2016年7月5日火曜日

畦ヶ丸 下棚沢本棚沢界尾根から南東尾根周回


畦ヶ丸に上ります。
増発の西丹沢行きバスは定刻前に新松田を出発します。
幹線道路246号線を離れて西丹沢の懐へ、山峡に入ります。
大型バスがにじり寄ってハンドルを切る側壁に紫花のイワタバコが群生しています。
今年は山の花が当たり年です。今日はどんな花に出会えるのでしょうか。

2016年06月25日(日曜日) 

【山名】畦ヶ丸標高1292.6m

【山域】西丹沢

【コースタイム】行程;駅より記入(ー電車/バス、=車、…歩行)

           新松田駅7:10-7:25西丹沢自然教室8:40…9:20権現山廃道分岐
            …下棚沢出合9:23…9:23下棚沢・本棚沢出合…9:25下棚沢/本棚沢界尾根取り付き9:30
            …9:40下棚(しもんだな)落ち口上部の尾根…9:55美しい尾根歩き
            …10:35ナシアシブトハバの幼虫…11:17巣から落ちた幼鳥
            …11:25東海自然歩道に合流…11:30畦ヶ丸山頂…12:00畦ヶ丸南東尾根
            …12:41箱根方面展望…12:45富士見台…13:03権現山鞍部
            …13:50権現山廃道分岐…14:25西丹沢自然教室14:40…新松田駅16:00
            
                          
            


乗客の殆んどは西丹沢の盟主檜洞丸に向かいますが、
私たちは西丹沢公園橋を渡り、東海自然歩道の畦ヶ丸西沢コースに入ります。
万緑の森に透き通る流れ、清々と心洗われる安らぎの登山道です。


キバナノショウキランが咲いていました。ショウキランを見るのは初めてです。
ショウキランの花色はピンクだとばかり、黄花もあるとは知なかったので最初はシャクジョウソウ(錫杖草)かしらと・・・。
でも四方に広がって咲く花の姿からは、錫杖のイメージは湧きません。
帰宅後図鑑を引いて、キバナノショウキランと判明、疑問がとけました。




サワアジサイ                                           ケイワタバコ

白砂の沢床、苔むした岩、岩場に根を下ろす梅雨時の花々、幾つもの丸木組の橋をわたって木漏れ日を浴びて辿る渓谷の道です。

キセキレイが、よく通る美しい音色を響かせて飛び立ちました。



 
            しもんだな(F1)上部の滝、F2F3が見えます。
私たちも下棚沢出合で西沢ルートを離れ、下棚沢と本棚沢の界尾根に取付きます。
10分ほどで痩せた白ザレの急登を終えると下棚沢のF1「しもんたな」の落ち口を見下ろす尾根上にでます。




沢の巻路というより作業の往来があるのでしょう、よく踏まれています。
911ピークまで登るとその後は、起伏の少ない自然林の美しい尾根が続きます。


山腹が草原になって樹木のない窓のように開いた空間から権現山がよく見えます。



 この鮮やかなイモムシさんは、ナシアシブトハバチの幼虫だそうです。
桜・梨・ボケの葉を食べて大スズメバチそっくりに成長するそうで、体長2㎝超オオスズメバチの擬態を手に入れて威嚇もするとか、ハバチが虎の威を借るとは驚きです。



この鳥は成鳥にも思えるのですが、あるいは巣立ちの前に巣から落ちて親に見捨てられたのでしょうか。
目の前にいるのに落ち葉に紛れてなかなか気づきませんでした。
外傷はないようですが、私たちを見てももはや動くこともできない程弱っています。

少ない鳥で見られたら幸運だそうですが…丹沢の森に野生の厳しさを見ます。


つかの間急登をこなすと標高1250mで再び東海自然歩道に出合います。
畦ヶ丸山頂まで50m弱、ブナの森を緩く辿ります。



昼食後は畦ヶ丸から南東に派生する尾根を権現山の鞍部(
守屋地図「50」を稜線分岐迄)へと下って、西沢コースに出会います。
 



ベンチから南東に竹藪を分けると確かな踏み跡が続いています。
葉の上に上向きの花をつけるヤマボウシは、下りながら観ると綺麗です。




ホッと寛ぐ尾根の景色です。



帰りの尾根の方がアップダウンがあります。
標高1079mピークへの登りです。




山頂には枯れ木の大株がデンと、仲間がキツツキの穴に手をかざします。


箱根の山を展望します。
神山の大涌谷が確認できます。



稜線分岐手前、最後のキレット状痩尾根です。
権現山はスルーして西沢コースへグングン下ります。


西丹沢公園橋に戻ってきました。
中川川には水遊びする人がいます。
いよいよ暑い夏の到来、夏山本番です。




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