2017年6月19日月曜日

檜洞丸 ツツジとブナの宝庫


2017年06月03日(土)

【山名】檜洞丸標高1601m テシロノ頭標高1491m 石棚山標高1351m 
       ヤブ沢の頭標高1290.3m 板小屋沢ノ頭標高1130m
【山域】西丹沢

【コースタイム】 行程 ;-(電車バス等) =(車・タクシー) ・・・(歩行)
           西丹沢ビジターセンター7:25…752尾根に乗る・・・8:08ゴーラ沢出合
                 9:05展望園地…9:10危険喚起…9:53展望台10:03…10:16シロヤシオ
                 10:19石棚山稜分岐…10:40檜洞丸山頂11:34…石棚山稜分岐11:59
                 12:41カツラの巨木12:43…ヤブ沢ノ13:02頭…13:45板小屋沢ノ頭
                 14:37沢筋に出る…14:53箒沢出合…15:20西丹沢ビジターセンター




ツツジ咲くこの時期は外せない檜洞丸ですので土曜日が混むのは承知でしたが、
到着した7:30には既に箒沢公園の路肩にまで縦列駐車の列が伸びていました。

有料の1コイン駐車場に駐車できましたが、この時期土日は公共交通が無難です。
きょうは、ツツジ新道から石棚山稜を下ります。
沢沿いの取り付きから10分程で平坦地に登り上げるとゴーラ沢出合までは
ウオーミングアップ、木漏れ日がやさしく降り注ぐ穏やかな巻道を行きます







ゴーラ沢出合から傾斜のある尾根道に取りつくと登山道はこれまでと
様子が変わって、鎖場やガレ場を上るようになり、徐々に勾配が増します。





展望園地で一息つきます。
枝の間から覗く富士山は、新緑の額縁にすっきり納まっています。

登山道に手が入って、安全に付け替えてもまだ残る危険個所には注意喚起の幟を
立て、木の根を頼りに大石を乗り越えるポイントには新たに木段が設けられました。
それでも檜洞丸の登山道は丹沢山地では比較的人工物が少なく足裏に自然の感触が伝わる楽しめる道だと思います。







木の根の張り出しや高い段差が混じる急登のはじまりに荒い息をつき、
ふと足元を飾るクワガタソウに励まされながら高度を稼ぎます。
そろそろシロヤシオが咲く辺りと視線を頭上に廻らすのですが、さっぱりです。






相方との日程調整でいつもの年より1週間弱先送りしたので、花の盛りには遅れたのですが、昨年、咲きほこるシロヤシオとミツバツツジに歓喜した標高1410mの展望ベンチの周りも拍子抜けする寂しさです。
ことさら思い入れのある地元の山に相棒は、「もっと豪華なんですけどね…また上ってくださいね」と、檜洞丸に初め登る若人ペアを相手に残念がります。




急な木段を石棚山稜との分岐まで登ると、満開のシロヤシオが残っていました。





一方トウゴクミツバツツジは今が見ごろ、標高1500m辺りは新緑に赤紫の華やぎが加わります。




急な勾配が一気に緩んで登山道は木道になります。
明るいブナ林、林床を埋めつくすバイケイソウ、その中を貫いて通る木道、
檜洞丸ならではの独自の景観が広がります。




 



きょうは空気が澄んで左手に富士山も望める感嘆の光景です。




賑わいの山頂からちょっと犬越路方面に階段を下ると雄大な展望が広がる気持ちの良い場所にでます。
富士山をはじめ、たたなずく山々の大パノラマを飽かず眺めます。
 







下山は、石棚山稜分岐まで往路を戻ったら分岐を左に入って箒沢公園に下ります。






平日は出会う登山者も稀ですが、土曜日のきょうは3組が前後して歩き始めます。
同角ノ頭の分岐ですれ違った単独の登山者は、大倉尾根を皮切りに塔ノ岳、同角ノ頭、檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳の日帰り周回中とか、途方もなく健脚です。

ブナの若葉をそよぐ風が心地よく、春ゼミのムゼームゼーの合唱も若葉風に届けられると澄んで聞こえます。






テシロノ頭から標高差100mほど下った新山ノ頭との鞍部に、楽しみがあります。
石棚山稜の主、苔むすカツラの巨木です。
以前幹に寄生していたギボウシが見当たらなくて、樹勢も以前に比べると精彩を欠いた印象を受けたのですが、気のせいでありますように!




快適に辿る石棚山稜も標高1290mのヤブ沢ノ頭迄、以後は急な勾配の滑りやすいザレの道に難儀します。






箒沢の広い河原に出るとヤレヤレです。

 
 
 
箒沢公園から車道歩きでゴールの西丹沢ビジターセンターへ。
 
 
 

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