2014年8月15日金曜日

箒沢権現山 西丹沢

北ピークから東正面に見える箒沢権現山
西丹沢に2つの権現山があります。
畦ヶ丸の南東尾根の南にある箒沢権現山(奥権現標高1138m)
直線距離で南に4.7K離れた丹沢湖北岸の世附権現山(前権現標高1018.8m)です。
世附権現山はミツマタの花で有名なミツバ岳の隣にあるので足を延ばす登山者も多いようです。
一方箒沢権現山は、沢への滑落や道迷い等の遭難が続いたことから一般登山道が閉鎖され、
平成19年からは登山地図から登山道が消え、登山道整備も行われなくなりました。


小田急新松田駅でバスに乗り大滝橋で下車、畦ヶ丸登山道を鬼石沢右岸に建つ一軒屋避難小屋まで入ります。
鬼石沢を木道で渡った右岸に一軒屋避難小屋があります。


一軒屋避難小屋からは登山道を離れて、鬼石沢沿いに切られた林業管理道を辿ります。
せせらぎを聞きながら沢風に吹かれ、気持ちのいい夏向きのルートです。


C900mで鬼石沢を離れ、左岸尾根に取り付きます。
尾根にも尾根風が抜けて、まっこと夏向きのルートです。


草付きの崩壊地を横切ったり、自在・巧みに廻らされた管理道、右か左か、離れて尾根に乗るのか、楽しい選択をしながら1000mピーク(北ピーク)に乗り、早昼&まったりタイムで寛ぎます。
ここからは尾根通し、小さいキレットもある痩せ尾根は雰囲気のある美尾根です。
奥権現を東に望む1030mピークで畦ヶ丸南東尾根、別名畦ヶ丸吊尾根に乗りました。


吊尾根と呼ぶに頷けるなだらかな尾根を軽快に歩いていくと、今は閉道となった権現山登山道に出合いました。
畦ヶ丸南東尾根への立ち入りを制限する指導標と土管が2本転がっています。
この土管は何に使われたのでしょうか、この後また土管と再会することに!


分岐を右に行くと傾斜がついて、太縄の補助ロープが現れました。
この界隈の谷は急峻で、落差60mの「本棚ほんだな」40mの「下棚しもんたな」など大滝を架けます。
尾根も痩せているので、足を踏み外すと恐ろしいことになりそうです。


南側が開けた奥権現山頂からは中川温泉や丹沢湖が眺望できるのですが、吹き上げるガスが邪魔をします。

畦ヶ丸吊尾根と権現山分岐で出会ったあの土管が、ここではベンチに!


現在はバリエーションルートとなった権現山ルートです。
閉ざされた昔道とはいえ、1つ2つの崩れた地点以外は通行に支障はないのですが、
前述したように急峻な地形ですから、油断なく気を引き締めて辿らなければなりません。


1時間余りで西沢の出合の権現山旧ルート登山口に着きました。

下見登山を3回も慣行して万全を期してご案内いただいたナベさん
ありがとうございました。
また皆さんと楽しく歩けますよう!


2014-08-13 

新松田バス停7:10=大滝橋8:30…9:55一軒屋避難小屋10:08…10:45左岸尾根取り付き…11:05南ピーク
…11:12北ピーク11:40…小キレット11:49,11:52,12:00…12:02権現山分岐
…12:35箒沢権現山山頂12:45…権現山分岐13:20…13:55西沢出合14:09
…14:44西丹沢自然教室15;40…新松田




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