2016年04月23日(土)☁
【山名】シダンゴ山標高758m ダルマ沢ノ頭標高880m 西ヶ尾標高805m
高松山標高801.4m
【山域】西丹沢
前回がいつだったか忘れる程久し振りに、シダンゴ山から高松山を歩きました。
記憶では楽々ルートの筈だったのに、
実際は、短いけれど連続する急な登り下りに泣かされました。
【コースタイム】新松田駅7:55(バス)=8:20寄停留所8:40…9:00シダンゴ山東尾根入口・獣柵
…9:20林道終点・水場…9:51シダンゴ山9:58…10:03宮路山分岐
…10:07林道横断・鉄梯子…10:37ダルマ沢ノ頭10:55…10:58秦野峠分岐
…11:2429号鉄塔11:30…11:51西ヶ尾11:55…12:01ヒネゴ沢乗越
…12:09ヒネゴ沢ノ頭…12:25高松山13:00…13:12ヒネゴ沢ノ頭C.780m
…13:22富士見台13:25…人遠尾根を下山…P670ワラビ摘み13:54
…14:03P657境界石柱…14:08P600圏を北西へ…C.600mで西へ
…14:59県道725号線人遠橋下山15:07(タクシー)=JR山北駅=15:46御殿場線乗車
寄バス停向かいの大寺橋を渡ります。
天気は曇りで中津川上流の鍋割山稜はガスに閉ざされています。
大寺集落の家並を抜け、耕作地が続く急坂を上って行きます。
辺りは春の花がいっぱい。
フラミンゴのような鮮やかなピンク色の新芽をつけた木がありました。
その名は「チャンチン」。
中国渡来のセンダン科の落葉高木で、新芽は徐々に緑色へと変わるそうです。
猪除けのゲートを潜ると、新緑の山道を気持ちよく歩きます。
いつしか登山道は針葉樹の植林地に変わって、薄暗い森を風がわたります。
蒸暑い汗を流す私たちには、心地よい風です。
50分の登りでシダンゴ山に着きました。
天気が良ければ全方位の展望が望めます。
北側の雨山・檜岳・伊勢沢ノ頭は望めますが、西に聳える富士山は隠れています。
シダンゴの由来を記した石碑によると、「シダンゴ=震旦郷」と書き、この地に住まい仏教を広めた「仙人の呼び名=シダゴン」から地名が起こったとのこと。
変わった地名は仏教用語で、シダンゴ山もまた信仰の山だったのですね。
シダンゴ山を後に、宮地山への登山道を分けて秦野峠に続く林道に降ります。
林道を渡って正面の梯子というか、鉄階段を上ります。
植林地の登りが続く中、ダルマ沢ノ頭が近づいた辺りで萌木の木立に出会います。
パット気分が明るくなります。
山頂標の横に置かれた八郎丸の札は、地元の呼び名でしょうか。
ダルマ沢ノ頭から続くピーク871mの鞍部で秦野峠分岐を見送り、
新緑を楽しむ小刻みなのぼり下りから標高差120mを下り20mを登り返すと、
新秦野線29号鉄塔のある731mのピークに立ちます。
ここから2つ目のピーク西ヶ尾までは標高差105mの登り返しがあります。
記憶と違ったのはこの登り返しで、苦しんだ覚えが全くないのが不思議、
大汗を絞らされました。
丁度昼食時に到着した高松山、広々とした草付きの山頂は登山者で賑っていました。
南東の尺里峠コース、東の花じょろ道東コース、北の秦野峠コース、南の南尾根コース、西の花じょろ道西コースと高松山には東西南北全てに登路が拓かれています。
さて待望のお初尾根、人遠尾根を下山します。
来た道をヒネゴ沢ノ頭まで戻って、北西に延びる尾根に入ります。
標高750mまで下った富士見台で西の花じょろ道に出会います。
花じょろ道と分かれて高杉入口と標示のある南西の尾根を下ります。
ワラビの多い尾根ですが、食べごろには時期を過ぎています。
境界石標のある657ピーク を尾根通し西に進みます。
次のピーク手前にある境界石標から尾根通し西に進むと620圏ピークに上って(地形図に南の尾根上に破線が延びたピークです)、ここで進路を北に出る尾根に乗り替えます。
20mほど下った標高600mで左に、西に延びた広い尾根に乗り替えます。
人遠尾根ではここが最も注意が必要なところです。
その後も西に、尾根通しに辿って新緑の雑木林と、遠くには大野山を展み、眼下には皆瀬川を俯瞰しながら、最後の急下降をこなして階段で人遠橋近くの県道720号線に着地します。
高遠城址本丸跡から中央アルプスを望む
諏訪インターから杖突峠経由で高遠に入ります。
彼らに誘導されて高遠中学の運動場に駐車します。
駐車場からは城址公園迄¥100円のシャトルバスを利用します。
高遠桜まつりの期間は高遠中学校の生徒さんが日曜返上のボランティア活動で、
観光客の便宜を図ってくれています。
ボランティアの皆さんに写真を撮らせてくださいとお願しました。
桜は先週が見頃だったそうで、桜の池ができていました。
ともあれ、郷土の為に骨を折る清々しい中学生に胸打たれました。
2016年04月16日(土)☀時々☁
【山名】守屋山東峰標高1631.2m
【山域】伊那山脈、長野県諏訪市と伊那市との間にある山。
山頂の展望は360度、展望の山として人気が高く、信州百名山に数えられています。
短時間に登れ危険個所もない登りやすい山なので、空気が澄んだ積雪期に展望を楽しみに上るのもよさそうです。
東峰と西峰2つのピークがありますが、高遠の桜を見物しての午後遅い登山となったので西峰は次の機会にとっておいて、今回は東峰だけに登ります。
眼下の諏訪湖から北方に美ヶ原、手前東寄りに霧ヶ峰、車山をのぞみます。
北アルプスも望める筈ですが、西北方面は春霞が濃くて目を凝らしてやっと乗鞍岳らしい雪嶺をとらえますが、はっきりしません。
東に八ヶ岳が南端の編笠山から北端の蓼科山まで南北に長い広大な山容を横たえています。
今年は極端に残雪が少ない気がします。
八ヶ岳から視線を右に振ると南アルプスが見えます。
南方遠くに荒川三山、山頂標越しに甲斐駒ケ岳、鋸岳、北岳、仙丈ヶ岳が個々に確認できます。
雪を被った中央アルプスも守屋山西峰の左手(南西)に見えています。
恒例のコーヒーをいただきながら、見えている山夫々の思い出に浸ります。
2016年04月11日(月)☁時々☀
【山名】橅ノ平956m 弥七沢ノ頭950m 穴ノ平沢ノ頭926m
【山域】西丹沢
【コースタイム】新松田駅7:15バス…8:23玄倉バス停8:34…玄倉林道…8:54立間大橋・仲ノ沢林道
…9:08ヤヒチ沢出合尾根取り付き9:15…9:47P660 9:54…10:12 P765 10:17
…10:25 P810 10:28…10:49仲ノ俣乗越10:50…11:15橅ノ平11:38
…11:49ヤヒチ沢ノ頭12:10…箒沢乗越…12:31穴ノ平沢ノ頭12:45
…箒沢公園橋バス停13:30…中川温泉バス停14:54バス=15:25御殿場線谷峨駅15:52
=16:18松田駅…新松田駅。
春爛漫の玄倉。いつもの年より10日ほど山桜が早い気がします。
ヤヒチ沢出合から右岸のザレた草付きに取り付きます。
35分で最初のポイント660峰に上りあげます。
一服して鞍部に下ると右側はヤヒチ沢の枝沢が深く落ちています。
20m急登すると緩傾斜の細尾根を辿った標高710mで尾根は向きを左に変えます。
この辺りは逆ルートの場合注意が必要です。
等高線が結ばない肩のピーク765mで3度目の一服を取ります。
ヤヒチ沢源頭の岩崖マーク辺りから向きを右に変えて、標高差50mを上ると、
大杉山北山稜ルートの810峰です。
仲ノ俣乗越は右にヤヒチ沢左に湯ノ沢を落とします。
橅ノ平南尾根に尾根を乗り換えます。
標高956mの橅ノ平に着きました。
南西にひろがりのある尾根はブナの巨木が点在する気持ちのいい空間です。
1本の倒木がちょうどベンチ替わりになって、早めの昼食休憩です。
仲間からたくさんの差し入れをごちそうになり、温かい甘酒の振る舞いまで、持参の食料はザックの荷物、また背負います。
危うく踏みそうになりました。
足元のあちこちでフデリンドウが、可愛いつぼみをつけていました。
マメザクラ(フジザクラ)が奥ゆかしく咲いていました。
北東に進んで標高950m弥七沢ノ頭に到着しました。
橅ノ平から弥七沢ノ頭の稜線は、なだらかに辿る白ザレのヤセ尾根に美しい緑の苔がそぐわしい、丹沢でも好きな場所の一つです。
弥七沢ノ頭からヤヒチ沢左岸尾根が南東に仲ノ沢林道に延びています。
きょうの核心、箒沢乗越の下降です。
木の根、岩角、立木、安全を確認したら何でも、掴めるものは掴みます。
下降の途中で箒沢権現山が見えました。
きょうの最終のピーク穴ノ平沢ノ頭に登り返します。
写真の岩付の急傾斜を過ぎると尾根は様相を変えて、30mほど緩傾斜の広尾根になります。どこを上ってもいい曖昧さがありますので、ここを下る場合は下降点をしっかり見極めることが大切です。
標高926mの穴ノ平沢ノ頭山頂はほぼ南北に長い広場です。
ここにもブナが目立ちます。
予定時間から1時間ほど速いペースで来たので、山頂を一回りしてリーダーが記した山名を確認します。
山頂から派生する最初は北に,標高800mで北西に,
向きを変える板小屋沢左岸尾根で箒沢公園橋に下山します。
きょう随所で目を楽しませてくれた花、トウゴクミツバツツジが下降尾根にも咲いていました。
トウゴクミツバツツジはこれからシーズン本番を迎えます。
箒沢公園橋のバスに待ち時間があったので、始発バスが出る(ビール目的の誰かも)中川温泉まで歩きました。
しっかり登り応えのあるルートでした。
紫色のスズランテープが要所に付いていますが、地形図とコンバスは持ちましょう。