星穴岳
風が冷たいけれど青空が広がる上々の天気。
8:54 金洞山西岳に上って屏風のように屹立する奇岩の妙義山、榛名山、荒船山、雪を載せた浅間山など清々しい眺めを楽しみます。
西岳から先はロープなど登攀装備が必要な登山になります。
立ち木につかまりながら西岳を下降、鞍部からさらにロープを出して25メートルを懸垂下降。
岩峰の基部をトラバースして痩せ尾根を跨ぎなおも下ると上部がハングした岩小屋に出る。
風に軽々と巻き上げられそうな乾ききった土を乗せ前傾した平地は、やや落ち着かないが痩せ尾根にあっては格好の休憩ポイントになっています。
岩小屋を後に前進していくと古いロープが横に這った垂崖をトラバースするようになります。
信用できないロープに気休めにヌンチャクをかけて、手と足を慎重に繰り出してどうやら切り抜るとドット冷や汗をかきます。
やがて星穴岳の稜線に乗ると、鞍部から10mの岩壁を起こして星穴岳が座っています。
リーダーがロープを引いて壁を登って行き、私たちも後に続いて星穴岳山頂に立ちました。
懸垂下降で山頂から鞍部に下って、稜線を少し戻っていよいよ星穴に降下します。
25mの懸垂は途中から空中懸垂になり、「射抜き穴」といわれる1つ目の星穴の真横に着地しました。
山腹を貫通する不思議な穴、どうしてここにこんな夢の空間があるのでしょう!
妙義山は海底火山が爆発を伴い隆起したもので、山体は火山性堆積物なのだそうです。
遠い昔(2000万年~1000万年前)の海底火山の爆発でできたらしい。
そんな過去からの贈り物「星穴」、ロマンです。
二つ目の星穴はすぐ隣にあるのに、翼をもたない私たちはちょっと遠回りです。
4回目の懸垂で45m下の沢に降りて、岩壁を背にした右隣りの尾根を登り返した隣の沢の源頭に射抜き穴よりは2回りは大きそうな「むすび穴」がありました。
中ノ岳と相馬岳が、むすび穴を額縁にした一幅の絵のようです。
2012-11-18 登山
二百名山100/24座(1回目09-05-13)
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