2015年3月18日水曜日

大山三峰 宝尾根から八丁経路

2015年03月14日(土)途中少しの間雪がぱらつく

【山名】 大山三峰(標高934.5m)

【山域】 東丹沢

【コースタイム】本厚木BS(バス)6:50 =7:51煤ヶ谷BS…宝尾根取り付き8:15…8:36P362
         …9:13P5129:18…9:53P77710:02…10:03痩せ尾根の通過10:41七沢山10:45
         …10:59大山三峰山頂11:29…12:02アケビ平…12:11…12:35惣久経路ノ頭
         …12:41八丁経路ノ頭12:47…14:15谷太郎林道着地…煤ヶ谷BS15:04…15:35厚木BS

今日は土曜日、宮ヶ瀬行きのバスは満員です。
発車時間近に乗り込んだ私は当然座れなかったのですが、目の前に知り合いが二人、
二人がけの席に厚かましく割り込ませてもらいました。


 煤ヶ谷集落の奥、山が迫る民家に築かれた素朴で美しい石垣。
「野積み」という築き方だと仲間に教えて貰いました。




 水ノ尻沢と不動沢の界尾根八丁経路を見送り、不動沢と鳥屋待沢の界尾根惣久経路も見送り、
鳥屋待沢に架かる橋を渡ると「清川宝の山」の標柱が目に入ります。
今日はこの【宝の山】を上ります。




急な取り付きをこらえて乗った尾根は、枝打ちされて幹がまっすぐに整えられた檜の人工林です。




サクサクと穏やかに進むと植林地は右手だけになり左手は雑木林に変わりました。
短い急登で植林地の中の362ピークに上りました。
豊かな森は神奈川県の水瓶です。




植林の急登をこなすと樅の大樹が目を奪う512ピークです。
私達はピークに届く僅か手前でピークを外して左前方の窪地に降りていきました。
512ピークからは4本の顕著な尾根が出ていますが、
辿って来た北東尾根(宝尾根)と南東に延びる枝尾根との間の源頭はのびやかで気持ちの良い展望テラスです。
ここで小腹休憩を取ります。



見えている左の枝尾根で512ピークに上って、樅の巨樹にご挨拶。

雑木林に点在する樅の巨木、 明るい広尾根の自然林を777mピークまで快適に辿ります。




     【きょうの核心】
果たして777ピークからは一転、七沢山(標高.910m)まで心臓破りの連続です。





七沢山で大山三峰山の稜線に出ると、ここからは一般登山道です。
尾根は変わらず急峻ですが悪場にはしっかりクサリが設けてあります。


         山頂三等三角点
宝尾根で出会う登山者はなかったのに、三峰山山頂では、数組のパーティと鉢あわせ、狭い山頂が賑いました。
あるパーティの席を取りたくて追い立てる行為は、見ていて残念でした。




三峰北峰を梯子やクサリで辿ってさしかかる崩壊地。
ザレの斜面にしゃんと息づく健気な木を見ながら「いつまで存えることができるか」と、仲間が心配します。




標高765mまで下ると、急峻な地形を這いあがってきた溌溂とした二人連れに出会いました。
不動沢を遡行してきたのだそうです。
私達がこれから下ろうとしている八丁経路とほぼ並行して谷太郎川に出合うのが不動沢です。
三峰山域のヤマビルの恐怖に、水の冷たをいとわずあえてこの時期を選んで入渓する人が多いのです。

稜線から八丁経路に入ると、下りはじめは急傾斜が続きます。
尾根幅も大きな樅の木も宝尾根には劣りますが、そこそこの尾根です。
花の少ないこの時期、奥ゆかしく咲くシキミや馬酔木に和みます。

下部で鹿柵が出てきて、鹿柵に挟まれて歩くところもあります。
危険ヶ所も道迷いヶ所もほとんどないので、下りに使える経路です。


【八丁経路に咲いていた花】  馬酔木

               シキミ

きょうも楽しい山歩きでした。
3月も中旬、山ビルの恐怖なく東丹沢を楽しめる日々は残り少なくなりました。





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