2016年6月18日土曜日

七ヶ岳

 七ヶ岳山頂より縦走路を展望(現在は閉鎖中)


2016年06月12(日)
【山名】七ヶ岳 標高1635.8m

【山域】南会津

【コースタイム】     行程;=車、・・・歩行

              山口温泉4:30=道の駅「番屋」6:00=たかつえスキー場
              =会津アストリアホテル七ヶ岳登山口6:50
              …8:20七ヶ岳登山口8:30…尾根稜線七ヶ岳が見える8:40
              …8:45鉄塔8:57…9:19賽の河原…9:21七ヶ岳山頂9:27
              …11:00会津アストリアホテル七ヶ岳登山口12:00
              


会津高原たかつえスキー場から七ヶ岳に上ります。
7:00の上りはじめから強い陽射しが照りつけます。
まだ暑さに慣れない時分、木陰を選びながら管理道路を行ったりゲレンデの緑陰を伝ったり、1時間30分のスキー場登りです。
 
 
 
標高1500mの七ヶ岳登山口に到着します。
急こう配のゲレンデの真上にある登山口からはスキー場全体が見渡せ、
奥には会津駒ケ岳が聳えます。



登山口から樹林帯に入って木漏れ日の中を上って行きます。
東側が切れ落ちた稜線に出て再び夏の陽差しが届きますが、周囲に広がる緑豊かな山並の光景に目を奪われて朝のスキー場程に暑さを感じません。
この辺りは標高に関係なくトンガリピークが目立ちます。
目的の七ヶ岳一番岳が前方に姿を現します。
登山道は、マイクロ鉄塔のある稜線から樹林帯を一旦鞍部に下ってから、
七ヶ岳の1番岳に登り返します。



ブナの明るい木肌に映える赤い花は、ドウダンツツジでツリガネ状の下向きの花を
鈴なりにつけています。
その他の花は端境期なのか、ゴゼンタチバナやシオデの白い花、コイワカガミの紅花などが見られる程度で多くはありません。



樹林帯を抜けると山頂直下は岩場に変わり、主稜線に出たところが岩や石がゴロゴロした賽の河原です。



付近にはナエバキスミレが群生しています。
「羽塩登山口」と書かれた板切れが岩上にポロンと置かれ、平滑沢を遡上する羽塩ルートを示しているようですが判然としません。



生憎霞んでいますが、目を凝らせば南に日光連山、西に会津駒ケ岳が望めます。



山頂には一等三角点が置かれて、七ヶ岳を巡る縦走路が北東に延び、右手奥に那須連山の連なりが朧に見えています。
家を出る際今日は降られると覚悟して来ましたが、逆に暑い夏の陽に焼かれました。



2016年6月16日木曜日

会津朝日岳

 

会津朝日岳は、「良い山ですよ」と教えて貰ったものの登る機会に恵まれないままに2011年7月に新潟・福島豪雨災害が発生しました。
会津朝日岳は登山口までの道路が寸断される被害で入山できなくなりました。
それから4年、2015年6月14日に山開きが再開され、入山禁止が解けました。
待望の会津朝日岳登山、二度上っているベテランのAsanに案内してもらいました。

2016年06月11日(土)

【山名)会津朝日岳標高1624m

【山域】駒・朝日山群(越後三山・只見国定公園)

【コースタイム】  行程:駅より記入  (-電車、バス等  =車/タクシー  …歩行)
             東北自動車道=西那須野塩原IC=山口温泉・道の駅「きらら289」(車中泊)
             =赤倉沢登山口5:50…6:50三吉ミチギ7:00…7:50ブナの樹林8:00
             …8:10人見ノ松…8:20ヒメサユリ…8:45叶ノ高手・大クロベ8:55
             …9:20熊ノ平…9:24会津朝日岳避難小屋9:55…10:05バイウチノ高手
             …10:11小幽沢カッチ…10:29山頂手前の瘤10:45
             …10:48会津朝日岳山頂11:05
             …11:33避難小屋11:47(昼食) …11:50熊ノ平…12:26叶ノ高手
             …12:41ヒメサユリ…13:00人見ノ松…13:33三吉ミチギ13:45
             …板橋…14:30赤倉沢に降りて靴を洗う…登山口15:10
             =いわなの里=高清水自然公園16:40=道の駅「きらら829」(入浴・泊)



赤倉沢登山口の駐車場は、明日の山開きに合わせて整地して区画が整えてありました。5:40分に到着すると既に3台が駐車して、一組の御夫婦が出発する処でした。
板橋を2度渡り、赤倉沢を2度3度と渉り返すなだらかな沢沿いの登山道です。


コナスビやミゾホウズキの黄色花に混じってミズタビラコの小さな白い花が清楚です。


河原歩きから最後の徒渉地点を右岸に渉ると、尾根に取り付いて三吉ミチギの水場へ束の間の登りです。


三吉ミチギの「ミチギ」には目印をつけるという意味があるそうで、
三吉さんが目印を付けた水場ということなのでしょうか。清冽な美味しい水です。

水場の傍らの切り開きに腰を下ろして地元の登山者と話しをします。
お奨めの山は、ここ会津朝日岳と御神楽岳と浅草岳だそうです。
私も御神楽岳と浅草岳は好きな山で、とりわけ御神楽岳にはゾッコンです
その山に肩を並べる会津朝日岳ですかぁ!。楽しみです。



 ブナ・ミズナラ・ホウノキなど雑木の樹林帯を九十九折にゆっくり上って行きます。
足元にこれから咲くクルマバハグマと咲き終わって若い果実をつけたツクバネソウがちょこちょこと顔を出します。


目の高さにはウラジロヨウラク。
紅色のぽってりとした筒状の先端はやや細くなって外側に反り、
下から覗くと5弁の花形をしています。少女のふくよかさと可愛らしさを感じます。


ウスノキは可愛いです。
先端が臼のように窪んだ赤い実に生って、美味しいんですよ。


急坂ですが、カッコウやコマドリが鳴き、豪雪で根元が曲がった木々、鮮やかな緑、
風のそよぎ、揺らぐ木漏れ陽、五感を揺さぶられる心地いい登りです。



一時間余りで稜線の人見ノ松にでます。
浅草岳や田子倉湖の展望が広がり、樹林帯とはまた違った清々しさに満たされます。



岩混じりの土手にイワカガミが群れて咲いています。



 
 
小さな岩場を越えた辺りで視線に入った濃いピンク色の花は、ヒメサユリです!
ふいと巡りあえたヒメサユリ。
ことしは山に雪が少なくて物足りなさを感じていたけれど、
ヒメサユリに出会えたから満足、喜色満面です。




叶ノ高手を目前にして正面に会津朝日岳が大きく迫ります。
稜線奥に丸山岳、その奥には会津駒ケ岳のなだらかな山容がうっすらと見えます。


叶ノ高手のピークにはクロベ(ネズコ)の巨木が二本あります。
大クロベの倒れた枝に寄りかかって休みます。
ここから鞍部の熊ノ平に下ります。



ところどころにサラサドウダンの赤い花筵が敷かれた登山道を辿ります。


熊ノ平近辺はぬかるんでいます。
傍らにサンカヨウ、ミヤマカタバミが白い花を咲かせています。



避難小屋に寄ります。30人収容できるという立派な避難小屋です。
腹ごしらえと靴擦れの手当等で30分も大休止、すっかり体が冷えてしまいました。



マイズルソウが群生して、ツバメオモトもちらほら、ミツバオウレンに名残のシャクナゲ、いまは春の花と夏の花の端境期ですが、僅かに雪の残る小幽沢カッチには、雪が融ける端から花を咲かせるショウジョウバカマが健気です。



小幽沢カッチからは、雪に削られたスラブの岩壁をロープに導かれて直登すると危険なトラバースが待ち構えています。
イワカガミの花園ですが、花は程々に注意を怠らず慎重に足を運んで稜線に出ます。





稜線上の山頂手前の高みで山座同定をする人がいたので、仲間に入れて貰います。
南の丸山岳と南西の未丈ヶ岳、北西に浅草岳の三ツの山は良く見えています。
南西の平ヶ岳、西の荒沢岳、越後三山の展望は、霞に雲も煩わしげにスッキリしません。



窓明山~三岩岳~会津駒ヶ岳と連なる山群が丸山岳の奥に薄っすら確認できます。


西方に額縁にはめたよう並び立つ山々は、尾根続きの高倉山、
奥に杉村岳、大川猿倉山、更に奥には毛猛連山でしょうか。
かくも凛々しい姿を見ると猛者は、雪も藪も厭わず登らずにはいられないのでしょう。
稜線を右奥に北西に延びる尾根を進んで会津朝日岳山頂に向かいます。



三等三角点と金属製の方位盤が据えられた狭い山頂。




北側の切れ落ちた谷に峰を起こす山々の急峻さ、
会津と越後の雪深さを物語る光景を目にします。



谷を隔てた西の稜線に、カモシカがいるよと教えて貰らいます。
カモシカも雷鳥のように冬毛を?
これまで灰色の毛色のカモシカしか見たことがなっかたので、
白いカモシカにびっくり!です。

展望を心行くまで楽しんで、登りに写し損ねた花を撮影しながら下山します。


                     アカモノ(イワハゼ)ツツジ科、花は6~8mm
 
ツマトリソウ サクラソウ科、花びらは通常は7枚 花の直径1.5~2.3cm
 
ベニサラサドウダン ツツジ科、花は直径1㎝ 深山の岩地に自生



多様な動植物の手つかずの自然。
息をのむ城壁のようにそびえたつ山頂稜線。
会津と越後にまたがる山々のパノラマ展望。
樹林と岩稜、緩急など変化に富んだ歩きやすい登山道。

また素晴らしい山「会津朝日岳」に巡り合いました。



2016年6月9日木曜日

尾瀬散策

2016年06月05日(日)曇




山菜キャンプ2日目は、奥只見湖観光汽船+バスで尾瀬散策にでかけます。
【エンジョイ切符C】奥只見-尾瀬口-沼山峠を結ぶ 船とバスのパック料金5280円(往復)を利用します。

奥只見乗船場から尾瀬口まで40分の船旅。
尾瀬口からはバスに乗り換えて、
途中御池を経て沼山峠までの所要2時間の尾瀬アクセスです。



 
銀山平から長いトンネルを抜けると奥只見湖のダム広場です。
 
ダムサイトを10分ほど歩いた奥只見乗船場から、7:50発始発便に乗ります。

                             平ヶ岳


燧ケ岳
 
荒沢岳
 
船上から、平ヶ岳・燧ヶ岳・荒沢岳・虚空蔵山を望みます。
平ヶ岳はハクサンコザクラの時期に上って遠い山でした。
荒沢岳の見事な紅葉は、どの山に比べても秀逸でした。


             イワナシ
             コミヤマカタバミ            

         タテヤマリンドウ
           ミ ツバオウレン

峠でバスを降りると尾瀬沼へ、束の間の登りであとは緩く下って行きます。 
樹林帯を抜け湿原に一歩入ると、タテヤマリンドウの群生です。
太陽に向かって一斉に開いた青い花、アルビナの白い花も混じって、水芭蕉が終わったいまひと時の主役を可憐につとめています。

 

オゼネギ(ギョウジャニンニク)の畑が広がります。
食べたい気持ちをぐっとこらえているのでしょうか、見つめている人がいます。


燧ヶ岳の双耳峰が迫ります。
残雪のころ御池から上る燧ヶ岳、俎板嵓鞍部に降りて見上げる柴安嵓の雪壁が
高くて怖かったことを思い出します。


尾瀬沼のランドマーク三本唐松。
カッコウも鳴いています。
"あぁ、尾瀬の景色!"を実感します。




学生時代友達と泊まって以来です。
友達はどうしているかしら、懐かしの長蔵小屋です。