関西の山に登る機会がなく気になっていたので思い切って出かけることにしました。
ところが折しも台風27号28号が発生して天気は最悪に。
しかし交通や宿泊のキャンセルも手間なので、台風お手柔らかにと願いながら出発しました。
八経ヶ岳予定の25日は朝から合羽が手放せない降りでしたが、風はありませんでした。
2時間かけて行者還トンネル西口の登山口に着くと目の覚める紅葉が滝を彩っていました。
シャクナゲの木が目立つ急な登山道を紅葉を楽しみながらゆっくり上っていくと稜線に出ました。
ガスがかかって、大峰の修験道らしい雰囲気に浸りながら“いい山だこと”と幾度も思いました。
苔むした緩やかな雑木の樹林帯、ところどころぬかるみを避けながら辿ります。
標識が適宜付けられ、よく踏まれたルートは紅葉の終盤を迎えていました。
やがて木製階段が現れて滑らないよう足元を確認しながらの上りを1時間で、弥山小屋に到着しました。
宿泊棟は台風に備えたのでしょうか、戸締りが施されて無人でした。
手前の避難小屋で軽くおなかを満たして、小屋の横から南へ下り八経ヶ岳のルートに進みます。
八経ヶ岳は大峰山中一番のオオヤマレンゲ群生地なのだそうです。
7月中旬まで大峰貴婦人(オオヤマレンゲ)鑑賞登山で賑うそうです。
鹿の食害用に設けられた防護ネットの扉を出ると登山道は岩道になり、東から一瞬まともに風を受けると八経岳山頂は直ぐでした。
熊野灘から吹き付ける潮風に、山頂の木々は白い枯れ肌をさらしていました。
八経ヶ岳に登ってみて、大峯奥駈道への関心が高まりました。
全国で唯一「女人禁制」を今も守り続けている山上ヶ岳。
山上ヶ岳のかわりは稲村ヶ岳を「女人高野」と呼んで女性は登るのだそうです。
世界遺産には大峯奥駈道の風習も伝統文化として承認して貰えたのですね。
行者還トンネル登山口10:15…11:20稜線…11:43弁天の森…13:08弥山避難小屋
…13:40八経ヶ岳山頂13:55…14:18弥山避難小屋…14:31弥山山頂…16:42登山口下山
2013-10-25 登山
百名山100/99座
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