2016年4月4日月曜日

塔ノ岳周回 ホソノノ尾根~源次郎尾根

 ホソノノ尾根(中央, 崩壊地が縦と横方向に連続して並んだ尾根)源次郎尾根より撮影

源次郎尾根 (中央右上から左下へ走る太った尾根)表尾根より撮影




2016年03月30日(水)時々

【山名】木ノ又大日標高1369m 塔ノ岳標高1490m

【コースタイム】
              戸沢出合8:45…9:00水無川本谷の第2堰堤…9:25本谷沢F1…本谷沢・セドノ沢出合
              …9:33セドノ沢F1…9:45尾根取り付き…10:08石積みの跡
              …10:20旧;書策新道合流10:40…10:45木ノ又新道取り付き
              …本谷側から踏跡合流…11:26尊仏山荘展望…11:40木ノ又小屋12:00
              …オバケ沢への下降尾根確認…12:08源次郎尾根確認…12:30塔ノ岳山頂12:40
              …源次郎尾根下降点…13:04赤岩13:11…上の草付き13:14…下の草付き13:25
              …13:36沢・枝尾根分岐…14:23源次郎尾根末端…戸沢出合駐車場14:41




木ノ又大日から南に延びる尾根は本谷沢とセドノ沢の出合で終わります。
途中尾根の標高910m~940m辺りを書策新道が縦断しています。
書策新道から取り付く尾根上部はホソノノ尾根とか木ノ又新道とか呼ばれ、
かつては登山地図にも記載があったそうです。
きょうは3人の仲間と水無川本谷沢F1とセドノ沢F1を経由して界尾根に取り付き、
書策新道を繋いでホソノノ尾根に入ります。
その後塔ノ岳に進んで、源次郎尾根を地図読みしながら戸沢出合に戻る計画です。




戸沢出合から政次郎尾根・天神尾根の登山口を見送ります。
堰堤手前で沢に入り、階段で越えて本谷右岸を行くと、第2堰堤が行く手を遮ります。
堰堤左端に下がる鐙で堰堤を乗越しますが、木の根や岩を足掛かりに側面の土手からも迂回できます。




 本谷沢F1は右岸を高巻きます。
クサリを頼りに落ち口に乗り上がると(先頭者の立ち位置)、
微妙な距離の落ち口跨ぎが待っています。
きょう1番、シビレル場面でした。




本谷沢 とセドノ沢の出合から右奥に流れ込むセドノ沢に向かいます。
右岸の垂壁に鎖がぶら下がっています。
水に濡れてもかまわなければ右の水流沿いに上れば簡単ですが、
そうもいかないので確保して貰って垂壁を上ります。




 F1落ち口から左の尾根に取り付きます。
急な傾斜が一息つくと、石積みや方形の石囲いがあらわれます。
今、私たちのような物好きぐらいしか入らないようなこの場所が、
昔は生活に根差した場所だったのでしょうか。






見覚えのある景色が現れて、書策新道に出ました。
もともと荒廃が進んでいた歩荷道の書策新道は、表尾根にあった書策小屋が2010年に取り壊されてからは廃道扱になっています。
いつだったか一度だけ開いてる書策小屋の前を通ったことがあり、横の窓から書策さんに会釈して下ったことがありました。
その時だったと思うのですが、ここで山椒の実を採ったことを思い出しました。




本谷沢側からしっかりした踏み跡が出合いますが?
書策新道に立ち入り禁止の黄色いテープが目に付きます。
以前取り付きの目印にした地面に挿された小さな標識を探しますが見つからないので、5分程歩いたところからコンパスを合わせて尾根に乗ります。




よく踏まれた尾根は登りでは迷う所や危険な所はありませんが、直線的に登るので急、ただ黙々と登るほかありません。

取り付きから暫く広がりのある尾根を行くと、次第に細くなって中間部に岩混じりの急登があります。
小石交じりの不安定な足場のトラバース部分を注意深く抜けると固定ロープのある表土が露出して滑りやすい傾斜地を上ります。
しばらく続く細尾根に蕾をつけたツツジの木が目立ます。
そういえばホソノノ尾根はツツジ尾根とも呼ばれているとか、合点がいきます。




 アザミの原が広がると直に木ノ又小屋が見えて表尾根登山道の裏手に出ます。
庭のテーブルとベンチを使わせて貰って、昼食タイムをゆっくり取ります。
草加市から参加のNsannに丁寧に皮を剥いた甘夏ミカンを頂戴して、どれほど早起きされたのかと誠意に感謝します。






 塔ノ岳へ、尊仏山荘を正面に西に進みます。
下山尾根を確認しつつ今度はあの尾根に行ってみようとか、

気になる尾根や谷を話題にしながら表尾根をのんびり歩きます






塔ノ岳山頂展望は春霞、富士山がかろうじて望めます。


ノラちゃんは定位置下の草原で 満腹の様子。
餌持参のファンが「塔ちゃん」と呼ぶ声に顔を向けましたが、
午睡しようか止めようか思案でもしているのか、動こうとしません。




花立山の下りで源次郎尾根に入ります。
源次郎尾根のランドマーク・赤岩からの眺めは、丹沢の山並みに秦野市街から太平洋まで、春霞にほわ~と包まれています。




崩壊地の右隣を注意深く歩いたり、崩壊地をよけていったん右に出て から左にもっどったり、上、中、下三つの気持ちの良い草原を下ります。
源次郎尾根からは三ノ塔が一番大きく存在感を持って眺められます。




源次郎尾根の一番の注意ヶ所。
檜の樹林帯に入ってから標高1080mで右に分岐する尾根に入らないことです。
誤ると源次郎沢中流部の崖上に出てしまいます。
写真で見る通り、石と木の枝でとうせんぼがしてありますが、ここで左に曲る足の運びは意識が必要で、自然と右方向に行ってしまいがちです。
間違えて引き返す登山者も多いらしく踏跡がしっかり付いている為にうっかりしてしまう場面です。





無事、写真左端の源次郎尾根から降りてきました。



戸沢出合の駐車場から見る源次郎尾根です。
中央緑の三角の植林地から向かって右に出る尾根が源次郎尾根で、左に出る尾根が間違い尾根です。

ミニ周回、きょうも丹沢に遊ばせて貰いました。




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