉尾根を半分上ったことになります。
散歩はここまであとは山登りの領域です。
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