2016年10月1日土曜日

秋田駒ヶ岳~烏帽子岳(乳頭山) 紅葉稜線


2016年09月26日(月)のち

【山名】男女(おなめ)岳標高1637.1m 男岳標高1623m 横岳標高1582.5m  焼森標高1550 
             湯森山標高1471.5m 笊森山標高1540.8m 烏帽子岳(乳頭山)標高1478m
 

【山域】奥羽山脈北部

【コースタイム】行程 ;  =車・タクシー ・・・歩行
               八合目駐車場6:28着、秋田駒ヶ岳登山口6:33…6:39旧道登山道へ
              …7:20浄土平…7:30阿弥陀池東畔男女岳登山口…7:50男女岳山頂8:00
              …8:10阿弥陀池小屋…8:15阿弥陀池南岸木道…8:23鞍部(四辻)…8:40男岳山頂8:46
              …8:57鞍部(四辻)…馬の背…横岳分岐…横岳9:33…焼森9:53…10:45湯森山
              …11:00熊見平11:05…11:30宿岩11:38…12:33笊森山12:43…千沼ヶ原分岐12:50
              …13:13トナカイ沼…14:02烏帽子岳14:14…14:26黒湯温泉分岐
              …15:20野天風呂…15:50黒湯温泉駐車場  




秋田駒ヶ岳から乳頭山を歩きます。

ガスが流れる秋田駒ヶ岳を眺めます。 
山頂付近が色づいて見えます。
風が、涼しさを通り越して冷たく感じられる朝です。




きょうは終日曇りの予報です。 
期待していなかった割には展望良好です。




阿弥陀池周囲の火山峰をめぐるには、
[旧道 ⇒男女岳 ⇒男岳 ⇒馬ノ背 ⇒横岳 ⇒焼森]
のコース取りが、良さそうです。

ここが破線ルートの旧道入り口です。




現在は跡地になっている旧硫黄鉱山につけられたルートは、男女岳東側山腹を阿弥陀池に向かって北から南に直線的に切られています。
踏み跡はしっかりしていますが、一部に崩壊ヶ所がある要注意ルートです。
心して辿ります。




振り返ると素晴らしい景色です。
最終目的の烏帽子岳(乳頭山)が左奥に、手前の登山道が見える山は笹森山。
烏帽子岳から順に手前へ、笊森山、湯森山のきょう辿るピークです。




正面奥に見える平たい山は八幡平でしょうか。


 

岩手山が見事です。
 



烏帽子岳と笊森山・湯森山の縦走路に岩手山。
そろい踏みです。

ずっと眺めていたい!




きょうは乳頭山まで行く予定ですから道草をほどほどに!
男女岳の東面を正面に見て進みます。
亀裂は雪の影響も受けたのでしょうか、荒々しい火山峰の山容です。



浄土平に第1歩です。
阿弥陀小屋が馬ノ背の紅葉の中にあります。

   
先ほどまでとはガラリと変わって長閑な浄土平です。




阿弥陀池に出ました。
冷たい風が水面をわたります。
気持のよい山上の池は、紅葉見頃です。






男女岳に登ります。
1等三角点の山頂です。

   


男女岳の南に向かい合うのが男岳1623㍍です。
目を凝らすと、男岳の左上に鳥海山がかすかに見えます。

随分以前のことですが、男岳や男女岳の意識がなく、
秋田駒ヶ岳と信じて登った頂は、男女岳ではなく、
男岳だったような?…曖昧な記憶です。




馬ノ背の上に浮かぶ箱ヶ森、南晶山、東根山。




男女岳から焼森1561㍍とその西側に広がる湿原、浄土平を俯瞰します。
見えている木道は旧道です。




元来た阿弥陀池に下って、池畔の阿弥陀小屋を覗いてから、
南岸の木道を辿り、男岳に向かいます。






男岳と馬ノ背の鞍部から急なガレ道を下るとムーミン谷です。
きょうは時間に余裕がないので、チングルマの花園の頃に思いを預けて見送ります。
代わりに、男岳稜線(西側)と馬ノ背(南側)からムーミン谷を展望します。

馬ノ背とムーミン谷(男岳稜線より)
 
小岳と駒池(馬ノ背から)

駒池(馬ノ背より)

ムーミン谷と遠く和賀岳の山並み(男岳稜線より)



小岳(馬ノ背より)



男岳の紅葉は真っ赤です。




男岳山頂。
この鳥居と石祠に見覚えがあります。
こちらの方が山頂らしい風格を感じます。




中生保内へと下る金十郎長根の連なりと田沢湖の景色。
山にある幸いに感謝します。




遠く森吉山を望みます。





鞍部に戻って馬ノ背を東に横岳に向かいます。
北の阿弥陀池と南のムーミン谷(馬場の小路)を俯瞰する稜線漫歩です。

阿弥陀池の奥に今日の縦走路が烏帽子岳まですっきりと見えています。





女岳から薄い煙がすら~と上ります。
秋田駒ケ岳が活火山であったことを改めて思い起こします。





あの岩尾根を越えるようです。





阿弥陀池越しの男女岳です。
池畔から山頂まで階段登りに終始しました。




大焼砂の稜線、国見温泉からのルートを上ってくると出会える。
夏にはこの砂礫地にコマクサが咲くと聞きます。





焼森の稜線に乗りました。
ここからは岩手県と秋田県を出たり入ったりして県境稜線を行きます。




焼森への途中から北を眺めるとみられる阿弥陀池小屋の風景。





焼森の山頂で青森からの登山者と出会って、思いがけない話を聞きました。
「きょうはいいですよ、昨日はガスで全然ダメだった」と。
一昨日(土曜日)と昨日(日曜日)だけが晴マークだったのに…。
山の天気は気まぐれ、山は登ってみるものと改めて思い直しました。

極めつけは、地元仙北の登山者が、「ことしの紅葉は上等だよ。」「最近1押しの太鼓判の紅葉だ」といっていたそうです。

秋田駒ケ岳、歓迎してくれてありがとうございます。

湯森山へグングン下ります。




湯森山の登りの途中で駒ケ岳を振り返ります。
中央に見える白い2本の斜線が阿弥陀池小屋とトイレのようです。



熊見平に出ると青空が見えるようになりました。




太陽と池塘と草紅葉とリンドウと!
誰一人出会う人もなくのんびりゆったり、幸せだなぁ。





宿岩が見えてきました。
にわか雨には役立ちそう、岩に庇が出ています。
湯森山から宿岩まではほぼ秋田県を歩いてきました。





笊森の山頂かな?





ここはしばらく同じ景色が続きます。
紅葉を独り占めしながら紅葉に溶け込んで歩く、
何とも形容しがたい至福感に浸ります。





登山道で危うく踏みそうになったハヤチネフキバッタ。
鮮やかな黄緑に黒い斑点があるので、紅葉のこの時期にはとても目立ちます。
危ないよと手を出しても飛ばなくて簡単につかめました。
帰って調べると、「羽が退化して飛ぶことができなく、動きも鈍く気をつけないと踏んでしまいます」ですって、危なかったね。





笊森山山頂で腹ごしらえ。
秋田側の谷間からガスが上ってきて烏帽子岳を包んでは消え、繰り返します。
岩手山に向かってずっと歩き続けて、一時姿を見ない間に
とうとう岩手山に雲が纏いつき始めたようです。
私もそろそろ腰をあげましょうか。





トナカイ沼と誰かが名前を付けた池塘を過ぎます。




烏帽子岳に懸かったガスがすっかり切れてきました。





烏帽子岳山頂に到着、スタートから7時間半かかりました。




ヤレヤレ。
北東の赤くやけた峰は三ツ石山のようです。
紅葉の名所のようで、翌日夕方、盛岡放送で紹介していました。
ここから岩手山の縦走路途中にありますし、登山口も何ヶ所もあります。
いつか行けたらいいなぁ~。


北面の湿原

南面断崖


ワレモコウの仲間のシロバナトウウチソウが咲いていました。






下山は、孫六温泉のルートは泥濘が多いとあったので、
烏帽子岳直下から黒湯温泉へのルートを採ります。
こちらは階段が多かったぁ~!
でも手掘りの露天風呂があったりして…入りたかったけれど…。
楽しめました。






黒湯温泉に無事下山しました。
自然も足にもハートにもやさしい縦走路でした。

次は紅葉の時期、三ッ石山から岩手山に縦走してみたいですね。







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