山を歩いていて苦しい時、楽しい時はなおのこと、出会いが嬉しい高山植物ですが、
初めてみるわ、なんという花かしら?同じように見えるけれど名前がちがってる?
名前探しは楽しい反面、何年も判らないまま過ぎてしまうことがあります。
礼文島の花壇に咲いていたトチナイソウは名前が見つかるまで3年かかりました。
2012年は3つの山で固有のコザクラにであいました。
サクラソウ科サクラソウ属
ミチノクコザクラ 本州北部の山に分布、ハクサンコザクラの変種。
エゾコザクラ 北海道に分布、ハクサンコザクラの基準変種。
クロバナヒキオコシ シソ科ヤマハッカ属 北海道・本州、人里・山地・草原などに自生。
ヒキオコシと同様薬に用いられているそうですが、この花の色、深みのある紫が素敵です。
カメバヒキオコシ 東北地方から中部地方まで深山や日本海側の低山で見かけることが多い。
薬用にはならないようです。葉が亀のシッポそっくりな形をしているのでこの名があります。
花はアキチョウジとよく似ていて私には見分けがつきませんが、葉を見れば私にも同定できます。
ミヤマホツツジ ツツジ科ホツツジ属 花の外に突き出した雌しべが大きく上に曲がる。
反り返った花びらと弓なりに曲がった雌しべ、象が水浴びをしているようという表現に出会いましたが、
チャーミングな発想ですね。有毒で~す。
ホツツジ 北海道南部・本州・九州、高山・亜高山、森林・林縁、岩場・礫地に生育。
雌しべが前に伸びて、ミヤマホツツジとの違いが分かります。有毒落葉低木です。
ハクサンフーロ フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
中部地方の亜高山帯から高山帯の草原に分布。
イヨフーロ 本州の東海以西、四国、九州の山地の草原に分布。
ツクシフーロ 九州の原野・草原・湿地に分布 絶滅危惧種。
ナンバンギセル ハマウツボ科ナンバンギセル属
イネ科の根に寄生、ナンバンギセルより大きく花冠は4~6㌢になり、先端が5裂の唇形をしている。
スミレの種類は多くて難解なのでスミレで一括りにしています。
身近にみられる花なので、できれば名前を知りたいと少しづつ調べ始めました。
ウスバスミレ
ナガハシスミレ
ナエバスミレ
ミヤマタニソバ タデ科イヌタデ属本州・九州の山地の道端や湿り気のあるところに生える1年草。
何気なく見て通り過ぎていましたが、小さい小さい白い花をつけているのを初めて見ました。
今年初めて出会った花たち
ミヤマクルマバナ シソ科トウバナ属、本州東北~中部地方に分布。
高山の登山道の脇にたくさん咲いていました。茎に花が輪生して付くのでこの名があるそうです。
ヒメジソ シソ科イヌコウジュ属 北海道から九州の山野の湿った林縁や道端に生えている。
愛らしさに足が止まりました。イヌコウジュによく似ているようで、区別は主に葉でつくようです。
ハタザオ属は紛らわしく同定するのにいつも頭を悩ませますが、なぜか気になる花です。
タテヤマスゲ・・スゲは種類が多過ぎて同定が面倒くさいのですが、こんな可愛い姿に出会うと、
ふふふ・・・ですね。
こちらは名前がわからないスゲ?可愛いでしょう!
5ヶ月、名前を探し続けていますがなかなかです。どなたかご存知の方教えてください。
コメススキ イネ科コメススキ属 北海道から九州の亜高山帯以上の砂礫地に見られる多年草。
朝日や夕日に輝く時、青空を透かし見る時、美しいと感じる一方で、微笑ましい気持になります。
紅葉が終われば山は雪、
来年3月、雪が解け始める頃咲き競うスプリングエフェメラルをまた楽しみにしています。
2012-10月
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