お守りが効いたのでしょうか、熊さんとの遭遇は避けられ、デポジット¥2000が戻ってきました。
4:00に合羽を着て羅臼岳岩尾別ルートに入ります。
トドマツやミズナラの原生林にコマドリ、オオルリ、シジュウカラなど野鳥の澄んだ鳴き交わしが響きます。
”雨あがる” のでしょうか!
三ツ峰のコルから振り返る羅臼岳
大沢の雪渓はあらかたが融けて、夏道沿いにエゾコザクラの花園が出現していました。
この辺りから次々と日帰りの登山者に先を越されます。
羅臼平のフードロッカーに幕営装備と食料を預けて、羅臼岳山頂に上ります。
9:50分羅臼岳山頂に立ちましたが、強風にあおられ寒さに震える山頂です。
知床峠方面は厚い雲海に覆われ、滝雲が流れています。
東に遠く国後島のチャチャ(爺爺)岳も望めます。
羅臼岳は100名山、登山者が湧くように上ってきます。
登山ツアーの団体さんも何組か、スライドの待機時間が長くなります。
三ツ峰のコルへと向うと羅臼岳の喧騒から一変、静かな山歩きの始まりです。
羅臼岳をスルーしたガイド山行の一行3人の姿は既になく、辺りは私たちだけです。
ハクサンコザクラより一回り小さな赤紫のエゾコザクラが可憐な花を咲かせています。
露を被ったチングルマの白い花はいましがた開いたといわんばかりにほのかにクリーム色がかって新鮮です。
今日の幕営地は二ツ池、三ツ峰幕営地付近を通過します。
水場は勢いよく出ていました。
時折ガスがかかる花の道です。
チングルマ、エゾコザクラ、エゾツガザクラ、ハクサンチドリ、メアカンキンバイなど、北海道ならでは行けども行けども花園は続きます。
縦走路はピークを巻いてつけられています。
羅臼岳が後方彼方に、未踏の知円別岳や硫黄山が前方彼方に、サシルイ岳の肩からガスに見え隠れする知床の山を眺めます。
サシルイ岳(1564m)の山頂を巻いて雪渓を下っていくと、ミクリ沼の湿地に出ました。
二ツ池の水に安全面で不安があったので、ここに流れ出す雪渓の融水を、携帯用の浄水器で濾して使用、
エキノコックスを予防しました。
オッカバケ岳(1450m)の上りで風が出てきました。
水を担いだのでオッカバケ岳の肩で一息入れて、大石が重なる沢地形を二ツ池幕営地へと下ります。
二ツ池の幕営地に到着です。
テントは私たちのほかに一張、賑やかな話し声が聞こえる隣に設営します。
先行したガイド山行のパーティのようですが、6人は入れそうな大きなテントです。
2014-07-12
岩尾別登山口4:00…7:40大沢入口7:45…8:43羅臼平9:00…9:50羅臼岳山頂10:10
…10:55羅臼平11:05…11:50三ツ峰のコル…12:15三ツ峰テント場…13:12サシルイ岳肩
…13:20雪渓13:35…13:40水場13:50…14:45オッカバケ岳肩14:50…15:10二ツ池幕営地
つづく
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