梅雨空でしたが神室連峰の原生自然にしっとりと包まれる、苦しくも楽しい山歩きでした。
7:30登山口の吊り橋を渡って登山開始です。
緑に染まってしまいそうなブナの森が頭上に広がります。
ゆっくりしか登れないきつい登りです。火打岳まで4時間弱ほとんど上りっぱなしでした。
休憩の号令がかかると皆やれやれ!とばかりペタンと腰を下ろします。
一等三角点があります。 |
直下のガレの登りを5・6分辛抱すると火打岳山頂に嬉しい到着です。
霧に包まれ灰色にくぐもった山頂でしたが、縦走最初のポイントを得た安堵感がありました。
標高1238m、一等三角点の火打岳から1160m峰さらにその鞍部へ138mを急下降します。
東側に雪蝕の垂崖を落とす痩せ尾根の急下降は体力勝負の上りとは違った難しさがあります。
更に100m、標高1000mまで下って、上りに転じ砂利押沢口からの登山道が合流する砂利口からアップダウンを
7回ほど経ると標高1366.7m神室連峰最高峰の小又山に着きました。
イワイチョウ |
シラネアオイ キヌガサソウ 群生地がありました。 |
ウラジロガクヨウラク |
ズダヤクシュ |
ツバメオモト |
急斜面に広がるシラネアオイの花園に感動し、行く先々にカタクリの群生地(既に花は終わって実になっていた)が見られ、イワカガミやウラジロガクヨウラクも華やかに、花の稜線でした。
神室にはコバイケイソウが意外なほど多い |
天気が良ければ、歩いてきた道とこれから歩く道と展望しながら歓声を上げたのでしょうが、この度は花々と幻想的な情景にポ~ッと浸っては黙々歩く、静かな稜線でした。
さすがに前山辺りからヘトヘトになり盟主神室山が遠く感じられたのでした。
アクシデントのメンバーを助けて下山したはずのリーダーが別のルートから上ってきて神室山山頂で私たちをむかえてくれたのには感激しました。
山頂直下に建つ木の香芳しい神室山避難小屋での交流会。
スタート時に20名いたメンバーの半分がアクシデントや救護でエスケープしてしまい、残った9名で淋しい思いはありましたが、山談義に花咲かせ東北の山の情報をたくさん教えてもらいました。
キヌガサソウ群生地 |
御田ノ神にはまだ雪田 |
渡渉地点 |
三十三尋の滝 後続のメンバー |
神室の森 下草のシダが爽やか |
翌日は雨は上がったものの霧はなおも続いて展望は最後まで望めませんでした。
山は高さではないと言われます。
会津と越後国境の御神楽岳でその思いを強く持ったのですが、
神室連峰もまた然り、またすばらしい山に出会えました。
また上ってみたい、今度は天気の良い時に!
06/15 火打新道口7:30…1P8:21…2P8:54…3P9:36…11:20火打岳山頂
…14:30小又山山頂…17:20神室山山頂…17:30神室山避難小屋(泊)
06/16 6:25神室山山頂…7:00キヌガサソウ群生地…7:18御田の神…7:37西ノ又沢コース胸突八丁
…8:21不動明王…8:30渡渉地点…8:40三十三尋ノ滝8:55
…神室の森9:30…第1吊橋…第2吊橋…下山口10:20
2013-06-15~16 登山
二百名山100/64座
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