2015年3月4日水曜日

手沢右岸尾根

2015年02月28日(土)

【山名】大室山(標高1587.6m)

【山域】西丹沢

【ルート】西丹沢自然教室8:40…用木沢出合9:05…手沢右岸尾根取り付き9:10
     …10:30P105510:37…11:15昼食11:30(C.1270)…12:30P154312:35
     …犬越路分岐12:53…13:00大室山山頂13:10…犬越路分岐
     …14:33犬越路避難小屋14:37…15:50用木沢出合…16:15西丹沢自然教室



 
8人の仲間と大室山の手沢右岸尾根を上ってきました。
用木沢出合からすぐの手沢に架かる橋を渡った右側が手沢右岸尾根の取り付きです。
急な傾斜を20分も上ると息切れして一呼吸いれます。



 最初からすると傾斜もゆるんで、白ザレと苔の景色が現れます。
重い足取りの一助とはなりますが、相変わらず苦しい私です。
中間地点の1055mピークの直下50mは再び厳しいのぼりです。歯を食いしばります。

「着いた~」ほっとしている私に、「足大丈夫ですか?攣るの(生贄)を待ってるんだけど…」
「リーダー(◣_◤)!!」

源頭はまだまだ見上げる高さ、「足もつかなぁ~」本気で心配になってきました。




1055mピーク から尾根は細り一段と美しいい白ザレと苔の尾根です。
美しさに目を奪われ、粒子の荒く滑りやすい花崗岩の礫砂で足元をすくわれない様、
慎重に辿ります。

 左手西方に尖った峰は水晶沢ノ頭でしょうか、右に目を移すと富士山が望めます。



手沢は 標高880m位で左股と右股に分かれ、
手沢右岸尾根は、手沢左股の西側をほぼ一直線に真南に用木沢近くで白石沢に没します。
1055mピーク隣の1050mピークの鞍部は手沢右岸尾根を境に西側のトリキ沢と東側の手沢左股が深い谷を刻んで高度感があります。

東西の沢の間で痩せた尾根は、鞍部を過ぎると回復して傾斜を増して露岩帯を行くようになります。
その露岩帯を抜けると標高1250mでトリキ沢右岸尾根と手沢右岸尾根が合わさり幾分傾斜も緩みます。
ようやく落ち着ける広尾根になって、11:15早めのお昼休憩を取ります。



雪が少なかった今年の丹沢ですが、東方に雪を載せた蛭ヶ岳や檜洞丸といった丹沢主稜の峰峰が望めます。
西方には大きな山容の御正体山や富士山を眺める上りです。
源頭の大室山西隣の1543mピークまであと300m弱。
ところが遠かった、「標高1500mで傾斜が緩むはずなのに…もうそろそろ、もうそろそろ」と、
呪文を唱えるように繰り返すのでした。



1543mピークで神奈川県と山梨県の県境稜線の登山道に入ると雪が残っていました。





ブナの大樹の間を、檜洞丸や同角ノ頭を眺め、大室山に向かいます。
私の家からも檜洞丸と同角ノ頭が見えます。
きょうの立ち位置は家とは真逆の西から、家からは手前に見える同角ノ頭が檜洞丸の後ろです。
長いこと同角ノ頭に登っていません。



大室山山頂標が雪だまりに頭を出していました。
三等三角点があるはずですが、見つかりません。


復路は一般登山道を犬越路から用木沢出合を経て西丹沢自然教室へ下山しました。

犬越路避難小屋から用木沢に出るまでのガラガラ道は毎度嫌になります。
下りとなればなおのことです。
でも用木沢沿いの道は丹沢でも好きな道。夏ともなれば心洗われる清流に手を浸し、笑顔を映して辿ります。



今朝、用木沢出合に駐車中の車からバケツや網籠を取り出す数人の若者に出会いました。
話を聞くと、水生生物を採取して渓谷の環境調査をしているのだそうです。
丹沢の渓谷は環境レベルが高い《清冽》ということばで表現されるそうです。
若者と丹沢の自然、心がほかほかになる光景です。




    

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