2018年5月17日木曜日

九重山2人旅 登山初日



                                                       中岳より坊がつるを望む
2018年05月10日(木)☀
妹と九重連山に上ります。

九重ならではの雄大な自然に浸る山中1泊、全行程3泊4日のゆる旅です。

【山名】久住山標高1786.5m 中岳標高1791m 天狗ヶ城標高1774m 沓掛山標高1503m

【山域】阿蘇くじゅう国立公園九重連山

【コースタイム】 

    05/09 宮崎空港11:30-15:30別府温泉ホテル白菊(泊)
    05/10  別府7:30ー8:30長者ケ原登山駐車場-みやま前バス停留所8:40-8:50牧ノ戸峠
          …牧の戸登山口9:00…9:13第Ⅰ展望所…沓掛山10:35…11:13扇ノ鼻分岐
          …11:40久住別れ…12:00久住山12:35
…12:57御池…13:05中岳分岐
          …13:30中岳13:50…14:08天狗ヶ城14:15…14:43北千里浜分岐(久住別れ)
          …北千里浜…15:25諏蛾守越・法華院温泉分岐…16:00法華院温泉山荘(泊)

9日初日、宮崎空港に出迎えて貰って東九州自動車道に乗ります。
休憩をはさんで4時間、1日目の目的地別府温泉のホテル白菊に到着します。


二日目、長者原の広い駐車場に車を預けて(無料)、牧の戸峠行きのバスに乗ります。
少し寒いくらいで
歩くには丁度よい陽気の牧の戸登山口標高1333mを9:00に出発。
観光客が立ち寄る第1展望台迄は、灌木の中にコンクリート吹付けの道が続きます。

標高1333mの登山口から
道端にスミレの仲間やハルリンドウ・ヒメイワカガミなどの晩春の花を見ながら進みます。
 


南に未踏の阿蘇根子岳、鋸刃のように切り立った頂稜がいかにも脆げです。

沓掛山にはシャクナゲや気の早いミヤマキリシマが咲いています。
登山用語で温かい岩に張り付いて暖をとる事を「トカゲ」と言いますが、
ミヤマキリシマの中には枝を岩に添わせるトカゲ状態も、そんな習性あるの?



悠然と横たわるあの山は?と地図を広げていると、隣に来た登山者から、
「扇ヶ鼻ですよ、あの山もミヤマキリシマがたくさん咲きますよ」と教えて貰います。
あと10日もすればミヤマキリシマのピンクの花色で埋め尽くされる九重連山、
「また来ようかな!」妹がつぶやきます。


沓掛山から三俣山そして星生山を眺めます。
星が生まれる山とは素敵、坊がつる賛歌の歌詞が浮かびます。


扇ヶ鼻分岐へ登りの途中でオオカメノキの白い花がたくさん咲いていました。
虫が好んで食べるからムシカリとも、情緒ある呼び名です。
花越しに、バスに揺られて来た牧ノ戸温泉が見えます。


扇ヶ鼻分岐を過ぎて西千里浜に入ります。
小石を積み上げたケルンが続くなだらかな道を行くと、主峰久住山が見えてきます。
端正な三角錐の山容は、九重の他の峰々を凌いで十分主峰の品格です。


久住別れの避難小屋です。別棟の綺麗なトイレが隣接します。
九重山に、私の知るところ他に池ノ避難小屋、大船山避難小屋や有人の法華院温泉山荘がありますが、悪天候や不慮の事故にはこれらの施設は心強い存在です。


石が転がる登山道を足場を選びながら20分登ると、1等三角点の久住山山頂です。
妹の九重山初登頂、絵にかいたような5月晴れ、よくぞ晴れました。
九重連山はもとより北東の由布岳や南西の阿蘇五岳等々360度迫力の眺望です。
主な山でも10座数える九重山、地図を広げて山座同定、未踏の峰が気になります。
妹が持ってきた郷土名物のあく巻を二人で1本食べてしまいました。
腹持ちが良く山の食料にはいいかも…重さが大きなネックでしょうが。


右から稲星山、白口岳、大船山
今宵の泊まりは法華院温泉山荘と決めていたけれど、ルートは久住山山頂に着いた時点で足並みや体調から判断しょうと話していました。
未踏の稲星山と白口岳を経由するのが私の希望ですが、未踏ゆえに白口岳から鉾立峠へのやっかいな急下降を妹がこなせるかどうかの判断がつきかね回避します。

往路を久住別れに戻り、北千里浜から法華院温泉山荘に入ることにします。



中央に空池、右中岳、左天狗ヶ城
御池を見たいという妹。
久住別れに戻る登山道の途中から空池の縁を回り込んで御池に立ち寄ります。
薄い火口壁を1つを隔てただけの空池と御池、下部の空池に水がなく上部の御池に水があるのが登山者に不思議がられています。


きょうの御池は先ごろの雨の影響でしょうか十分な水量です。


池の水際を反時計回りに歩き、中岳と池ノ避難小屋の分岐に出ます。
中岳山頂で出会った登山者の話として、御池がハート形に見える場所があるのだそう、もしかして屋根の上のお二人さん、ハートの池を見てたのかしら?


中岳があまりに近いので、「ここまで来たのなら登っておくのが私流」を初心者の妹に強いてしまいました。ザックを鞍部にデポします。




地元1人と大阪3人の登山者が先着されていて話をしながら一緒に眺めます。
先ずは西寄りの方角を、翡翠色した御池を眼下に、その御池越しに角がとれて
たおやかな山容へと変貌した久住山を望みます。
久住山から右奥に扇ヶ鼻、手前は天狗ヶ城、その奥に星生山を一望します。

中岳は標高では久住山に4m余り勝り、展望も久住山に勝るとも劣りません。
九重の盟主の貫録があります。


北東にどっしり座る大船山、地元では「たいせん」と呼ばれるとなにかで読みました。
山中の御池(おいけ)の紅葉は実際には見たことがなく、グラビアで見ただけですが、
一度は見てみたいと思わせる素晴らしさです。
写真手前に裸地状の鉾立峠から坊がつるへと延びる登山道が写っています。
鉾立峠と大船山の間に立中山、右端に写った尾根は白口岳から延びてきています。



白口岳標高1720m、山頂直下に岩場に登山道が切られているそう、今回はパス。


天狗ヶ城にて撮影
稲星山標高1774m中岳の南に聳える登山者が少ない静かな山、展望は1級とのこと。


大船山から左に視線を送って平治岳と坊がつるの雄大な展望に感服します。
今宵の宿、法華院温泉山荘は足元に張り出した尾根の左手の山懐、(画像左から延びてきている尾根は三俣山ですが、)三俣山と中岳に挟まれた谷にあります。




中岳から法華院温泉山荘に下ります。
先ずは久住別れに、天狗ヶ城を経由します。


天狗ヶ城から御池と空池を俯瞰します。
俯瞰すると、この起伏、火山の山だとすぐにわかります。


星生山標高1762m、火山性の赤茶けた山肌が目の前に迫ります。
奥の山は涌蓋山標高1500m。
中岳と天狗ヶ城の岩とザレの急斜面に手を焼き、妹に疲労がみえます。


久住別れに戻ってきました。
硫黄山が狼煙のような白煙を漂わせて辺りに火山の荒涼とした景色が広がります。
鎮座する三俣山、真中の白い筋は小ピークを巻いて下る登山道、確認できます。


大石が累々と積重なる谷筋に拓いた登山道、黄色い目印が頻繁に付けてあります。
山慣れしていない妹には、上りより下りが厳しい場面です。


ゴーロからだだっ広い砂礫の不毛地帯、北千里浜に出ます。
硫黄山に並んで歩けば、昨今活発化する火山活動のことが頭をよぎります。
弾まない心で運ぶ足元に、いつの間にか浅い流れが現れます。
一筋が二筋に更に三筋と滲み出す流れが荒野にキラキラと光の絵を描きます。
流れに入ってぴちゃぴちゃと光を弾けさせると気持ちがほぐれます。



久住別れと左・諏蛾守越と右・法華院温泉の三差路に出ました。
中岳は余計だったかなぁと、妹に済まない気持ちで北千里浜をてくてく歩きます。


 牧の戸登山口を出発してから7時間、法華院温泉に16:00到着しました。


部屋の窓から坊がつるを眺めていると、窓の下に狸?…?アナグマ! 慌ててカメラを取り出し、なにせ慌てて、ついには気配を覚られちゃって床下に潜られてしまった。
ブレブレの証拠写真、絵はアライグマですが、撮り手も写り込んじゃったみたい?


登山2日目に続く



2018年5月2日水曜日

弘法山公園~比々多神社の暴れ神輿~塔の山緑地公園.2..

2018年04月22日(日)☀


三嶋神社境内のしだれ桜 3/28
善波峠は秦野市と伊勢原市の市境です。
伊勢原市善波の矢倉沢往還では、指導標に大文字の「矢倉沢往還」と小文字の「太郎の郷さんぽ」が並記してあります。
太郎とは、鎌倉時代の豪族・善波太郎重氏のことで、「太郎のちから石」伝説の主人公であり、一族の館は現在の三嶋神社辺りにあったそうです。
善波では太郎重氏に因み、善波を「太郎の郷」と名付け、観光の一助にしています。
三嶋神社のしだれ桜はおなじみですが、太郎重氏にまつわる故事は初耳でした。
古道を歩けば世を次ぎ守りついできた地域の文化が、自然と見えてきます。


国道246号が走る坪ノ内に掲示してあった【関東ふれあいの道】の案内板です。
描かれた当座に見たかったような、古道の雰囲気が伝わります。


新しい指導標も出ています。

予報通り暑くなりました。
切通しで涼みながら、行く手に待ち受ける炎天下、いつ出ていこうかと躊躇しきり。


【関東ふれあいの道】の指導標は判り易く、小刻みに出ています。
ここは、奥に白くポツンと写っている棒(枯木)の方角に進みます。


ミカン山の土手を上って塔の山の尾根の一角にポツンとある神社に飛び出しました。
東側の舗装路は、地図上では途切れますが、塔の山緑地公園まで続いていそう、
…次の機会に!


八幡神社を左手背に、荒れ気味の竹林の際に切られた落ち葉積む道を下ります。
本来は趣のある道なんでしょうと惜しみながら、竹擦れの音を不気味に聞きます。


竹林と果樹畑を急ぎ足に過ぎて集落に出ると、民家の塀から道路に湧水が、
ペットボトルの水管、こんな方便思いつく人って羨ましい!


国道246号と東名高速道路2つの幹線道路から500m山側に入った長福寺です。
もの言いたげな風情の歪な階段が急です、境内の首のない石仏に迎えられました。


三之宮比々多神社例大祭を楽しみました。


帰路、【神奈川県立いせはら塔の山緑地公園】に寄り道します。
開園から4年ということですが、初めて来ました。
パークセンターと駐車場が完備しています。(未入館)


展望広場からの展望、
眼下に東名高速道路が走っていますが騒音は気になりません。
東公園入口~10分~展望広場~17分~山頂~14分~西公園入口、
塔の山稜線を東から西への歩程ですが、散歩コースとしては極上です。





稜線の遊歩道沿いの森
園内の整備は行き届いています、当日も下草刈りが続けられていました。

市民緑地制度による公園とか、私有地を県が借り受け(無償借地契約)公園として整備しているそうです。


西登山口へは森の小径で下ってみます。
ジグザグと穏やかに傾斜が切ってあるので、景色がゆっくり動きます。
さて西口広場からは、坪ノ内から上ってくる車道を少しだけ、カーブミラーのある
1つ目の大きなカーブでカーブミラーの後ろに見える山道に入ります。


里山の仕事道を10分程で写真の場所に出てきました。
出口だけは草も刈ってありませんが仕事道は良くこなれた道です。
高低差10m程舗装路を下ると西口広場からの自動車道に出会って、
直に坪ノ内交差点、鶴巻温泉駅までは15分でしょうか。


矢倉沢往還、関東ふれあいの道、塔の山緑地公園で目にした植物を紹介します。
今年は、昆虫の飛翔が10日以上早いと、捕虫網を持っていた人から聞きました。

ウグイスカグラ スイカズラ科の落葉低木 花期5月 
植物も例外なく早いです。4月にウグイスカグラの赤い実を見たことあったかなぁ?

        ササバギンラン ラン科の多年草 花期4月~6月 
葉が細長く笹の葉に似ていることから名前が付きました。
日当たりのよい明るい雑木林を好みます。
あだ名をつけるとすれば、上品な風情なので【里山の淑女】でしょうか。



      カラスビシャク サトイモ科の多年草 花期5月~8月
道端でよく見かけますが、好みではないのでいつもは知らんぷりしています。
タンポポの綿毛とお話し中のこの子、微笑ましいので1枚いただきました。
吐き気を鎮める薬劫があり、咳止めにも使われるとか、実はいい子だったのね!


オオタツナミソウ シソ科の多年草 花期5月~6月
雑木の斜面に波が立つように飛び出て咲く姿は、まさに立浪草。
我家のタツナミソウは、増えすぎて困っていますが、花は野にあれですね。

 ワニグチソウ
ワニグチソウ ユリ科の多年草 花期5月下旬~6月中旬
2枚の苞葉に包まれて2ツの花が垂れる様が、相合傘のようと微笑ましくなります。


2018年4月24日火曜日

弘法山公園~比々多神社の暴れ神輿~塔の山緑地公園1


2018年04月22日(日)☀


柿の萌黄葉が燦爛と目に染む朝です。

隣町伊勢原市三ノ宮の【国府祭三之宮比々多神社例大祭】は、
暴れ神輿が有名だそう、お祭見物には恰好の日和になりました。
折角ですから、秦野駅→関東ふれあいの道(弘法大師と桜の道)→矢倉沢往還(善波峠)→関東ふれあいの道(太田道灌の道)を結ぶ往路9K、復路は比々多神社→
神奈川県立塔の山緑地公園→鶴巻温泉駅までの4.5Kを歩いて巡ることにします。



秦野駅北口の水無川右岸遊歩道を下流の新常盤橋手前で道路に上ると、左手の河原町交差点を右・左と2度渡れば弘法山公園入口の道標が右手に見えてきます。
雑木の木立の急な階段を、絶景が待っているのでゆっくり休まずに登って17分で
(秦野市観光協会のガイドブック参考)浅間山標高196mに到着します。
木漏れ陽のベンチに腰を下ろせば、秦野盆地を抱いた雄大な富士山を望みます。
山頂から緩く下った東の端に、自然をモチーフの清潔なトイレがあります。


無料駐車場前の車道(車進入可)を横切ると、二ツ目の急な階段が現れます。
我慢の12分で千畳敷と呼ばれる広い権現山山頂標高243.3mに着きます。
立派な展望塔に上ると【関東の富士見百景】折紙つきの富士山、箱根や丹沢の峰々、相模湾から三浦半島・伊豆半島・房総半島など360度山海のパノラマが展けます。

山頂部西端にあるバードサンクチャリーは野鳥の種類が多いと評判のスポットです。
画像はこの日50mmレンズで撮ったものですが、オオタカなのかツミなのか私には?
600mmレンズの連写画像を見せてくださった人は、「このオオタカが、サンクチュアリの傍のカラスの古巣で営巣を始めたようですよ!」とおっしゃいました。
それが事実ならば、猛禽類を恐れる小鳥はサンクチュアリに近づかなくなるのでは?
あのほほえましい水浴び風景が見られなくなるかも…(ノ◇≦。)


2018年4月1日撮影
昔草競馬の馬場道だったという尾根筋を東に、三つ目のピーク弘法山へ進みます。
権現山山頂広場と馬場道は2000本の桜のトンネルが人気のお花見スポットです。
ここは染井吉野に混ざって山桜も観られるので、花期には2度・3度と訪れます。

キンラン
        ホタルカズラ 
権現山から弘法山までは14分(ガイドブック参考)ですが、チップ制の清潔なトイレが2ヶ所、なだらかな地形と美しい雑木林には山野草も豊富で弘法山公園中、一番の道草ゾーンです。

車止の先で綿羊の里の路を左に分け進むと、弘法山へ高低差35mの登りです。
木立に囲まれた弘法山山頂標高235mのベンチに数組が寛いでいました。
【鐘楼と乳の井戸】の傍らにある水飲み場の蛇口をひねり手を洗い、ひと口含みます。


弘法大師縁の釈迦堂に手を合わせ、大イチョウの横から樹林帯を鞍部へ下ります。
鞍部から30m登り返した南北に細長い204mピークの北端で吾妻山の道を分け、
直進して【善波峠標高160m】の善波隧道上の切通し標高190mに出ますが、
ここより東の矢倉沢往還はここで一旦消滅して、続きはホテル街から始まります。



切通しから旧国道246号線に下り、善波隧道を抜けた一角がホテル街です。
路地の奥の草深い道が矢倉沢往還のようですが、標識の類はなにもありません?
200m進んだ地点に立っていた指導標と看板で、一切の事情を呑み込みました。


矢倉沢往還を説明した立看板もありました。
下草が刈られ、よく踏まれて歩きやすくなった往還、気を取り直して先に進みます。


こんな指導標が出てきました。
お祭りは13:00宮入と聞いています、時間は十分ありますから、
「太郎の郷さんぽ」そそられるネーミングじゃない!一旦尾根筋に出てみましょう。



良く踏まれていて歩き初めは傾斜を緩める工夫がしてあって歩きやすいのですが、ピーク直下の30mから上部、等高線が狭ばまる部分で直登になる為(1部にはジグが切ってある)、登るほどに急に感じます。
東電の巡視路のようで、鉄塔「鶴巻3」と199Pのベンチの後の2ヶ所に出ます。
下りの案内はない為、急に飛び出して休憩中の人を驚かせないように注意します。


199Pから30m弱下ると、鶴巻温泉駅への【野仏の道】が右に分岐します。
予定の善波集落に下る道は、【野仏の道】の手前左だから戻らなくちゃと顔を起こしたら【野仏の道】の真向いに踏み跡発見、地図に100m余りずれて引かれていました。


  
  

 
下り道は上りの道から東に500m離れた矢倉沢往還に降り立ちました。
ことばにならない感嘆の情景が待っていました。


古の旧街道【矢倉沢往還】、赤面の失敗をした出だしでした。
今日初めて辿って、貴重な歴史の道が住まいのすぐそばで残っていることに新たな感動をおぼえました。
折につけてこの場所に遊びたいと思います。





三之宮比々多神社例大祭、盛大に行われました。
地域の人々の郷土の祭りにかける熱情が伝わりました。
神輿の担ぎ手に溌溂若人が馳せ参じる様子をうれしく眺めました。
次の次のその次の世代も育っていますね。


今日は、歴史に人に感謝する1日になりました。