2014年10月15日水曜日

金時山(標高1212m) 箱根カルデラ外輪山




静岡と神奈川の県境にはいくつかの金太郎伝説が語り継がれています。
中でも足柄山で熊と相撲を取った昔話は有名ですが、これらは江戸時代には浮世絵や歌舞伎に登場し、
既に猪鼻嶽と呼ばれていた箱根外輪山を改に「金時山」と命名するほど金太郎伝説はもてはやされたそうです。
今回はマサカリ担いだ金太郎が闊歩したであろう足柄を起点に【金時山】に上ります。
スタートは南足柄市の道了尊(曹洞宗、大雄山最乗寺)です。
久しぶりに訪ねた道了尊は、“こんなにいいところだったかしら”と懐かしい気持ちがしました。




樹齢500年とも聞く、杉の参道を辿り碧落門から道了尊境内に入ります。



正面の石段を上がると、開け放たれた本堂の天井から吊り下げられた天蓋に、目を奪われました。



鐘楼は彫刻が施されて凝った造りです。
辺りの景色と相まって、紅葉の頃は一段と趣深いことでしょう。



 多宝塔や不動堂を過ぎ行き、山水庭園の赤い橋を渡ると、左右に烏天狗と天狗が安置された結界門が現れました。



雰囲気のある結界門をくぐると、道了尊の真骨頂、長い石段(350段程)連続して御真殿、奥之院に導かれます。
御真殿は最乗寺が道了尊と呼ばれる本丸、天狗の高下駄が小から極超大まで境内に奉納されています。
ここからも明神ヶ岳に上る登山道がありますが、きょうは奥の院から出ている破線の登山道を行きます。



こちらの方がいかにも結界門らしい門をくぐると、石段は奥の院へと上り詰めます。
石段の途中、ここにも天狗さまが両脇に安置されています。



奥ノ院を過ぎると漸く登山口に到着です。
金時山は矢倉沢峠からさらに45分ですから、4時間以上かかります。


最初は檜の植林地を行きますがやがて雑木林になります。
紅葉にはまだ間のある林にはトリカブトが群生しています。
毒草と知ってか鹿が食べないトリカブトは、この先もっと増えるのかもしれません。



トリカブトに負けないくらいサラシナショウマも咲いています。
サラシナショウマとトリカブトの白と紫の花色だけではどこか淋しくて、
足元のヤマボウシの赤い実は貴重な山の賑わいです。



9:30、2時間半かかって稜線に出ました。
分岐から左に10分で明神ヶ岳ですが、寄り道せず右に金時山に向かいます。
苅川峠へ抜ける稜線はウメバチソウやセンブリ、マツムシソウ、シオガマギクなど秋の花がたくさん咲いていました。


ノコンギク                             コウゾリナ


アケビの谷を抜け、ハコネタケの一本道から矢倉沢峠に下りはじめると金時山が大きく展望されるようになります。
見えている急登も45分我慢すれば山頂です。




1m低くなった標高は訂正されて1212mになっていました。
連休の中日、たくさんの登山者です。
大きな山頂標の前では横断幕を広げて登頂400回の記念撮影中でした。



展望ははっきりしませんが、大涌谷や芦ノ湖が何とか確認できます。



お隣のパーティはシャンパンでお誕生祝いです。




山頂を北に、金属製の梯子がかかる登山道を足柄峠方面に下山します。



きょう初めて富士山が見えました。
この展望所から直進すると足柄峠ですが、私たちは右折して「金太郎コース」に入り、夕日の滝に下山しました。



夕日の滝にあった案内板です。
地蔵堂と呼ばれる地名のこの辺りも金太郎伝説の里です。
「金太郎の生家跡」があります。



夕日の滝
1月中旬、夕日が滝壺を照らす日がたった一日だけあるそうです。


2014‐10‐12登山


6:26(電車・車)=大雄山最乗寺境内7:05…本堂…鐘楼…結界門…御真殿…奥ノ院…7:30明星ケ岳登山口…明星・明神ヶ岳分岐9:30…火打石岳…11:20矢倉沢峠…うぐいす茶屋11:40…12:20金時山頂上13:07…13:31夕日の滝分岐…丸鉢山…14:45夕日の滝15:05…15:20地蔵堂15:25(バス)…関本16:03道了尊(大雄山最乗寺)16:15(車・電車)=自宅17:30





2014年9月29日月曜日

安達太良山 (標高1699m) 磐梯朝日国立公園

薬師岳から望む安達太良の山並み
16号台風一過の9月26日、安達太良山に出かけました。
奥岳登山口~くろがね小屋~峰の辻~牛の背~安達太良山~薬師岳~五葉松平~奥岳登山口と歩きました。



くろがね小屋までは旧道と馬車道の2つのルートから馬車道を選んでのんびり歩くことにします。
路面をところどころ埋れ木で均した広い道には、轍も見られました。

彩づき始めた森、秋の花、苔の生えた石垣から湧き出す金明水に喉を潤し、虫眼鏡で見る苔の神秘に驚いたり、
直登の旧道と度々交差しますが、仲間の誰も旧道に入ろうとは言い出しません。



突然前方に現れた鉄山に仰天します。
岩壁は錦絵の屏風、山腹は金襴緞子の花嫁衣裳をまとったよう、鮮やかに彩づいていました。



視界一面の天然色パノラマに歩みも滞ります。



くろがね小屋は紅葉にすっぽり包まれていました。
馬車道の途中で二人連れのご老人に出会い、「お泊りでしたか?」
「良かったよ!」とお二人揃っていいお顔をされていましたが、
この景色に送り出されたのでしたか!



くろがね小屋を後にすると山登りの領域に入って、紅葉も一段と赤率が高まります。



紅葉の左に矢筈森、右に鉄山、繋ぐ稜線の錦秋の火口は、青空につるされた天蓋のよう。

火口をを横断して馬ノ背からくろがね小屋に通づる登山道は、現在は有毒ガスにより閉鎖されています。



峰の辻へ赤く染まった山腹を上って行きます。

A    「いやぁ~安達太良山っていい山なのね!みなおしたわぁ~」
雨男  「晴れればみんないい山さ!」
     

C          「。。。。。。(ー_ー)!!」



峰の辻 から安達太良山を望みます。



牛の背の稜線まで15分の上りです。
春は残雪が、秋は紅葉が柿色の山肌に絢を添えます。



鉄山と舟明神山に囲まれた爆裂火口の沼の平
こんな殺伐とした光景を目にすると安達太良山が、活火山であることを認識させられます。
千恵子抄からイメージする儚げさとは大違い、火口の荒々しさや柿色の無毛の山肌に恐れさえ抱きます。



山頂標識のある頂稜部から10メートルほどの岩塊が立ちあがるドーム型山頂の安達太良山です。
三角点のある「乳首」と呼ばれる岩塊ドームには簡単に登れますが、すごい人気で行列待ちです。



岩塊の頂稜からは磐梯山・飯豊連峰・吾妻連峰など360度の展望です。
風がでてきて気温が下がり一枚羽織ります。



押すな押すなの岩塊を降りて和尚山が見える岩陰で小腹休憩です。
リーダーが煙草を吸いに行ったので、未踏の和尚山を眺めるにはもっていこいの大岩に移って、
山に心を預けます。



見上げる岩塊ドームに登山者の姿があります。



下山は五葉松ルートで、奥岳登山口に戻ります。
紅葉の進み具合は往路に比べてこちらの方が早いようです。
火山表土帯を下って灌木帯に入ると凄いことに、振りかえって、この景色のなかを歩いてきたのかと高揚します。



薬師岳は初め登りましたが、素晴らしい展望でした。

安達太良山は別名「乳首山」と呼ばれているそうです。

“季節を変えて山を楽しむ”その通りですね。
期せずして素晴らしい紅葉の安達太良山に上ることができました。


2014-09-27 登山
09/26最寄駅8:00=圏央道・東北自動車道=14:00あだたら野営場(泊)
09/27あだたら野営場6:30=あだたらスキー場駐車場7:00…あだたら渓谷自然遊歩道7:28…馬車道…8:55金明水9:05…9:07鉄山垂壁…9:18くろがね小屋9:35…9:40火口伽藍…10:00峰の辻10:15…10:29牛の背…10:50乳首・標識山頂11:26…12:35薬師岳12:41…12:54五葉松平…13:35奥岳登山口14:00=東北高速自動車道・県央道=19:00自宅
 


2014年9月16日火曜日

足柄峠ハイキング

 

足柄峠【笛まつり】に合わせてハイキングを楽しみました。
スタートはJR御殿場線足柄駅から南東方向に戦ヶ入林道に入りました。
地蔵川の右岸を遡る戦ヶ入り路は涼やかで、史跡や伝承が今に残る古道を歴史の息吹を感じながら歩きました。


【戦ヶ入り】
竹之下に陣を敷く後醍醐天皇の軍と足柄峠に陣を敷く足利尊氏の軍がこの場所で最初に戦を始めたとの言い伝えからそう呼ばれるようになりました。


戦ヶ入から歩いて2分のところに不動の滝があります。
【頼光対面の滝】の標柱が建ち、説明板によると、源頼光と金太郎が初めて出会ったのがこの滝だそうです。
家来となった金太郎(坂田公時)はのちに頼光の四天王の一人になりま
した。

                              【頼光対面の滝】 

滝や湧水が豊富で古くから修験者の修行の場とされていたようです。
今も滝行の道場になっていて、
林道に戻る途中で滝修行に上って
くる人達に出会ったのですが、
そのほとんどがうら若き女性だったのには驚きました。



【銚子ヶ渕】





地蔵堂川が滑滝を落とす滝壺は
【銚子ヶ渕】と呼ばれ、                               
銚子を抱いて
この淵に身投げした
花嫁の悲しい伝説が伝わります。
 
                
          





腐食植物 ラン科 日本固有種
       
       奇妙なツチアケビの果実を初めてみました。
       聞いたり、写真では見たことはあるのですが、
       漸く姿を拝むことができました。
       リーダーもこんな大株を見るのは初めてとか!
       ほんとウインナーソーセージが
       生っているみたいでした。
       
       
       
 
【赤坂古道】 
一部石畳が残っていました。


【足柄古道】

【八地蔵】






【足柄城跡遊歩道】を郭と呼ばれた防衛陣地の五の郭から順に辿って一の郭の笛まつり会場に到着しました。
途中、二の郭からは富士山の裾を曳く優美な姿が望めるのですが、今日は生憎ガスがかかって見えませんでした。


【笛まつり】



舞台の催しは11時過ぎに始まるとか。心残りでしたが先のある私達は開演を待てずに会場を後にしました。

でも…こちらはがっちり!
  



 【万葉公園】

万葉公園の東屋で昼食にします。
足柄峠の賑わいをよそに涼風に吹かれる心地よさ、まったりタイム。
岩田さんの絵標識がここにもありました。
キノコのオブジェが秋です。



万葉公園から富士箱根トレイルを下って、最後に金太郎伝説の【遊女の滝】を訪ねました。
金太郎の生母八重桐が、生まれてくる子の健康を祈念して滝に打たれる姿を見た里人が、名付けたのだそうです。

足柄峠にはいつも車でしたが、今回リーダーに案内されて、初めて麓から歩きました。
古代から中世には西国から関東への玄関口として幹線路が越えた足柄峠、
歴史ロマンに☀たった楽しい一日でした。


2014-09-14
最寄駅7:13=御殿場線松田駅7:22=7:50御殿場線足柄駅8:10…8:25嶽之下宮奥宮
…8:41不動乃滝8:54…9:00銚子ヶ淵…9:10ツチアケビ…9:40虎御石9:45
…伊勢宇橋9;45…9:49唯念上人の碑…10:04赤坂古道10:10…10:30足柄古道
…10:40足柄城跡遊歩道…10:55足柄峠 笛祭り会場11:15
…11:35足柄万葉公園・絵標識・東屋昼食12:25…12:40富士箱トレイル標識
…13:27大沢林道・奥大沢入口…13:45遊女の滝14:04…14:29ヤマボウシの実
…14:48御殿場線駿河小山駅15:04…JR松田駅・小田急線新松田駅15:33…自宅