2016年05月28日
【山名】明神岳標高976m湯船山標高1041m白クラノ頭標高978m
不老山標高928m日影山標高867m六郎小屋山標高850m
【山域】富士箱根トレイル
【コースタイム】御殿場線新松田駅7:23=7:43駿河小山駅8:00ハイキングバス=8:25明神峠登山口8:35
…9:08明神岳9:12…9:23湯船山9:29…9:49白クラノ頭9:50…峰坂峠10:30
…10:55サンショウバラの丘11:01…11:06世附峠…11:39三叉路
…11:44不老山12:1…12:40番ヶ平12:43…12:53太郎小屋山北東尾根
…13:03日影山…13:20六郎小屋山13:24…14:18三保ダム堰堤…新松田行バス15:01
土・日・祝日の8:45出発便が運行されています。
サンショウバラの花期、5月28日~6月12日の土・日・祝日には
8:00出発の増便があります。
御殿場線駿河小山駅から期間限定のハイキングバスに乗って8:25登山口の明神峠に着きます。
明神峠は富士山の須走から金時山まで全長43Kの縦走路「富士箱根トレイル」の富士山、三国山稜、足柄山系を結ぶ要の位置にあります。
舗装道路から階段を登ると、そこは新緑の森。
ゆっくり歩けば森を渡る風が丁度いい具合、汗知らずです。
多くの野鳥に混じって、ホトトギスが鳴いています。
耳を澄まして、静かな初夏の森を進みます。
ヤマツツジのオレンジの花色が鮮やかです。
ツクバネウツギやカマツカの白い花が若葉の間に見え隠れします。
ヤマフジが花を散らす…梢を見上げます。
ユウシュンランも咲いていました。
腐葉土が足にやさしい、起伏の穏やかな登山道です。
ブナの大樹が現れます。
見上げたり、そっと幹に触れてみたり、たっぷり森林浴です。
"ここって穴場なのかも"
"うんうん!ふかふかの登山道気持ちいい"
"なにより平坦なのが最高"
峰坂峠を越した辺りで漸くサンショウバラに出会います。
ことしの花附きの見事さは、びっくりくりぽん!
あの木にこの木、どの木も一様に見頃の花を付けて、
登山道はサンショウバラの花街道です。
「サンショウバラ」の名前がついたそう。
富士箱根地方(静岡・山梨・神奈川県にまたがる地域)の山地に生育する特有の花木で、別名「箱根薔薇」とも呼ばるとか。
花は1日限りで散ってしまう一日花だそう。
花色は木ごとに濃いピンクから薄紅のものまで個体差があるようです。
また、一本の木でも、蕾は濃くて開いてから時間が経つほど淡くなるようです。
花街道はサンショウバラの丘でクライマックスを迎えます。
カメラマンがあちこち走り回って撮影しています。
\(^o^)/「ここは富士山があるからいいんだよ」
「なるほど・・・だけどきょうは富士山霞んでますね」
「。。。。。」
ルートの随所に掲げられた絵標識、作者の山を、登山者を、
慈しむ気持ちが込められた力作です。
中でも世附峠の絵標識は大作です。
そうでしたか、白クラノ頭の嵓(クラ)はこの字を当てるんですか。
後40分で不老山山頂ですが、きょう一番の登りです。
不老山山頂に三本あるサンショウバラの内、中央の一本だけが咲いて、奥の木には蕾がついていたけれど、手前の木は蕾もついてなかったわ。
番ヶ平を経由して、丹沢湖三保ダムに下山します。
右手東の山市場へのルートを見送って、北東方向日影山にルート取りします。
日影山と六郎小屋山の間は笹がうるさい個所がありますが、
尾根を外さなければ問題ありません。
六郎小屋山の辺り、雑木の林床にはスズタケが元気です。
なくなりつつある丹沢らしさが残っています。
広がりのあった尾根は、標高500mを過ぎて下ると急激に落ち込んで痩せた岩稜を行くようになります。
補助ロープがつけられた脆い足場の細尾根を注意深く下るとしっかりした経路(上の写真)に出ます。
過去に展望台があった場所には、手すりが原形をとどめて残っています。
そこからダム湖の堰堤に出る間は、基礎石ごと倒壊した手すりがガレの急斜面に転がって、もしかしたら、ハイヒールのご婦人が上り下りした遊歩道が存在したことが、にわかには信じられません。
三保ダム堰堤から水門の下流域を眺めます。
期せずして当り年の満開のサンショウバラを堪能しました。
最適な時期をチョイスしていただいたリーダーに感謝します。
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