2017年06月20日(火)☀
【山名】遠見山未登(大丸戸山)標高2234m
【山域】奥秩父
【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
塩山8:00…8:35金峰山荘8:45…9:33柳平俯瞰9:37…10:001700m林道10:10
…10:50大丸戸尾根1860m…11:13沢筋で休憩…11:37標高2050m地点
…12:00標高2135m地点12:18…12:20標高2150m展望地…休憩地12:45
…12:50指導標見つける…13:00烏ノ尾根…13:09柳平分岐・指導標
…13:47林道に出る…12:50大烏分岐…14:11ゴトメキ指導標
…14:15標高1860m地点14:25…14:33林道を辿る…15:20展望地15:27
…16:10牧場…16:15柳平17:00…17:30塩山駅
かつて山梨市牧岡町柳平から大丸戸尾根を上り、奥秩父の最高峰北奥千丈岳を経て国師岳や金峰山に上るルートがありました。
それも県営林道川上牧丘線の開通によって大弛峠に車が入るようになり、登山の流れは大弛峠へと移って、柳平から歩かれた道はいつしか荒廃していきました。
その大丸戸尾根に歴史の道を探しながら遠見山に登る計画に誘って貰いました。
塩山駅からタクシーでメンバー5名、標高1500mの柳平に入ります。
金峰山荘から250m先で右手の牧草地に入って行きます。
小さな流れの縁にクリンソウが咲く湿地を抜けて左手の仕事道に入ると尾根と巻道の分岐にでます。
赤布のついた尾根道を見送り水平道の巻き道を選びます。
切取部の先で巻道を離れ急傾斜を標高差70m程上って主尾根の平坦地にでます。
晴天の下、眼下に絵本の挿絵のような柳平の牧草地や分校やダムの景色が、背後には富士山や南アルプス南部の山も望まれ、素晴らしいご褒美をいただきます。
大丸戸尾根には苔生したシラベやコメツガの林に笹が茂るという、丹沢や奥多摩では見られなくなった林床の植生が豊かに息づいています。
ただ笹原の踏跡は、全体的に尾根が広いことから獣道も加わって、錯綜します。
特に標高1920m~2050mにかけては、尾根幅が広大で沢筋も入ってくるためコンパスを振るなど注意の必要があります。
標高2050mからの標高差50mの登りは今回の胸突き八丁、荒い息をつきました。
標高2120mに烏ノ尾根との合流地点があったはずですが、私は尾根の左寄りを上って標高2135mの休憩地点にショートカット気味に進んだ為スルーしてしまったようです。
烏ノ尾根~大弛峠のルートを3度歩いているリーダー、きょう懸案の大丸戸尾根を制覇して落ち着いてしまわれ、「遠見山(大丸戸山標高2234m」は樹林帯の中で展望もないので私は止めておきます、どうぞ行ってきてください」と言われます。
それではと上り始めると、標高2150mの緩斜面の東南側が樹林が切れて富士山が麗しい姿を見せ、西南の方角に南アルプスも望めます。
Sさんご夫婦とこの地の景色を十分堪能するうちに再びこの地に立ってみたという思いが芽生えて、国師岳からの再訪を胸にリーダーの待つ休憩地に戻ることにします。
その帰り、意識的に尾根の東南寄りを下ると烏ノ尾根方面への踏跡を見つけます。
リーダーに報告をすると、行って見ましょうということになります。
東側に横移動した標高20140mで偶然落ちている指導標を見つけます。
下山はこの踏跡を辿って烏ノ尾根を大烏分岐まで下って、その先は水平道の林道で午前中通過した1860m地点まで戻る予定とします。
標高2070m過ぎでさっき見つけたのと同じ仕様の指導標が立っていました。
しかし「柳平」の標識は支柱から外れて地面に落ちていたので拾って支柱に付けてみると、烏ノ尾根の方向からは右手に向いていました。
烏ノ尾根の展望地です。
烏の尾根を標高1980mで林道に降ります。
烏ノ尾根最後の展望、左手の鋭鋒は乾徳山のようです。
水平道の林道歩きの途中で「ゴトメキ」と記された指導標を目にします。
(もしかしたら?…標高2135m地点までの上りで指導標を一切見なかった点から、大丸戸尾根のルートは私たちが沢筋にルートを採った1950m過ぎでは稜線を忠実に辿り標高2120mより下部の標高2070m近辺で烏ノ尾根に交わるのかもしれない…。)
1860m地点から尾根を下って1830mの林道に降りると忠実に林道を辿って(一部地図に記載なし)標高1760mの林道ゲートを抜けて大丸戸尾根を午前中の軌跡どおりに歩いて柳平に16:15に下山しました。
かつて藪山の猛者たちが駆け巡った奥秩父の大丸戸尾根を歩いて、
「静かな山」の雰囲気に浸りました。
昔道は探せたのか、どうだったのでしょうか。
できれば再訪して疑問点をすっきりさせたい思いです。
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