2015年7月19日日曜日

後方羊蹄山

 
2015年07月02日

【山名】 後方羊蹄山

【山域】 道央の山

【コースタイム】
      7/02(木) 比羅夫コース登山口6:41…2合目8:10…3合目8:34…8合目11:01
             …9合目11:45…11:55蝦夷富士小屋12:00…真狩コース9合目12:13
             …真狩コース1合目14:36…15:59真狩ルート登山口
    


 

後方羊蹄山
                                                                                                                          2006年10月3日撮影
眺めて美しく上っては上り堪えのある後方羊蹄山。

明け方迄降っていた雨が止んで天気は回復傾向ですが、蝦夷富士と称えられる美しい山容は雲に覆われています。

小屋が新しくなったのを機会に御来光を仰ぐ計画でしたが、今日明日の天気が望み薄なので、
日帰りに切り替えたのだけれど、晴れたら悔しいなぁと未練がましい私です。
せめてもと、宿の送迎サービスを頼んでレンタカーを真狩コースの駐車場にデポ、
比羅夫コースを上って真狩コースに下山する周回ルートを採りました。
これが正解だったのか?後になってこの時点では予測のできない障害に見舞われました。

宿で一緒になった東京の百名山ハンターのH氏に同行を頼まれました。
ところがのんびり歩きの私たちに比べH氏の歩きは速いので、一合目から先に行って貰いました。
 
 
 






2合目手前の風穴から増してきた傾斜は、想定内でしたが、ぬかるの道悪は想定外、羊蹄山ってこんなだったっけとグチャグチャ登山道に嫌気がさします。

 低い雲が徐々に切れて麓がちらちらと見えるようになります。

6合目でバテ気味のH氏に追いつきます。
「平坦なところで稼ごうと思って…」とハイペースを反省するH氏。
「30分でいいから歩き初めは意識してゆっくり歩くと後が楽ですよ」と3人して先輩風を吹かせます。
高度があがるとガスがでてきました。
樹林が開けた7合目に出ますが、パッとしない展望で西隣のニセコアンヌプリは雲の中です。
もっと風でもあれば、上空の雲も流れるだろうにとこの時は思っていました。






8合目周辺の林床に、シラネアオイが群生していました。
木々の間に点々と淡い灯りをともしたように紫色の花びらが浮きあがる景色に胸打たれます。


風がでてきました。防寒対策を整えます。
9合目の避難小屋分岐で森林限界に出ると強風が吹き付けます。
そこへ丁度登山者が下りてきました。風が強くて撤退してきたのだそうです。
この先お釜の縁は滑落の危険があり、下山予定の真狩ルート側は痩せた岩稜帯が続くきます。
H氏の山頂を極めたい気持ちは承知の上ですが、リーダーとしてこのガスと強風をついて山頂に向かって、
H氏に責任が持てるかと考えると答えはNOです。
迂回して避難小屋から真狩ルートで下山することにします。





新しい避難小屋は、そのままに残った古い避難小屋の隣に、半分ほどの規模になって建っていました。
財政難で旧小屋の解体撤去が見送られ、新しい小屋の規模も抑えられたのでしょうか…。

ここで10人程の登山グループに出会って話しているうちに、同郷の人が混じっていることが判りました。
これから比羅夫ルートに登頂の可能性を探りに行くところだとか。
件のH氏はパ―ティのリーダーの承諾が得られて同行することにしたようです。無事登頂できたらいいね。


 
 
        シラネアオイ群落

        エゾノツガザクラ

       真狩コース山頂ルート分岐

北に向かうパーティと分かれて私たちは南の真狩ルートへ進みます。
真狩ルートは比羅夫ルートほど泥濘状態はひどくなく、歩きやすいコースです。
避難小屋から8合目の間は高山植物も多く、ほかにメアカンキンバイ、ミヤマキンポウゲ、
ウコンウツギ、トカチフーロ、キバナシャクナゲなど雨に打たれて咲いていました。






8合目を過ぎどんどん下って、ガスに煙るブナの森を抜けて下ります。






 途中で天候の回復した真狩村が望めましたが、上空は雲に覆われているようでした。






羊蹄山避難小屋から4時間かかって16時に駐車場に下山しました。
他に駐車する車はなく後方羊蹄山の気象条件に詳しい地元の登山者には、
今日は羊蹄山に上れる登山条件ではなかったのでしょう。




2015年7月14日火曜日

大雪山 黒岳~白雲岳 周回 2

大雪山三日目 2015年7月06日(月) 

【山域】 大雪山系 表大雪

【山名】白雲岳標高2229.5m 北海岳標高2149m 松田岳標高2136m 荒井岳標高2183m
     間宮岳標高2185m   中岳標高2113m  北鎮岳標高2244m  黒岳標高1984m


【コースタイム】
3日目(7/06) 白雲岳避難小屋5:07…白雲岳分岐5:40…6:14白雲岳山頂6:20…白雲岳分岐6:57
          …7:58北海岳山頂…松田岳…荒井岳…9:09間宮岳…中岳分岐…中岳
          …10:22北鎮岳往復10:30…白鳥雪渓…黒岳石室12:00…黒岳12:28
          =13:20リフト、ロープウエイ乗継=14:10層雲峡=岩見沢(泊









3:30朝焼けを見ようと小屋の外に出てみました。
既に一眼レフの三脚マンが二人陣取っていました。
ガスの切れ間からトムラウシ山の山頂部分だけが、時折現れては消えます。
稜線に出ても期待できそうもないので小屋の傍らで待つことにします。










北海道の朝は3時過ぎには明るくなるので5時までには、ほとんどの人が出発していきます。
きょうは私たちも順調に5:00過ぎには全員の支度が整い、白雲岳へ出発です。
気持ちの良い晴天に雪渓が輝きます。
大雪から十勝へと連なる峰々と高根ヶ原や避難小屋の景色に心揺さぶられます。
幾度も振り返り、シャッターを切る。
随分道草をくったようで仲間から遠く離れてしまいました。
急がなくっちゃ、それにしても凄い、遥か日高の山々も見えていそうです。









白雲岳の展望もまた、天下一品。
フォトグラビアでよく目にするゼブラ模様が息をのむばかりに美しく迫ります。
しきりにシャッターを押しますが、目で見るほどには上手く写せません。









5月中旬頃出現するという白雲岳の「幻の湖」のことを山のブログで知りました。

白雲岳の肩(こう呼んでいいのかしら?)、エアリアマップに「白雲平」と記載のある台地を“どこだろう?”好奇心で眺めます。
すると南東に開かれた台地の中心部分に平皿のような浅い窪みがついているように見えます。
なおも眺めると大好きな二ぺソツ山が、開けた南東面にピラミダルな山容を覗かせていました。
ここに違いない!
5月中旬に「幻の湖」を訪ねるのは叶わぬ夢ですが、想像するだけでも楽しい!
当にカムイミンタラ、神々の遊ぶ庭に遊ばせて貰う喜びを感じます。






白雲分岐に戻ったら、北海岳まで往路を戻ります。
これから先は東大雪の石狩連峰、ニペソツ山とお別れです。






右手に烏帽子岳がどこまでもついてくるつもりのようです。
北大雪の山を右に左に従えながら、ここから見る範囲では黒岳より格段存在感があります。








風衝地から眺める北海岳は大きなたおやかな山容が、“ゆっくり歩いてくるんだよ”とやさしく語りかけるようです。
稜線を登山者が北から南へ歩いていきます。







旭岳東面

旭岳北面

お鉢平

お鉢平外輪山 北鎮岳、凌雲岳、桂月岳 、黒岳

北海岳からは時計回りに黒岳に戻ります。
松田岳、荒井岳、間宮岳とカルデラ外輪山を旭岳・トムラウシ・十勝の峰々に御鉢平の展望を楽しみながら緩く登って行きます。





北鎮岳とお鉢

中岳の急登を終えると、北鎮岳をピストンします。



ピラミダルナ愛別岳が北鎮岳山頂に上って初めて姿を現します。
この愛別岳にはまだ上ったことがなく、ビウケナイ沢を徒渉して大雪山でもう一ヶ所未踏の裾合平と結ぶルートを歩きたいと思っています。







北鎮岳からは白鳥の雪形を下って黒岳石室へ、そして黒岳に上り、七合目からはリフトとロープウエイで層雲峡に下山しました。
蝦夷梅雨の四日間を補って余りある大雪山白雲岳への充実の山旅、来年も元気で再訪できますように。






2015年7月13日月曜日

大雪山 黒岳~白雲岳周回

2015年07月04日~07月06日

【山域】 大雪山系

【山名】
黒岳標高1984m北海岳標高2149m赤岳標高2078m小泉岳標高2158m緑岳標高2019.9m
白雲岳標高2230.1m間宮岳標高2185m中岳標高2113m北鎮岳標高2244m

【コースタイム】
1日目(7/04) 層雲峡ビジターセンター(登山情報収集)=13:00層雲峡ロープウエイ、リフト乗継
          =7合目13:40…15:05黒岳山頂…15:25黒岳石室(泊) 
2日目(7/05) 黒岳石室6:07…6:20赤石沢徒渉…7:45北海岳山頂…9:00白雲岳分岐
          …小泉岳分岐9:22…9:52赤岳…小泉岳10:29…11:22緑岳11:26
          …11:55避難小屋下雪渓12:02…12:10白雲岳避難小屋(泊)

3日目(7/06) 白雲岳避難小屋5:07…白雲岳分岐5:40…6:14白雲岳山頂6:20…白雲岳分岐6:57
          …7:58北海岳山頂…松田岳…荒井岳…9:09間宮岳…中岳分岐…中岳
          …10:22北鎮岳往復10:30…白鳥雪渓…黒岳石室12:00…黒岳12:28
          =13:20リフト、ロープウエイ乗継=14:10層雲峡=岩見沢(泊)





黒岳石室から北鎮岳

7月05日、待ち望んだ爽やかな朝です。
6月30日に北海道に入ってから初めての青空が広がりました。
御鉢平カルデラ外輪山の北海岳へ出発です。





赤石沢徒渉点  私たちは下流に残るスノーブリッジを利用



気がかりだった赤石沢の徒渉は、左手下流に残っていたスノーブリッジで靴を濡らすことなく渡れました。
谷間の夏道は雪に埋もれた部分が多く、雪渓に埋まる北海沢をしばらく上流へ辿って、
登山道に戻ると北海岳稜線への登りが始まります。










付近のお花畑は、例年より一週間ほど遅れているようで遠目にはキバナシャクナゲの淡い黄色ばかりが目立ちますが、草原には高山植物の蕾がだいぶ膨らんでイワウメやミネズオウにはこんもりと花を咲かせたマットも見られます。





北鎮岳の白鳥の雪形

右手には広大なお鉢平を挟んで残雪を載せた凌雲岳や北鎮岳が聳え、北鎮岳の「白鳥の雪形」が
はっきり確認できます。





 

振り返る黒岳方面には北大雪の平山、軍艦山、ニセイカウシュッペ山といった峰々がシャッキと、思いっきり広げた両手に飛び込んできました。





中央にトムラウシ山と忠別岳

にこにこ顔で北海岳山頂のベンチに腰かけていた長靴のおじさんは、黒岳石室と白雲岳避難小屋に逗留して稜線漫歩の日々だとか、羨ましい限りです。

北海岳山頂の展望は東西南北に雄大です。
とりわけトムラウシ山と十勝連峰の残雪の峰々は圧巻、フーと息を吐いて深呼吸します。
三川台から双子沼までの厳しかった行程やオプタテシケ山でエゾルリソウに初めて出会った時の感動がよみがえります。







さて、進路を東南に、黒々と聳える白雲岳を見据える縦走路に入ります。
風衝地帯に咲く花はオヤマノエンドウ、イワウメ、キバナシャクナゲなど種類が限られて、多くの高山植物は花盛りの夏へ準備中です。






平坦な登山道を淡々と辿って行くと白雲岳北面の雪渓に出ました。







雪渓を過ぎ、エゾコザクラやミネズオウが咲き始めた道を緩く上ると白雲分岐です。





赤岳の展望

白雲岳は明日の早朝に上ることにして、ここは左に東の赤岳に向かいます。
優美な曲線を描く小泉岳、緑岳の稜線には美しい花園が広がります。







東側の銀泉台から上ってきた登山者が列をなして白雲岳目指して上って行きます。




小泉岳山頂


白雲岳小屋から見上げる緑岳(松浦岳)7/06早朝撮影
赤岳から戻ると、小泉岳~緑岳ののびやかな稜線の花散策です。







オヤマノエンドウとホソバウルップソウ
 チョウノスケソウ
 オヤマノエンドウ

前回ははチョウノスケソウが終りの時期に、今回はやっと開き始めたところで
満開の花園には一週間ほど早すぎました。
花の時期をぴったり合わせるのは難しいなぁと思います。





小泉岳から展望の表大雪と十勝連峰



緑岳山頂から高根ヶ原、表大雪のトムラウシ(左端)を望む


緑岳山頂から美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、富良野岳を望む
小泉岳も緑岳も大雪山と十勝連峰の素晴らしい展望台です。
 
 
 
 
 


緑岳の山頂から登山者が大雪高原への道を下って行きます。




            
              ハクサンイチゲ

左から裏旭岳、奥に旭岳、右に白雲岳、右下に白雲岳避難小屋

私たちは緑岳と小泉岳の鞍部に戻って板垣新道を白雲岳避難小屋に向かいます。
ハクサンイチゲとキバナシャクナゲの丘を下って行くと旭岳が顔をのぞかせているのに気が付きました。






最初の雪渓を渉りきった土手に、エゾコザクラの群落がありました。
雪渓と白雲岳と避難小屋と素敵な景色です。
前にも同じことを感じた記憶がありますが、絵本から抜け出したような白雲岳避難小屋の景色は
これから物語の世界に入って行くような、そんな不思議な気分にかられます。

ここに長逗留してあの峰この峰を歩くといったあの長靴のおじさんは随分ロマンチストですね。
そういえば、九重の坊ガツルもそんな気分になれる処でした。



続く