茶臼岳と稜線分岐 |
茶臼小屋から縦走路に出ると茶臼岳と上河内岳のルートが左右に分岐します。
茶臼岳は明日相方と一緒に上ることにして、上河内岳へ右のルートに入ります。
東に聳える富士山は、三角形の頂稜を2分程カットして、両端にミミズクの耳を付けたかのよう、
美的に凝っています。ここまで端正だと天邪鬼な私はおもしろくないなぁと感じてしまいます。
素敵なネーミングのハイジの丘からトラバースで二重山稜の亀甲状土に向かって下っていきます。
そしてこの亀甲状土からは緩く裾を引く尖峰の上河内岳を正面にみる絶好のロケーションになっています。
ここは標高2500m、標高2800mの上河内岳がどうしても低く見えてしまいます…どう撮ったら高さが出せるのやら?
なんだか不思議、上河内岳が遠ざかっていくような錯覚にとらわれます。
早く着こうと焦っているのでしょうか、一服して落ち着きましょう。
富士山が相変わらず端正で何枚か写真にとりますが、難しくて思ように撮れません。
花のない季節ですが、マツムシソウとホソバヤマハハコが微笑んでくれました。
一旦視界から消えた上河内岳が再び姿を見せると、奇岩の竹内門が見えてきて、登山道は上河内岳の左の肩へと登っていきます。
誰もいないと思っていたら、上河内岳山頂に人影があります。
肩まで登って行ったところで、山頂から下ってきた若者と出会いました。
折から、兎岳方面から湧きあがったガスが、雄大な聖岳を演出し始めました。
南に茶臼岳から光岳にかけてのなだらかな稜線が見えます。
何枚も何枚も写真に収めます。
山頂の三角点は二等三角点です。
山座同定の円形板に刻まれた山名は目視できる山だけ表示してあるので大変わかりやすいです。
西に木曽駒ヶ岳が眺められ、東に深南部の笊ヶ岳と大無間、初めて存在を知った信濃俣など興味深く眺めました。
西の方角はいつの間にか雲海に覆われてしまいました。
独り占めで20分、のんびりしている間に茶臼岳から亀甲浄土方面もガスが流れはじめました。
ガスに視界を遮られるのは望むところではないので、茶臼小屋に戻ることにします。
行きと違って帰りは下り傾斜、おかげではかどり予定の時間に帰り着くことができました。
6:15沼平ゲート…6:54畑薙大吊橋7:01…7:30ヤレヤレ峠7:35…7:56上河内沢…8:03吊橋
…8:12吊橋…8:40ウソッコ沢小屋8:50…9:43中の段…10:13横窪峠…10:24横窪沢小屋10:40
…11:46大無間山展望所…12:03倒木ベンチ…水飲場…12:34樺段12:40…13:26茶臼小屋
…13:48茶臼小屋出発…13:59稜線分岐…亀甲状土14:14…14:33大ムゲン撮影…畑薙ダム撮影
…14:49奇岩竹内門と聖岳撮影…14:49上河内岳撮影…15:14上河内岳肩…15:21上河内岳山頂
…15:41山頂より雲海撮影…16:17マツムシソウ…16:35茶臼小屋
2013-09-29 登山
標高順位 63位上河内岳2803m
二百名山 100/69座
3につづく
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