2014年9月29日月曜日

安達太良山 (標高1699m) 磐梯朝日国立公園

薬師岳から望む安達太良の山並み
16号台風一過の9月26日、安達太良山に出かけました。
奥岳登山口~くろがね小屋~峰の辻~牛の背~安達太良山~薬師岳~五葉松平~奥岳登山口と歩きました。



くろがね小屋までは旧道と馬車道の2つのルートから馬車道を選んでのんびり歩くことにします。
路面をところどころ埋れ木で均した広い道には、轍も見られました。

彩づき始めた森、秋の花、苔の生えた石垣から湧き出す金明水に喉を潤し、虫眼鏡で見る苔の神秘に驚いたり、
直登の旧道と度々交差しますが、仲間の誰も旧道に入ろうとは言い出しません。



突然前方に現れた鉄山に仰天します。
岩壁は錦絵の屏風、山腹は金襴緞子の花嫁衣裳をまとったよう、鮮やかに彩づいていました。



視界一面の天然色パノラマに歩みも滞ります。



くろがね小屋は紅葉にすっぽり包まれていました。
馬車道の途中で二人連れのご老人に出会い、「お泊りでしたか?」
「良かったよ!」とお二人揃っていいお顔をされていましたが、
この景色に送り出されたのでしたか!



くろがね小屋を後にすると山登りの領域に入って、紅葉も一段と赤率が高まります。



紅葉の左に矢筈森、右に鉄山、繋ぐ稜線の錦秋の火口は、青空につるされた天蓋のよう。

火口をを横断して馬ノ背からくろがね小屋に通づる登山道は、現在は有毒ガスにより閉鎖されています。



峰の辻へ赤く染まった山腹を上って行きます。

A    「いやぁ~安達太良山っていい山なのね!みなおしたわぁ~」
雨男  「晴れればみんないい山さ!」
     

C          「。。。。。。(ー_ー)!!」



峰の辻 から安達太良山を望みます。



牛の背の稜線まで15分の上りです。
春は残雪が、秋は紅葉が柿色の山肌に絢を添えます。



鉄山と舟明神山に囲まれた爆裂火口の沼の平
こんな殺伐とした光景を目にすると安達太良山が、活火山であることを認識させられます。
千恵子抄からイメージする儚げさとは大違い、火口の荒々しさや柿色の無毛の山肌に恐れさえ抱きます。



山頂標識のある頂稜部から10メートルほどの岩塊が立ちあがるドーム型山頂の安達太良山です。
三角点のある「乳首」と呼ばれる岩塊ドームには簡単に登れますが、すごい人気で行列待ちです。



岩塊の頂稜からは磐梯山・飯豊連峰・吾妻連峰など360度の展望です。
風がでてきて気温が下がり一枚羽織ります。



押すな押すなの岩塊を降りて和尚山が見える岩陰で小腹休憩です。
リーダーが煙草を吸いに行ったので、未踏の和尚山を眺めるにはもっていこいの大岩に移って、
山に心を預けます。



見上げる岩塊ドームに登山者の姿があります。



下山は五葉松ルートで、奥岳登山口に戻ります。
紅葉の進み具合は往路に比べてこちらの方が早いようです。
火山表土帯を下って灌木帯に入ると凄いことに、振りかえって、この景色のなかを歩いてきたのかと高揚します。



薬師岳は初め登りましたが、素晴らしい展望でした。

安達太良山は別名「乳首山」と呼ばれているそうです。

“季節を変えて山を楽しむ”その通りですね。
期せずして素晴らしい紅葉の安達太良山に上ることができました。


2014-09-27 登山
09/26最寄駅8:00=圏央道・東北自動車道=14:00あだたら野営場(泊)
09/27あだたら野営場6:30=あだたらスキー場駐車場7:00…あだたら渓谷自然遊歩道7:28…馬車道…8:55金明水9:05…9:07鉄山垂壁…9:18くろがね小屋9:35…9:40火口伽藍…10:00峰の辻10:15…10:29牛の背…10:50乳首・標識山頂11:26…12:35薬師岳12:41…12:54五葉松平…13:35奥岳登山口14:00=東北高速自動車道・県央道=19:00自宅
 


0 件のコメント:

コメントを投稿