【山域】 大雪山系
【山名】
黒岳標高1984m北海岳標高2149m赤岳標高2078m小泉岳標高2158m緑岳標高2019.9m
白雲岳標高2230.1m間宮岳標高2185m中岳標高2113m北鎮岳標高2244m
【コースタイム】
1日目(7/04) 層雲峡ビジターセンター(登山情報収集)=13:00層雲峡ロープウエイ、リフト乗継
=7合目13:40…15:05黒岳山頂…15:25黒岳石室(泊)
2日目(7/05) 黒岳石室6:07…6:20赤石沢徒渉…7:45北海岳山頂…9:00白雲岳分岐
…小泉岳分岐9:22…9:52赤岳…小泉岳10:29…11:22緑岳11:26
…11:55避難小屋下雪渓12:02…12:10白雲岳避難小屋(泊)
3日目(7/06) 白雲岳避難小屋5:07…白雲岳分岐5:40…6:14白雲岳山頂6:20…白雲岳分岐6:57
…7:58北海岳山頂…松田岳…荒井岳…9:09間宮岳…中岳分岐…中岳
…10:22北鎮岳往復10:30…白鳥雪渓…黒岳石室12:00…黒岳12:28
=13:20リフト、ロープウエイ乗継=14:10層雲峡=岩見沢(泊)
黒岳石室から北鎮岳
7月05日、待ち望んだ爽やかな朝です。
6月30日に北海道に入ってから初めての青空が広がりました。
御鉢平カルデラ外輪山の北海岳へ出発です。
赤石沢徒渉点 私たちは下流に残るスノーブリッジを利用
気がかりだった赤石沢の徒渉は、左手下流に残っていたスノーブリッジで靴を濡らすことなく渡れました。
谷間の夏道は雪に埋もれた部分が多く、雪渓に埋まる北海沢をしばらく上流へ辿って、
登山道に戻ると北海岳稜線への登りが始まります。
付近のお花畑は、例年より一週間ほど遅れているようで遠目にはキバナシャクナゲの淡い黄色ばかりが目立ちますが、草原には高山植物の蕾がだいぶ膨らんでイワウメやミネズオウにはこんもりと花を咲かせたマットも見られます。
北鎮岳の白鳥の雪形
右手には広大なお鉢平を挟んで残雪を載せた凌雲岳や北鎮岳が聳え、北鎮岳の「白鳥の雪形」が
はっきり確認できます。
振り返る黒岳方面には北大雪の平山、軍艦山、ニセイカウシュッペ山といった峰々がシャッキと、思いっきり広げた両手に飛び込んできました。
中央にトムラウシ山と忠別岳
にこにこ顔で北海岳山頂のベンチに腰かけていた長靴のおじさんは、黒岳石室と白雲岳避難小屋に逗留して稜線漫歩の日々だとか、羨ましい限りです。
北海岳山頂の展望は東西南北に雄大です。
とりわけトムラウシ山と十勝連峰の残雪の峰々は圧巻、フーと息を吐いて深呼吸します。
三川台から双子沼までの厳しかった行程やオプタテシケ山でエゾルリソウに初めて出会った時の感動がよみがえります。
さて、進路を東南に、黒々と聳える白雲岳を見据える縦走路に入ります。
風衝地帯に咲く花はオヤマノエンドウ、イワウメ、キバナシャクナゲなど種類が限られて、多くの高山植物は花盛りの夏へ準備中です。
平坦な登山道を淡々と辿って行くと白雲岳北面の雪渓に出ました。
赤岳の展望
白雲岳は明日の早朝に上ることにして、ここは左に東の赤岳に向かいます。
優美な曲線を描く小泉岳、緑岳の稜線には美しい花園が広がります。
東側の銀泉台から上ってきた登山者が列をなして白雲岳目指して上って行きます。
小泉岳山頂
白雲岳小屋から見上げる緑岳(松浦岳)7/06早朝撮影
赤岳から戻ると、小泉岳~緑岳ののびやかな稜線の花散策です。
オヤマノエンドウとホソバウルップソウ
チョウノスケソウ
オヤマノエンドウ
前回ははチョウノスケソウが終りの時期に、今回はやっと開き始めたところで
満開の花園には一週間ほど早すぎました。
花の時期をぴったり合わせるのは難しいなぁと思います。
小泉岳から展望の表大雪と十勝連峰
緑岳山頂から高根ヶ原、表大雪のトムラウシ(左端)を望む
緑岳山頂から美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、富良野岳を望む
小泉岳も緑岳も大雪山と十勝連峰の素晴らしい展望台です。
緑岳の山頂から登山者が大雪高原への道を下って行きます。
ハクサンイチゲ
左から裏旭岳、奥に旭岳、右に白雲岳、右下に白雲岳避難小屋
私たちは緑岳と小泉岳の鞍部に戻って板垣新道を白雲岳避難小屋に向かいます。
ハクサンイチゲとキバナシャクナゲの丘を下って行くと旭岳が顔をのぞかせているのに気が付きました。
最初の雪渓を渉りきった土手に、エゾコザクラの群落がありました。
雪渓と白雲岳と避難小屋と素敵な景色です。
前にも同じことを感じた記憶がありますが、絵本から抜け出したような白雲岳避難小屋の景色は
これから物語の世界に入って行くような、そんな不思議な気分にかられます。
ここに長逗留してあの峰この峰を歩くといったあの長靴のおじさんは随分ロマンチストですね。
そういえば、九重の坊ガツルもそんな気分になれる処でした。
続く
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