2017年5月31日水曜日

不老山 サンショウバラ


2017年05月28日(日)

【山名】不老山標高928m

【山域】丹沢山地

【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
                7:47駿河小山駅8:00=明神峠8:27…10:25サンショウバラの丘10:35
                11:13不老山11:35…不老の活路コース…12:47塩沢ルート…塩沢集落
                …道の駅…宮原入口バス停留所15:18ー帰宅





久しく会わなかった山友が集まって、不老山のサンショウバラを見物に出かけます。
駿河小山駅発8:00の土日祭日限定バスで明神峠登山口へ。




いつ歩いても足にやさしい気持ちのいい稜線です。
ヤマツツジのオレンジ色が若葉の森に映えます。




サンショウバラの丘では咲いている木もありましたが、不老山山頂近辺は蕾がほとんどで、開花にはもう後1週間はかかりそうです。

不老山からの下山をどうするか相談の末、不老の活路コース途中から塩沢ルートに入って「道の駅山北」にでる案でまとまります。





半次郎道標を過ぎの標高600mで登山道を離れて、東の大久保山へ左折します。
大久保山(標高614m)から檜の植林地に切られた鉄塔巡視路を下って行きます。
342号鉄塔に出ると樹林が切れて、これから目指す塩沢流域が展望されます。
おっと…切り拓きに蕨の群生、しばし蕨狩りに精を出します。







標高350m辺り急なトラバースで塩沢川に降りて行きます。
4つの枝沢が合わさる標高300mから塩出集落への塩沢歩道は、2010年9月の集中豪雨により消失、現在は塩沢川の河原をいきます。
徒渉地点には倒木や河原の石に青ペンキで塗られた道標がありますが、半分消えかかっているものもあります。





塩沢の流れを離れ、この梯子で護岸の上に出て集落に入ります。






早速狸がお出迎え、人なれしているようで怖がりません。
夏毛にぬけかわっている最中のようです。

檻の中には猪がいました。
檻の中にいても大きくて猛々しい迫力、恐ろしくて近づけません。





集落から道の駅へと続く道端に、イワタバコで埋まる崖がありました。
神奈川県の県花、山百合の苗もたくさん生えるその崖の目と鼻の先には、第2東名の工事現場があります。

植物や動物たちが住処を失うような事態にならなければよいのだがと、一抹の不安を抱きました。

2017年5月30日火曜日

雲仙岳 ミヤマキリシマ

2017年05月21日(日)

【山名】国見岳標高1347m立岩の峰標高1325m普賢岳標高1359m

【山域】島原半島

【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
                金泉寺山小屋7:30…9:00黒木第2駐車場=12:30仁田峠
                =雲仙ーロープウエイ…展望台12:55…妙見神社
                …13:30国見岳13:45…14:15鬼人谷口14:20
                …(ヒカゲツツジ)14:31…西の風穴14:33
                …14:48やまぐるま…14:55湯江川源流…鳩穴分かれ14:57
                …14:17立岩の峰15:19…(ヒカゲツツジ)15:30
                …15:30霧氷沢…15:45普賢岳…16:26紅葉茶屋
                …あずき谷…(鳥居)16:54…仁田峠17:18
              


 

仁田峠の駐車待ちの間に平成新山を展望します。
噴火から四半世紀を経た今も残る生々しい火砕流の爪痕を目の当たりにして、
テレビの画面に息をのんだあの瞬間の忘れつつあった衝撃が蘇ります。




ミヤマキリシマ満開の仁田峠、駐車40分待ちの人出です。
妙見岳展望台までロープウエイに乗ります。
幸いなり、きょうも天気に恵まれて素晴らしい展望です。
薫風の心地よさ、ここは海に囲まれた島原半島でした。


 




登山道を彩るミヤマキリシマはちょうど見ごろです。
仁田峠の賑わいの割には登山者は少なく、花と眺望をゆったり楽しめます。
 




ドームを載せた「山」の字形の平成新山の標高は1483m、普賢岳の1359mを抜いて、長崎県で一番高い山だそうです。
この山に植生が回復するのはいつなのでしょうか。
その時を待ちながら大災害の記憶を忘れないようにしなければと心します。






 
最初に国見岳をピストンします。
この日、ミヤマキリシマの衣をまとった娘盛りの国見岳です。
お転婆さんのようで鎖場があります。
韓国からのお客さん、日本式の交互通行に馴染みがないようでするすると脇を抜けて先に立ちます、お達者です。



国見分かれに戻って鬼人谷口に下ります。
標識を前にして「紅葉谷茶屋」か「鳩穴分かれ」か、どっちに行こうか迷います。     
そういえば金泉寺山小屋管理人の池田さんから「霧氷沢にヒカゲツツジが残っているよ」と教えて貰ったことを思い出します。
時計回りに決定です。




ヒカゲツツジが早々と現れました。
その後も池田さんに教えて貰った霧氷沢は勿論、あちこちに次々と咲いていて歓声をあげたのでした。



そして「ヤマグルマ 」、
薊谷でも大岩を抱え込んだ状態を見かけました
 

 世界に一つしかない1属1種、頑張っています。



西の風穴、ヤマグルマ、北の風穴、鳩穴分かれと進んで、この先立岩の峰へは一方通行です。
途中に平成新山への閉ざされた登山口がありました。
 
 
 
 

 
 
立岩の峰の至近距離から平成新山を眺めます。
溶岩ドームは平穏のようですが、下方山腹から白煙が上がっていました。
よく見ると黒っぽい玄武岩や灰色がかった安山岩の山肌に、
ミヤマキリシマらしいピンクの花色が、ポツンぽつんと見えます。

 
 
 

 
 普賢岳まで登ってきました。
上り初めが遅い時間で幸いしたようです。
 大岩に腰掛けてのんびりできます。





紅葉茶屋の下りは結構足に来ます。
「ここを登るのも大変だったね」と時計回りで正解でした。
薊谷を下りはじめるとオオギカズラに出会います。
鬼人谷でも群生していたハルトラノオがここにも群生しています。




薊谷から石段を登って巻道をた辿るとやがてロープウエイ駅の裏手の鳥居に出て、
登山終了です。
お店や屋台も商いを終え、駐車場もガランとしていました。

今回は往年の相棒とその友だちの三人旅でした。
どこに出かけても観光地は素通りしていた相棒と私でしたが、
最終日は友達の希望でグラバー亭を巡りました。
長崎港に豪華客船が停泊中で中国観光客で賑っていました。
山より疲れるとつぶやく相棒、習い性は簡単には治らないものだと大笑いします。


2017年5月27日土曜日

多良岳と金泉寺山小屋

2017年05月20日(土)

【山名】多良岳

【山域】多良山系

【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
                        
                東名高速道秦野中井ICバス停留所04:51ー5:50羽田空港6:55ー8:55長崎空港
                =10:30諫早市黒木第2駐車場10:50…13:00金泉寺山小屋14:10
                …役の行者14:25…梵字岩14:45…14:50国見岳14:55…15:05多良岳15:10
                …15:33展望岩…16:24金泉寺山小屋
                




経ヶ岳の舞岳登山口は、ここを駐車中の車の方向へ左に折れなければならなかったのですが、私たちは車止めのある八丁谷林道へ直進してしまいます。
直にまちがいに気づきますがアプローチの遠出早がけを言い訳に予定変更、
「経ヶ岳はスルー、金泉寺山小屋でのんびりしましょう」と、そのまま先に進みます




林道から登山道に入ると傾斜がついてきます。
木漏れ日にポット浮かんだ白い花はガクウツギ、足元に楚々とフモトスミレ、安らぐ花の道です。


尾根道からいつしか沢沿いに細い枝沢を2つ3つ横切って、標高660mの柄杓の吊るされた水場に着きます。
荒れた沢地形を抜けた斜面に評判のキツネノカミソリの群落がありました。
想像に余る大群落、花が咲いたらさぞや見事でしょうと心惹かれます。



 

チェンソーの音が響いて金泉寺山小屋は近いようです。
薪割りをする人々の姿が飛び込んできました。
一年分の薪を調達する作業日を明日に控え、管理人さんから薪割りの手ほどきを受ける薪ボランティアの皆さんです。

賑わいの山小屋に宿泊の手続きを済ませ、多良岳に向かいます。
おっとその前に涼風が抜ける気分のいい小屋のテラスで腹ごしらえです。


      役の行者様

         天然石を見事に組み上げた階段
      
         多良岳山頂  


多良岳は、古い火山が浸食されてできた複雑な地形の山なのだそうです。
そういえば、西野越までの登山道も尾根と沢を出入りしました。



経ヶ岳         

 有明海と対岸の雲仙岳

座禅岩から上り損ねた経ヶ岳とあす登る予定の雲仙岳を展望します。

有明海を横切る一筋の線、ニュースで報道されるのを見た覚えはありますが、
座禅岩から眺める実物、初めてことの現実が垣間見えた思いでした。




信仰の山、修験の場でもあった多良岳、登山道に鎖や梯子を頼む場面もあり、
また点在する巨岩や見上げる絶壁のダイナミックな景観と、固唾を飲みました。
実は私たち座禅岩を前岳(本多良岳)と勘違いしてしまい、前岳は未踏峰で残りました。
経ヶ岳から本多良岳まで次回こそ完登したいなぁ!と思っています。






夕餉は管理人さん方や薪ボランティア参加の方々のBBQパーティにご相伴させて貰って、御馳走になりました。
鴨や鹿のジビエも飛び出す豪華版B・B・Qに舌鼓を打ちました。
福岡の岳人と話弾んで楽しい時が流れました。




管理人さん心づくしの五右衛門風呂を私達までつかわせて貰い、遠出早がけの疲れも癒えて、熟睡しました。
この度の多良岳登山は、遠ざかっていた登山から復帰してくれた相棒との今後の登山の在り方を考えるいい機会になりました。
管理人さん、ボランティアの皆さん、お世話になりました。