真先に思い出したのが双石山でした。
標高は509mと低山ですが、尾根・谷・渓と変化に富んだ多彩なルートがあるのを
以前から注目していました。
出発地の関東は薄曇り、飛行機から富士山や南アルプスを眺めます。
2017年06月23日
【山名】双石山標高509m 加江田渓谷遊歩道
【山域】徳蘇(とくそ)山系
【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
8:40宮崎空港9:00-小谷登山口10:00…10:39巌窟神社(第Ⅰ展望所)…10:47天狗岩と針の耳神社…空池11:06…第2展望所…12:50双石山山頂…山小屋…ヌタバ分れ…丸山分れ…多目的広場分岐…花切山、斟鉢山平成登山口…家一郷…加江田渓谷…多目的広場…16:22硫黄谷休憩所…17:23丸野17:34ー小谷登山口
到着地の宮崎はこのところ雨天続きとか、到着時も小雨が降っていました。
行者ルートを歩きたかったのですが、濡れた岩場に一抹の不安を感じたので、
小谷登山口から一般ルートを上ることにします。
沢沿いにシダが生えた檜に照葉樹などの雑木が混生する樹林の道です。
「僕の貸切だと思っていたのに、こんにちは」、下山の登山者に出会います。
定年から一念発起、1週間に1度は双石山に上ってポジティブ生活を実践しておいでとのこと、他にもこの方のような双石山愛好家は多いのでしょうね。
第2展望台との分岐を左にとって40分程で磐窟神社に到着しますが、
岩屋ではなく木造の社でした。
前庭に姿はカラスビシャクそっくりのひとまわり大きな植物を見かけます。
双石山の森は天然記念物だそうです。
イワタバコの茂る垂壁、木の名を知らない大樹、倒木、あるがままの森を進みます。
塩類風化というらしい、虫くいのように空いた風化穴で埋まる岩棚は高さ15m程。
最下段に安置された針の耳神社、見たことのない珍しい情景を仰いで驚嘆します。
天狗岩の横を上る登山道を行きます。
岩の上に積もった落ち葉が雨に濡れて、緊張する場面です。
足場を確かめながら、空池に降りる岩穴を過ぎてなお上ると天狗岩の端近くに上って、みおろす光景に迫力があります。
天狗岩の裏面は風化穴がなく、雨に濡れて黒光りしています。
少し戻って岩の間の空間を潜って空池に降ります。
空池の空間もまたダイナミックです。
先にみえるチョックストーンの下を登山道が抜けます。
木を生やす大岩の基部にでます。
ここで一服、あのガスの向こうに太古の世界でもあるような、雰囲気あるところです。
大岩にはアカガシ・イスノキ・ウラジロガシ・カゴノキの4種類が生えているそうです。
谷筋から尾根に取り付きます。
金属の梯子を幾つか、大岩の展望所にでます。
お助けロープが下がっていますが、君子危うきに近寄りません。
ここからの尾根の登りも濡れた岩と枯葉で稜線までは慎重に足を運びます。
山頂を往復してくると避難小屋を利用させて貰います。
幸い二人だけだったので合羽を脱いで、湿った服を着替えます。
コンビニ賄の昼食をとり、登山者のメッセージなど読ませて貰ってゆっくりします。
往路を戻るのを止めて、宮崎県が林業用のトロッコ軌道を整備した、加江田渓谷遊歩道で下山しようと相談がまとまります。
ここからは詳細な地図がないのでルート上に掲示してある鳥瞰図で進みます。
この時点で私たちは情報不足でした。
最初の予定では多目的広場に出る予定でしたが、分岐まで辿ると多目的広場方面は進入禁止のロープが廻らされ進むことができずに、1時間の遠回りで加江田渓谷遊歩道に降り立ちます。
その原因は2016年9月の台風16号による被害でいたるところで山崩れが起こり、多目的広場周辺は特にひどく、壊滅的な被害で県の事務所も復旧のめどがたたなくて閉鎖撤退してしまったのだそうです。
蛇淵
静の滝
甌穴
ひょうたん淵丸野の集落で偶然お会いした「加江田渓谷と双石山を楽しもう会」
の代表丸ちゃんから「双石山の姫ボタル」についても教えて貰いました。
6月中旬が最盛期だだそうですが、小谷登山口周辺では360度姫ボタルの競演に出会えるそうです。
加江田渓谷と双石山を楽しもう会では例年6月中旬に【姫ボタルの観察会】を開催しています。
丸ちゃん手作りの疲労回復の甘酒アイスクリーム(@100円)をいただきながらの楽しい出会いでした。
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