2016年4月13日水曜日

御荷鉾山

2016年04月09日時々
 

西御荷鉾山 南東面


東御荷鉾山 南西面



御荷鉾山は群馬県神流町と藤岡市にある山です。
御荷鉾スーパー林道の登山口(標高1100m)から登るのが一般的で、圏央道・関越道・国道462号・御荷鉾スーパー林道と乗り継いで4時間の長いアプローチでした
退屈するどころか幸いでした。
高速自動車道を降りて国道462号へ、神流川沿いの淡々と優さしい色に芽吹き始めた雑木、桜、花桃、山吹、ミツバツツジが一斉に咲く里を、輝く岸辺や湖岸を、爛漫の春を縫って走りました。


 

【山名】西御荷鉾山標高1286.5m 東御荷鉾山標高1246.2m

【山域】西上州

【コースタイム】 秦野駅6:45=圏央道・関越道本庄児玉IC=神流町下久保ダム
              =10:30御荷鉾スーパー林道・西御荷鉾山南登山口駐車場
              …11:00西御荷鉾山山頂11:10…11:40投げ石峠12:10(昼食)
              …東御荷鉾山登山口12:15…植林地の水平道12:28…本峰尾根道1245
              …13:00東御荷鉾山頂13:30…14:15投げ石峠…14:30尾崎喜八石碑
              …14:35駐車場・往路を戻る




御荷鉾スーパー林道中央(南)登山口には50台の大型駐車場・大鉾のモニュメント・トイレ・手洗いがあります。

歩き始めは杉の植林から、すぐに草原に出ます。
春を告げるエイザンスミレとタチツボスミレがぽつぽつと咲いていました。
傾斜はそこそこありますが、なんと言っても嬉しいコースタイム30分、
軽々(?)と山頂に着きました。

等身大の不動明王像がまず目につきます。


東西に広い山頂の真中に2等三角点があります。



天気はいいのですが、山並みは靄っています。
南側のみかぼ高原、山並みの上端右上に2つ並んだピークは、左が芋木ノドッケで右が雲取山のようです。


続いて、左端に金峰山・小川山、右端に雪を載せた八ヶ岳がかすかに見えます。


北側の展望は左端が浅間山、中央にちょこんと残雪の四阿山、右端に特徴ある山容の鼻曲山。



手書きの指導標が随所にあります。

指導票に従って東の投げ石峠に下ります。
これから上る東荷鉾山が、雑木の梢越しから前山の1184峰と重なって双耳峰に見えますが、右手奥のピークです。


30分で投げ石峠まで下ってきました。
腹ごしらえを30分。



林道分岐から右に2・3分進むと簡素な登山口の案内があります。
取り付き後しばらく急な傾斜です。御覧の物騒な掲示があります。


100mの標高を上り詰めると今度は、ゆるゆると 前山を巻きあがって行きます。
気温が上昇したこの日、木漏れ日の樹林帯を渉る風が爽やかで快適です。



前山との鞍部から15分息を切らすと東御荷鉾山山頂です。
こちらにも不動明王が祀られています。
野天カフェーのマスターにコーヒを淹れて貰います。
春霞の山並みを眺める人もまた、ほっかりと霞がかかったように和んだ面もちでコーヒーをすすります。


 山頂南側の展望を良くするためにツツジの大株が数本切られていました。
写真中央下から二子山、両神山、甲武信岳を望みます。


 残雪の金峰山に、中央左の三角錐は武甲山でしょうか。
御荷鉾山は冬の晴れた日に登ってみたくなる、展望が素晴らしい山です。



東御荷鉾山を下山し御荷鉾スーパー林道を駐車場に戻る途中に尾崎喜八の文学碑がありました。詩人だそうですが、私は初めて知る人です。
素朴な感じを受けましたが、最後は切ない心情ですね。



傍らの土手には咲き始めたセンボンヤリ、秋には千本の毛槍がこの土手に並ぶのでしょうか。
(キク科の多年草、春と秋に2度花をつける。秋は閉鎖花が槍のように高く伸びることから名前が付けられた。)


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