2012年11月20日火曜日

群馬の山  妙義山星穴岳

妙義山星穴岳山腹に星穴と呼ばれる2つの穴が空いているといいます。

星穴岳



西岳

風が冷たいけれど青空が広がる上々の天気。
8:54 金洞山西岳に上って屏風のように屹立する奇岩の妙義山、榛名山、荒船山、雪を載せた浅間山など清々しい眺めを楽しみます。



西岳から先はロープなど登攀装備が必要な登山になります。
立ち木につかまりながら西岳を下降、鞍部からさらにロープを出して25メートルを懸垂下降。

岩峰の基部をトラバースして痩せ尾根を跨ぎなおも下ると上部がハングした岩小屋に出る。
風に軽々と巻き上げられそうな乾ききった土を乗せ前傾した平地は、やや落ち着かないが痩せ尾根にあっては格好の休憩ポイントになっています。




岩小屋を後に前進していくと古いロープが横に這った垂崖をトラバースするようになります。
信用できないロープに気休めにヌンチャクをかけて、手と足を慎重に繰り出してどうやら切り抜るとドット冷や汗をかきます。
やがて星穴岳の稜線に乗ると、鞍部から10mの岩壁を起こして星穴岳が座っています。
リーダーがロープを引いて壁を登って行き、私たちも後に続いて星穴岳山頂に立ちました。



懸垂下降で山頂から鞍部に下って、稜線を少し戻っていよいよ星穴に降下します。



25mの懸垂は途中から空中懸垂になり、「射抜き穴」といわれる1つ目の星穴の真横に着地しました。
山腹を貫通する不思議な穴、どうしてここにこんな夢の空間があるのでしょう!
妙義山は海底火山が爆発を伴い隆起したもので、山体は火山性堆積物なのだそうです。
遠い昔(2000万年~1000万年前)の海底火山の爆発でできたらしい。
そんな過去からの贈り物「星穴」、ロマンです。





二つ目の星穴はすぐ隣にあるのに、翼をもたない私たちはちょっと遠回りです。
4回目の懸垂で45m下の沢に降りて、岩壁を背にした右隣りの尾根を登り返した隣の沢の源頭に射抜き穴よりは2回りは大きそうな「むすび穴」がありました。



中ノ岳と相馬岳が、むすび穴を額縁にした一幅の絵のようです。





2012-11-18 登山

二百名山100/24座(1回目09-05-13)



2012年11月16日金曜日

マルチピッチクライミングのトレーニング


外岩のゲレンデ、広沢寺弁天岩に出かけた。

今日の目的はマルチピッチの反復練習。
2ピッチ以上のルートを登る(マルチピッチ)には確実さとともにスピードが要求される。

二人の場合はリードとビレーを交互に繰り返しながら終了点まで登っていくことで問題ないのだが、
三人の場合、役割分担を決めてよりスピードアップを図ろうという試みをやってみる。



1ピッチ目
Aがリード、Bがビレー。つづいてBとCがAのビレーで登る。
2ピッチ目
Cがリード、Aがビレー。つづいてBとAがCのビレーで登る。
3ピッチ目
Aがリード、Bがビレー。つづいてBとCがAのビレ-で登る。

つまり2ピッチ目からは最後に登った人が次のリードをすることにして、
リードはAとCが担当Bは常にセカンドで上る。
ロープが上から順番に繰り出されるのでロープ出しがスムーズになり、
絡まったらややこしいロープ捌きが解消できるのではないか。

1*①地点、Aはダブルロープの1本をエイトノットでハーネスに結びもう1本はチョン掛けにして
   リードする。

2*②地点に立ったAは本ロープ2本でセルフビレーを取り、BとCをセカンドビレーで上げる。

3*①地点、Bはロープをチョン掛けにし、Cはエイトノットでハーネスに結びAのビレーで上る。

4*②地点、登ってきたBにAはチョンガケのロープを渡す。Bは渡されたロープをハーネスの
  カラビナにセットし、チョンガケしていた自分のロープを上ってきたCに渡す。
  Cは渡されたロープをカラビナでハーネスにつなぎリードで登る。

5*③地点に上ったCは本ロープでセルフビレーを取りBとAをセカンドのビレーで上げる。
  以後3~5を終了点まで繰り返す。

9:00から15時まで壁を繰り返し上り降りしてシステムは理解できたしスムーズさも実感できたが、

気になることも・・・
Bの役割をその山行中やり通した場合、Bはストレスをかんじないだろうか、
事故にならなければ問題ないのだが、もし事故った場合にチョン掛けはどうだろうか。

色々なことを試しながら、反復反復、精度を上げていかなければ・・・!





2012-11-15





2012年11月11日日曜日

群馬 子持山 (標高1296m)


前山の無名峰と子持山(奥)

関越道の赤木IC辺りを走る車窓からどっしりとした山容の子持山が望まれます。
早期に活動を終えた古い休火山で、火山活動によって形成された山です。


一期一会

7号橋登山口から10分ほど歩くと役の行者を祭った社の背にドーンと屏風岩が迫ります。
ハングした垂壁を見上げると...!


獅子岩

山腹を放射状に岩脈が走り、60mの垂壁「屏風岩」や火山ガスが吹き上げた火山岩頸と呼ばれる100mの「獅子岩」などの奇岩が露出しています。

「子持山」というほほえましい山名から
なだらかな尾根歩きの山というイメージですが、実は、三点支持が必要な岩場もあります。


稜線へ

登山開始が11時を過ぎてしまったので、次々と下山するグループに出会いました。



赤城山の山並を獅子岩から俯瞰

獅子岩でクライミング中のグループに出会いました。グレードは5.7だそうです。


もうすぐ山頂

獅子岩が遠くなりました。



狐の嫁入り

登山口でパラパラと降られて慌てたのですがすぐに止んで、山頂でこのサプライズ。
子持山は一等三角点の山でした。




山頂から大ダルミへの急斜面の下りで仲間の足が攣ってしまったのですが、
かいがいしい手当の甲斐あって快方、16:00下山できました。







2012ー11-10 登山


2012年11月8日木曜日

大分 鹿嵐山(標高758.1m)乙村岳( 標高498.2m) 田原山


鹿嵐山雄岳からの展望

宮崎山好クラブの仲間と大分の山、鹿嵐山(かならせ)・乙村岳と田原山(鋸岳)の三山を訪ねました。
雌岳の登山口からすぐに始まる急な上りで一汗かきました。
雄岳山頂には一等三角点がありました。




等高線の詰まった雄岳の下りや痩せ尾根(万里の長城)が続き、緊張しました。

 

中央の双耳峰の後ろ、お椀を伏せたような山容が乙村岳です。

地蔵峠から乙村岳登山口のある円迫への登山道は廃道状態で藪を漕ぎました。
アスファルト道からも雑草が生い茂り、自然の植生回復のたくましさに敬服しました。

乙村岳の山頂直下は立木を掴んで体を引き上げる急傾斜でした。



仙岩山
今回は登らなかったのですが、山心をくすぐる山ですね。




翌日は田原山(鋸岳)に登り、 岩稜の尾根をアップダウンしました。


大分県国東の山は標高こそ高くはありませんが、岩稜の痩せ尾根歩き。
岩場に咲くブゼンノギクや垂崖にびっしりと張り付いたイワヒバなどを鑑賞しながら、
適度な緊張とリラックス、頭のてっぺんから足先まで十分にこなれました。
楽しかったですね!

楽しかったといえば、安心院(あじむ)の家族旅行村のケビンに宿泊、
仲間と囲む鍋にお酒も山談義も上々でした。


2012-11-03~04 登山





2012年11月7日水曜日

 英彦山(標高1199.6m) 修験道の霊山

英彦山という山名がとても気になっていた。
日子山が彦山になり、さらに英彦山に、三度表記が変わっています。
羽黒山・大峰山と並ぶ日本三大修験道の霊山として栄えた時代がありました。

英彦山の故事来歴と今を伝える活動を精力的に展開されているボランティアグループ、
福岡県添田町観光ガイドボランティアのyamahikoさんに英彦山を案内して貰いました。


梵字




天狗の鼻に登って

yamahikoさんお気に入りのスポットでのんびり撮影タイムです。
英彦山南岳と中岳を見上げます。
肉眼では中岳のお社が見えたのですが…,


英彦山南岳西面の紅葉

鬼杉の谷から材木石と辿って南岳の肩まで登ってきました。


英彦山中岳山頂の社

山頂に これほど大きい社はほかにないでしょう、と。

yamahikoさん旧知の点心乱満さんと本日2度目の遭遇。
ここから一緒に、つるべ落としの秋の日を惜しみつつ下山しました。


残照に映える奉弊殿

こけら葺きの大屋根がいい色に、日本に生まれてよかった!


英彦山のことについては何も知らないで現地に行き、yamahikoさんの案内で
英彦山の素晴らしさを体感した感動の1日でした。


2012-11-02 登山

二百名山100/63座

*英彦山の標高は214年4月、国土地理院の改定により従来より1m低くなり1199mになる。






2012年11月6日火曜日

 鷹ノ巣山(標高979.3m) 福岡の山

大分との県境、英彦山の北東に薬師峠を挟んで三つの岩峰を連ねる鷹ノ巣山があります。
ogojyoさんの案内で紅葉を訪ねました。


本峰のⅠ峰



Ⅱ峰への途中で眺める英彦山の北岳





Ⅱ峰から眺めるⅢ峰
Ⅲ峰は山腹を巻いて鎖を握って北東尾根に取り付きます。


三つの岩峰を尾根通しにたどるルートと巻道ルートの2つのルートがあります。
2つのルートを2時間あまりで周回、午後から上るには格好の山でした。

2012-11-01 登山