奥に見えるピークが赤沢山です。
ツェルト・コンロとガス・水・食料・防寒着を確認して、ヘルメットとハーネスをつけてロープを携行、
短パンに継ぎ足して長ズボンに、いつもより丹念に出発準備を整えながら気持ちを落ち着かせます。
槍沢側から強い風が吹きつけますが、ルート上はハイマツの藪なのでもしもの時はハイマツが役立つはずです。
最後にコンパスを合わせて、胸の前で両手を合わせ、目印の岩を右に入ります。
取り付きの岩の基部を右から左に巻いて踏み分けに入ったところから振り返えります。
このまま下っていくと直ぐにハイマツに覆われますが、足元に踏み分けはしっかりついています。
最初の崩壊地の左端(トラロープの右)の踏み分けを下って行くと崩壊地の下部に出ます。
崩壊地を下部から見上げるとこんな感じです。(帰路撮影)
右横に写真の岩が見えたところで涸れたハイマツを踏み越し、右下方に移動して、岩の基部を右に回り込みます。
回り込みながら岩を振り返ると赤いテープが付いているのに気付きました。
岩を回り込むと2ツ目の崩壊地の頭に出て、右の尾根上にトラバースします。
黄色いテープとトラロープが下がっています。
細心の注意を払い、足場のホールドや草木のホールドを工夫して利用します。
尾根に乗ると南岳方向が望めましたが、稜線には無粋なガスでています。
尾根は痩せていて急ですが、トラロープが下がっています。(ロープを使うならここでしたが)
トラロープは滑りやすいので補助的に使って、周りの立木や岩の窪みを見つけて3点支持で注意深く下ります。
最後にハイマツのトンネルを抜けると鞍部に出ました。
東側は崩壊地ですが、西側が平坦になっていてそこにダケカンバの木が一本立っていました。
知りあいは、地形図を見て、雪のある時期だったらこの鞍部に乗越沢の登山ルートから上ってこられそうだと言っていましたが…?
核心部が通過できたので、余分な水と食料、ロープをここにデポしました。
次は鞍部の瘤を越えます。
左手崩壊地越しに常念岳が青空のもと端正な山容をみせています。
振り返ると取り付き岩から鞍部まで2686ピークの下降ルートの全容が望めます。
画面左隅に曲がったダケカンバの木が見える辺りが下降点の鞍部です。
取り付き岩からほぼ直線的に下ってきたことがわかります。
鞍部の瘤は下部はハイマツの踏み分け、上部は岩棚になっていてホールドはがっちりしています。
3点支持で越えていきます。
3ツ目の崩壊地の頭(瘤の山頂)を右から巻きます。
崩壊地の際を左から右へ半分崩れた尾根上に渡って、ハイマツの踏み分けを進むと、赤沢山の登りになります。
ハイマツと岩の尾根はホールドがしっかりしているので浮石に気をつけて進むと、赤沢山の北端の稜線に出ました。
山頂は奥の高みのようです。
なだらかにハイマツの踏み分け道を進みます。
2014/08/19 10:30上高地…河童橋10:40…徳沢12:50…一の俣15:10…槍沢ロッジ(宿泊)
08/20 槍沢ロッジ5:15…6:15大曲6:20…7:20水俣乗越7:25…ヒュッテ西岳8:38…
2686ピーク8:57…9:09一つ目の崩壊地…二つ目の崩壊地上部トラバース9:14
9:17尾根の急下降…鞍部9:23…9:24常念岳の展望…9:28瘤の岩頭を巻く
…三つ目の崩壊地の上部尾根9:33…赤沢山の上り…9:43赤沢山稜線…9:55赤沢山山頂10:10
…10:55赤沢山下山2686ピーク…11:04ヒュッテ西岳…11:37赤岩岳直下登山道11:45
…12:05赤岩岳山頂12:15…12:25喜作新道…12:43ライチョウの親子12:51
…13:20西岳山頂13:30…14:28水俣乗越…15:10大曲15:25(槍ヶ岳組とバッタリ遭遇)
…16:10槍沢ロッジ(宿泊)
08/21 槍沢ロッジ5:45…6:13二の俣…6:20落石注意箇所…8:08穂高岳展望…8:50徳沢9:00
…古池…9:30ハンドパワー…11:20河童橋…11:45バス=沢渡=入浴=奈川(そば)=自宅
つづく
0 件のコメント:
コメントを投稿