2013年7月22日月曜日

甲相国境尾根  鉄砲木ノ頭(明神山)から大棚ノ頭

丹沢主稜のうち山梨県と神奈川県の県境部分の大室山から三国山までのおおよそ20Kは、甲相境界尾根と呼ばれます。なかで山中湖の東を走る三国峠から高指山の間は夏でも涼しい稜線歩きができます。



 

御殿場駅からバスに揺られて一時間、旭日丘のバスターミナルでレトロなバスに乗り換えて5分、
三国山ハイキングルート入口に到着です。
ここから山伏峠まで甲相国境尾根の約半分10Kを北上します。




雑木林からやがてカヤトの原に入るとすぐにパノラマ台の展望駐車場です。
富士山と山中湖の展望が素晴らしいところですが、富士山が世界遺産になってから
初めてまじかで眺める機会でしたが、残念ながら厚い雲に阻まれてしまいました。


カワラマツバ
シロバナイナモリソウ
トイレの横からカヤト茂るスコリア(富士山の降灰)の傾斜地を登っていきます。
ホタルブクロやオダマキ、ノハラショウブ、カワラナデシコなど写真に収めながらゆっくり上ります。

鉄砲木ノ頭(1291m)でも期待の展望は望めませんでした。





鉄砲木の頭は西面はカヤトの原ですが、北東面は雑木の森です。
ここでもバイケイソウが元気でした。





気持ちの良い尾根を霧に包まれて標高1000mの切通峠まで290m下りました。




切通峠は十字路になっていて南は三国山に、北はこれから向かう高指山、西は平野に、
東は丹沢湖の世附や不老山に通じています。
しかし、世附へは崩落があり通行できないとの掲示が張ってありました。




高指山でランチタイムです。
30分の間に眼下の山中湖は一度顔を覗かせはしましたが、すぐに霧に包まれてしまいました。






高指山を後にバラシマ峠、富士岬平と辿る界隈は
”アブラチャンの純林”や”ブナ三昧の尾根”など豊かな森が続きます。




今日初めての鎖場が現れて本気を出して上り、この笑顔です。

すぐに大棚ノ頭(1268m)に着きました。



ここで東海自然歩道と別れて、山伏峠へのルートに入ります。
トンネルの南側の廃業の山中湖高原ホテルの敷地を通るルートに変わってトンネルの東側のルートが一般化しているようで、今回はそちらに下山しました。

15:10分に1日1本のバスがありますが、13:55分にバス停に着いてしまいました。
元気な仲間は一時間以上も待てないと先のバス停へと歩きます。
14:40につくし別荘地入口バス停に到着して、夏休みに入ったばかりの子供たちが、
サッカー合宿で汗を流す様子を眺めながらバスを待つことにしました。

ところが予定時刻をを30分過ぎてもバスが来ません。
事情を察知したグラウンド管理の人が私たち7人を軽トラで平野バス停まで送ってくださいました。
警察に見つからないようにと体や頭を縮ませて乗るオープンカー、ひやひやドキドキでした。

お陰様で涼を求めての登山、完結の巻です。


登山口バス停9:15…9:39パノラマ台 9:47…10:16鉄砲木ノ頭10:25…11:07切通峠11:11
…11:46高指山12:15…12:21バラシマ峠…12:28富士岬平ら12:38…13:09鎖場
…13:20大棚ノ頭…13:55山伏峠バス停14:10…14:43つくし別荘地入口
=平野バス停15:43=15:56旭日丘バスターミナル16:26=17:06御殿場駅17:10

2013-07-20 ハイキング




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