2018年04月22日(日)☀
柿の萌黄葉が燦爛と目に染む朝です。
隣町伊勢原市三ノ宮の【国府祭三之宮比々多神社例大祭】は、
暴れ神輿が有名だそう、お祭見物には恰好の日和になりました。
折角ですから、秦野駅→関東ふれあいの道(弘法大師と桜の道)→矢倉沢往還(善波峠)→関東ふれあいの道(太田道灌の道)を結ぶ往路9K、復路は比々多神社→
神奈川県立塔の山緑地公園→鶴巻温泉駅までの4.5Kを歩いて巡ることにします。
雑木の木立の急な階段を、絶景が待っているのでゆっくり休まずに登って17分で
(秦野市観光協会のガイドブック参考)浅間山標高196mに到着します。
木漏れ陽のベンチに腰を下ろせば、秦野盆地を抱いた雄大な富士山を望みます。
山頂から緩く下った東の端に、自然をモチーフの清潔なトイレがあります。
無料駐車場前の車道(車進入可)を横切ると、二ツ目の急な階段が現れます。
我慢の12分で千畳敷と呼ばれる広い権現山山頂標高243.3mに着きます。
立派な展望塔に上ると【関東の富士見百景】折紙つきの富士山、箱根や丹沢の峰々、相模湾から三浦半島・伊豆半島・房総半島など360度山海のパノラマが展けます。
山頂部西端にあるバードサンクチャリーは野鳥の種類が多いと評判のスポットです。
画像はこの日50mmレンズで撮ったものですが、オオタカなのかツミなのか私には?
600mmレンズの連写画像を見せてくださった人は、「このオオタカが、サンクチュアリの傍のカラスの古巣で営巣を始めたようですよ!」とおっしゃいました。
それが事実ならば、猛禽類を恐れる小鳥はサンクチュアリに近づかなくなるのでは?
あのほほえましい水浴び風景が見られなくなるかも…(ノ◇≦。)
2018年4月1日撮影
昔草競馬の馬場道だったという尾根筋を東に、三つ目のピーク弘法山へ進みます。
権現山山頂広場と馬場道は2000本の桜のトンネルが人気のお花見スポットです。
ここは染井吉野に混ざって山桜も観られるので、花期には2度・3度と訪れます。
キンラン
ホタルカズラ
権現山から弘法山までは14分(ガイドブック参考)ですが、チップ制の清潔なトイレが2ヶ所、なだらかな地形と美しい雑木林には山野草も豊富で弘法山公園中、一番の道草ゾーンです。
車止の先で綿羊の里の路を左に分け進むと、弘法山へ高低差35mの登りです。
木立に囲まれた弘法山山頂標高235mのベンチに数組が寛いでいました。
【鐘楼と乳の井戸】の傍らにある水飲み場の蛇口をひねり手を洗い、ひと口含みます。
弘法大師縁の釈迦堂に手を合わせ、大イチョウの横から樹林帯を鞍部へ下ります。
鞍部から30m登り返した南北に細長い204mピークの北端で吾妻山の道を分け、
直進して【善波峠標高160m】の善波隧道上の切通し標高190mに出ますが、
ここより東の矢倉沢往還はここで一旦消滅して、続きはホテル街から始まります。
切通しから旧国道246号線に下り、善波隧道を抜けた一角がホテル街です。
路地の奥の草深い道が矢倉沢往還のようですが、標識の類はなにもありません?
200m進んだ地点に立っていた指導標と看板で、一切の事情を呑み込みました。
矢倉沢往還を説明した立看板もありました。
下草が刈られ、よく踏まれて歩きやすくなった往還、気を取り直して先に進みます。
こんな指導標が出てきました。
お祭りは13:00宮入と聞いています、時間は十分ありますから、
「太郎の郷さんぽ」そそられるネーミングじゃない!一旦尾根筋に出てみましょう。
東電の巡視路のようで、鉄塔「鶴巻3」と199Pのベンチの後の2ヶ所に出ます。
下りの案内はない為、急に飛び出して休憩中の人を驚かせないように注意します。
199Pから30m弱下ると、鶴巻温泉駅への【野仏の道】が右に分岐します。
予定の善波集落に下る道は、【野仏の道】の手前左だから戻らなくちゃと顔を起こしたら【野仏の道】の真向いに踏み跡発見、地図に100m余りずれて引かれていました。
下り道は上りの道から東に500m離れた矢倉沢往還に降り立ちました。
ことばにならない感嘆の情景が待っていました。古の旧街道【矢倉沢往還】、赤面の失敗をした出だしでした。
今日初めて辿って、貴重な歴史の道が住まいのすぐそばで残っていることに新たな感動をおぼえました。
折につけてこの場所に遊びたいと思います。
三之宮比々多神社例大祭、盛大に行われました。
地域の人々の郷土の祭りにかける熱情が伝わりました。
神輿の担ぎ手に溌溂若人が馳せ参じる様子をうれしく眺めました。
次の次のその次の世代も育っていますね。
今日は、歴史に人に感謝する1日になりました。
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