2018年7月28日土曜日

白山 花の山 


富士山、立山に並ぶ日本三霊山の1つ白山に登った。
岐阜県側の平瀬道で2度登ったことがあるが、石川県側から登るのは初めて。
登ってよかった、当たり年の【花の白山】を堪能した。


2018年07月22日(日)☀

【山名】白山 標高2702.1m


【山域】白山連峰(白山国立公園)

【コースタイム】歩程10時間15分(休憩を含む)  

        07/21 自宅 7:00=東富士自動車道=中央高速自動車道=市瀬キャンプ場幕営18:00
             
        07/22 シャトルバス乗車4:55=別当出合5:45…6:17中飯場6:25
              …7:08別当覗7:13…7:59伝之助避難小屋…8:28南竜道分岐
              …9:25黒ボコ岩(観光新道分岐)9:34…9:35弥陀ヶ原…五葉坂…10:03室堂10:15
              …10:50御前峰…12:07室堂12:15…12:25弥陀ヶ原…黒ボコ岩(砂防新道分岐)12:35
              …13:20殿ヶ池避難小屋13:30…石門14:14…14:23砂防新道展望
              …14:37白山禅定道分岐14:40…16:00別当出合16:10シャトルバス
              =16:25市ノ瀬キャンプ場幕営
        
        07/23 キャンプ場発7:00=白山白川郷ホワイトロード=東海北陸自動車道飛騨清見IC
              =中央道松本IC~御坂IC=東富士自動車道=自宅19:00 (走行距離往復900K)




前日に白山市の市ノ瀬野営場に入り、テント泊。
準オートキャンプ方式でテントサイトや設備も比較的きれいで不自由はなかった。
料金は1人1泊300円と安く、道路向かいの永井旅館の日帰り入浴も好都合だった。
ただ、自宅から450Kは流石に遠かった。
              
標高800mの高地は、朝方は冷えて脇によけたシュラフを手繰り寄せた。


晴天の朝を迎えた。
百名山完登まで数座と迫った相棒と来週予定の幌尻岳が百名山王手のE氏に同行。
               
登山バスは満員になるのを待って5:16別当出合に向け出発。
登山者でいっぱいの別当出合を5:45に出発、往路は吊り橋を渡る砂防新道を行く。
下山は別当出合に戻る観光新道で周回予定。


連日続く猛暑に熱中症を怖れたが、風があり救われる。
第1ポイントの中飯場を目指し、急な登りを意識してゆっくり登る。
石畳みの階段を登ったり、急ではあるが全体的に整備された歩きやすい登山道。


水場とトイレがある中飯場でベンチ休憩。
柳谷川の連続する砂防堤を俯瞰しながら、「砂防新道」の由来はこれかと思う。
砂防堤の上部に二段になって懸かる不動滝は、落差70m。



美しい滝の景観の一方、この谷には周期的に引き起こされる土石流災害に備え、
80基以上の砂防ダムが建設されている。

昨今の気候変動による集中豪雨は、白山でも頭の痛い深刻な事態に違いない。





ミヤマキンポウゲは標高の低い所から高い所まで全般的に咲いていた。


尾根に出たところの1本のダケカンバ、青空を背景にスッキリ。




中飯場から直に始まる急な登りで標高を稼ぐと、尾根に出て観光新道方向の視界が開ける。
ポイント毎に設けられた指導標には距離や方向、標高も明示してあり、
標高1750mの別当覗で一服。


続々と上ってくる登山者に道を譲りながら着いた甚之助小屋。
眼の前に白山3山の1つ別山がド~ン座る大迫力、秀麗な山容がカッコいい。
画面真中に高く見える御舎利山、右奥に別山、2峰の間から出るのはチブリ尾根?


甚ノ助小屋を後に南竜道分岐まで上って来ると、眼下に甚之助小屋が見える。
道中の半分を登ってきたよう、ここからは黒ボコ岩まで高山植物のお花畑が続く。


さすが白山、咲き競う高山植物がいっぱい。
足を止め愛でたいけれど、山服のトラバース道は狭くてというか沢山の登山者だから立ち止まると渋滞を引き起こしてしまう。


ここまで登ってきたら、別山が1番高くなった。チブリ尾根も良く見えるようになった。


黒ボコ岩は、たくさんの人が一息ついていた。
私たちも大岩の岩陰に腰を下ろして、のどを潤し、フルーツを食べる。


黒ボコ岩からは一足で弥陀ヶ原の穏やかな台地に入る。
霊峰白山登拝道と彫られた標柱、五葉坂手前まで木道を歩く。(2枚目は帰路撮影)


室堂到着、15分で昼食を摂ってただちに御前峰に向かう。


室堂周辺はクルマユリが当たり年。

コバイケイソウ、今年は花つきが良いようだ。

 イワギキョウ
ミヤマコウゾリナ

ヨツバシオガマ


 イワツメクサ
ハクサンフーロ
キバナノコマノツメ

クロユリ
クロユリとハクサンコザクラも当たり年のよう。


大汝峰がガスに包まれていく。
残雪の紺屋ヶ池はソーダーフロートのよう。
湖水の翡翠色が例えようもなく美しかった。


室堂、弥陀ヶ原方面。男前の別山はガスの中。


室堂に戻って一服。


五葉坂、上りではここが一番苦しかった。
草原台地の弥陀ヶ原に2本の登山道が見える、左はエコーライン。
私たちは右ルートで黒ボコ岩に戻って、観光新道を下る。


黒ボコ岩とエコーランの分岐は休憩ポイント、雪渓からの風が涼しい。
木道から見える位置にハクサンフーロ、コバイケイソウ、チングルマが咲いて、
低木のナナカマドの白い花が盛りだった。


観光新道の下りは、後半に標高差300m強の激下りがあるので体力のある登山者はあえて上りで採るという、初めてのルートは、果たしてどうだろう。
蛇塚手前から黒ボコ岩を振り返る。


丈高のニッコウキスゲ、コバイケイソウ、シシウド、オタカラコウ群落が遠くに見える。
黄色いミヤマキンポウゲの群落に比べて、シナノキンバイは意外と数が少ない。
叢に半ば埋もれるようにハクサンフーロやシモツケのピンクの花。


おや!この花は?
ピントが合ってなくて残念だが、ヒメクワガタのよう。花の直径は5~6センチ。
薄紫を刷いた花色、オシベの葯も薄紫でかわいい、肉厚の葉には浅い鋸歯がある。



馬のたて髪まで下ると、文字通り百花繚乱の花園が広がっていた。

辺りをガスがつつんでイブキトラノオの花穂がガスの流れに揺らいでいる。

普段は花なんか目もくれずにスタスタと先を急ぐE氏が花撮り人に!

一目、タカネナデシコ、ツリガネニンジン、カライトソウ、イワオウギ、マツムシソウ、ミヤマダイコンソウ、タテヤマウツボグサ、ニッコウキスゲ、シシウド、イブキトラノオ。


殿ヶ池避難小屋が見えてきた。
高台の避難小屋のベンチ周りに10人以上が休んでいた。
真っ赤に日焼けした若者はチブリ尾根から上ってきたという。


ツアー集団に追いついたが先を譲って貰えなかった。聞こえてくるガイドの指示を聞きながら集団の後ろをついて歩いた。ツアー登山未経験の私には案外興味深かった。




クガイソウやゴゼンタチバナなどを撮りながらゆっくり進んだ。

仙人窟は観光新道ルートの中間点。


砂防新道の砂防ダムと不動滝を展望する。



稜線の下りで先を譲ってもらった。
いよいよ噂の激下りが始まったよう、だが、出だしは想像していたより楽だと思った。
土が露出して足場が滑るのかと勝手に思っていたので、階段が現れて意外だった。
白山禅定道の分岐で一服、禅定道を少し下ってみるとササユリが咲いていた。


下りはじめは噂程でもないと思ったが、時間の経過とともに噂に違わないと思い直す。
いつしか尾根を離れ沢地形に、階段に変わり段差が不安定な露岩の足場になる。
別当出合1km地点のベンチで一服、漸く一段落。



傍らのタマガワホトトギスが、安堵感からか一段と綺麗に見えた。
別当出合に16:00到着、待っていたバスで市ノ瀬キャンプ場に下山した。





2018年7月10日火曜日

茅ヶ岳


2018年06月30日(日)☀

【山名】茅ヶ岳

【山域】奥秩父前衛

【コースタイム】 深田公園駐車場9:10...女岩10:23...11:06尾根分岐11:12

                ...11:17深田久弥先生終焉の地...11:38茅ヶ岳山頂12:23
                ..14:30.深田公園

梅雨が明けた最初の土曜日、山の会の仲間と茅ヶ岳に上ります。
中央高速道韮崎ICの料金所をでて右折、県道27号線を15分で道路沿い
の深田公園駐車場に、自宅出発から3時間後の9:00到着です。


綺麗なトイレを拝借して、9:10分登山開始です。
駐車場から奥へ、深田公園の手前で右手の林に延びる平坦な一本道に入ります。
疎林に残る廃屋が、かつてはこの地に開拓の暮らしがあったことを彷彿させます。
30分程で前山大明神林道に出合い、向かい側に「女岩」の指導標を確認します。


登山道は次第に沢地形が顕著になり、両側に尾根が迫り緩く傾斜もついてきます。
風が通らない場所らしく、地表が乾ききらない湿った状態で湿度が高い上に、
慰みと頼む花も端境期で少なく、きょうの茅ヶ岳登山は、心身ともに弾みません。






大汗をかきながら女岩の場所に着くと、以外にも女岩は、崩落の危険がある為に
「立入禁止」になっていました。
前回2008年の登山では、岩壁から流れ落ちる水をすくって飲んだ記憶があります。
(立入禁止措置は2012年3月27日から始まったようです。)


女岩からは急登になります。
北に向かって一気に、女岩のコルへと突き上げる沢地形を上ります。
女岩を右に迂回して岩混じりの道を抜け、雑木林をつづらに上って行きます。


林床にハシリドコロの群生が黄色い朽ち葉を曝して時節を終えようとしています。
私の山登りも朽ち葉色、WCサッカーで夜更かしが続いたせいと言い訳しなければならない程、体が重く苦しい息遣いで、茅ヶ岳ってこんなに急だったかしら!と信じられない思いになります。
女岩のコルにメロメロになって到着した私に仲間がメロンを御馳走してくれました。
このメロン、元気回復の即効薬でした。






稜線に乗って5分で、「日本百名山」の著者深田久弥氏の終焉の地があります。
この日は生憎低い雲に隠れていましたが、金峰山の展望が素晴らしい所です。
細尾根を幾度か岩を乗り越えて山頂へ。
低層の雲が四方を厚くつつんで展望は望めません。
20名程の登山者が、みなさんお弁当を広げて和やかです。
腰を下ろし、仲間の愛妻弁当をおすそ分けして貰います。






下山は女岩ルートの西隣りの尾根道を下ります。
往路とは違って風も通って地表も乾いています。
キリンソウやウメガサソウなど花も咲いていて楽しい下山路です。






朝の林道に出合って、女岩ルートの登山口を経て、深田公園に立ち寄ります。
「百の頂に百の喜びあり」記念碑に刻まれた句に思いを重ねます。


自分なりの山登りのスタイルに変化を持たせる時が来たとの思いはありましたが、今回の茅が岳はその思いを切実にしました。
夫々の山の夫々の楽しみを!明日へ続け。





2018年6月20日水曜日

三ツ峠山のカモメラン



2018年06月16日(日)☁


明日からはしばらく梅雨空が続くようです。
きょうの晴れ間を惜しんで急きょ三ツ峠山へ、カモメランを見に出かけます。
今年は花の開花がミツ峠山でも早やかった様で、旬を過ぎていました。










ミツ峠山といえば富士山。
雲の中から優美な姿を現して、山荘のベンチに休む登山者の喝采を浴びます。




三ツ峠山の山頂から、雲海に頭を起こす雄々しい富士山を眺めます。






そして、岩のゲレンデ。
わたしには、三ツ峠山では一番なじみ深い懐かしいエリアですが、
変わらぬ人気で、多くのパーティがトレーニン中でした。
ミツ峠山荘より遠望



2018年5月28日月曜日

九重山2人旅 登山2日目


2018年05月11日(金)☀
      05/11 法華院温泉山荘5:00…坊がつる…6:00法華院温泉山荘7:30…坊がつる8:00
            …9:10雨ヶ池9:25…湿地帯11:20…タデ原湿原11:30…11:35九重登山口
            …13:00奥の湯の里13:45-14:30ゆふいん院温泉(緑涌)
      05/12 ゆふいん温泉9:00-金鱗湖-由布岳登山口-道の駅北浦-16:00宮崎


九州最高所に湧く法華院温泉のいで湯、白いゆの華がたゆとう透明な湯はさらりとした~肌ざわり、到着して直ぐと寝る前にもつかって、1日の疲労を癒します。
山に登って、温泉につかり、目の前に坊がつる、平治岳、大船山の大自然を眺む贅沢、九重に来て良かったと思います。


4:30に目が覚めて、坊がつるを散策します。
5:14 平治岳の左裾がうす紅を刷いてきました。
で~んと座る平治岳と大船山の山影に坊がつるはすっぽり埋まっています。
雲がないから朝焼けは期待できませんが、日の出の時刻を過ぎたというのに
朝日が昇って来る気配はありません。


5:17 そうこうするうち、背後の三俣山が輝きだしました。



5:26 坊がつるは、まだ醒めやらぬ静寂に包まれています。
朝日は大戸越(ウトンゴシ)の方へ移ってきたようです。


5:35 三俣山に続き南の白口岳にも日が射して、徐々に中岳も眩しく輝きだします。


6:15 日の出から一時間後、部屋に戻って出立の準備中にそれは起こりました。
北大船山山頂から太陽が昇るダイヤモンド大船です。
まさかと思っていたので気付くのが1分遅れました。
太陽は既に山頂にあって、顔をのぞかせる決定的瞬間を見逃してしまいました。


きょうも快晴です。麓は初夏の候ですが標高1300mの高地はまだ春の陽気、
当たり前に山荘の食堂ではストーブが燃えていました。
きょうは下山だけ、たっぷり時間を使って九州自然歩道を長者原に下ります。


みんなの歌で「坊がつる賛歌」が紹介され、古くから多くの登山者に親しまれてきた坊がつるが、広く世に知られるようになりました。
山荘の坊がつる入口側の高台に歌詞が掲示してあります。


九重連山のほぼ中央に四方を九重山や大船山、三俣山などの高い山に囲まれた盆地状の湿原が広がります。
ラムサール条約登録の湿地は、春3月の野焼により貴重な生態系が保全されます。
この稀有な自然が、キャンプ場として四季を通じて開放されています。


南端にある法華院温泉のいで湯に浸ることもできる坊がつるは、九州の山のオアシスと呼ばれ、坊がつるに憧れる登山者は私の周りにたくさんいます。



岳人のほとんどはミヤマキリシマの開花を満を持して待っている頃かと、そんな事情で私たちの他に人影が見当たらないのが好都合、憚りなく大岩に上ってみます。


野焼きから2カ月、20㎝に満たない草丈の原を鳴子川が白く光りながら蛇行します。
山の華やぎは劣るとも初夏の山の活気と静かな空気感と、ゆっくりとした時間の中に身をおいて上等の気分です。



とうとう、九州自然歩道の分岐に来てしまいました。


         白口岳

左より、白口岳・稲星山・中岳・天狗ヶ城


大船山と立中山
帰し方を振り返り、九重の峰々、坊がつるに暇乞いをします。


草原の坊がつるから樹林帯に入ります。
密生するこの木はアセビの仲間でしょうか、ネジキのようでもあり、朝日を受けて赤く輝く木肌が独特の景観です。


下山のルートで一番標高の高い1358m雨ヶ池までゆるやかに上って行きます。
雨ヶ池は雨が降った時だけ池のようになるそうで木道が敷いてあります。


まさしく池ができていました。


水鏡に三俣山が写っています。


ミヤマキリシマがちらほら咲いています。


登山道が下りにかかる頃、登山者とすれ違い始めます。


グリーンシャワーが降ってきます。



蓼原湿原に流れ込む湧水がコンコンとわきだしています。


岸辺にタニキキョウが群生しています。


長者原の九重登山口に戻ってきました。
一筆書き300名山挑戦中の田中陽気さんが入った温泉の事が頭に浮かびます。
「奥の湯」としか思い出せなくて、チャンポンを食べた店でリサーチしますが失敗、とりあえず宿のある由布院に向かうことにします。


ところが道中、【奥湯の郷温泉】の案内看板が出ていて、これだこれだと細い脇道に入ると、これが直には着かなくて心配になりはじめた頃、漸く到着します。
別府の上がり湯とか、青白い濁り湯でさっぱりしていました。


田中さんを癒した山羊さんが5頭、ガードレールに繋がれて土手の草を食べていました。人懐っこくて、車から降りた私たちに寄ってきました。
夕べは野生のアナグマできょうは家畜のヤギ、明日は何に会えるでしょうか!