二つ並んだ岩峰が、生え始めた鹿の角に見えるという鹿岳と下仁田富士ともよばれる信仰の山
四ッ又山をつないで周回しました。
下仁田ICで高速道を降り、上信電鉄の「しもにた」駅を過ぎる頃から南牧村の
車窓に映る山村の風景は心の日本原風景に出会ったようでしっとりとした心持になりました。
9時過ぎ早々と段々畑でひと仕事を終えた村人に出会いました。
おはようございます!気を付けて!互いに笑顔がこぼれます。
明治時代に盛んにおこなわれていた信仰登山の石碑が登山道に散見されます。
四ッ又とは4ツの峰のこと、4峰それぞれに石仏が置かれて、第2峰には鴉天狗の像が異彩でした。
ひとつばな咲く四ッ又山山頂からの眺めは格別でした。
雪をいただく秀麗な浅間山、鋭角なトンガリを連ねた奇怪な妙義山、天狗の鼻が途中で曲がったような鼻曲山。
目前の鹿岳は高度差200mの断崖が切れ落ちています。個性的な西上州の山のなかでも絵になる山です。
「あそこ上るの?」と思ってしまいました。
四ッ又山と鹿岳の鞍部マメガタ峠手前の高みから眺める鹿岳は岩峰基部まで30分ぐらいで到着できそうに思えたのですが、上ってから鞍部に下り上り返すので一ノ岳と二ノ岳のコルまで小1時間かかりました。
いつも思うのですが、「どこを登るの?と思えるところもいつの間にか上ってしまう、登山道の巧さ!」
おかげで鹿岳の一ノ岳、二ノ岳にうまいこと上らせてもらいました。
新緑みずみずしい樹海に突き出た岩峰のてっぺんで眺める景色の絶景かな!
雪を被った八ヶ岳を美しいと感じ、荒船山の削ったように平坦な山容に改めて感心します。
問題は鹿岳北峰(二ノ岳)から木々岩峠登山口への下山でした。
「転げ落ちたらお終いね」の急傾斜の連続で息つく間はわずかです。
ブレーキをかけ続けながらの歩きは結構足にきました。
山桜もたくさん咲いていました。
疲れた心身を癒してくれたのはやっぱり花々でした。
ヒゲネワチガイソウ
この地方の人々はヤシオツツジのことをひとつばなと呼んでいます。
どんな花かと想いをめぐらしたくなる呼び名ですね。
頑張ったご褒美!なんもく自然園のキャンプ場でバーベキュー宴会です。
自宅5:30=8:40四ツ又山登山口(大久保)9:00…9:40天狗峠9:55…10:20四ツ又山山頂10:30
…11:20マメガタ峠11:30…12:22鹿岳一ノ岳二ノ岳鞍部…12:40一ノ岳12:45…13:00二ノ岳13:40
…15:53木々岩登山口…15:10駐車場=なんもく自然園キャンプ場
2013-04-28 登山
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