2016年12月23日金曜日

吾妻山~念仏山~弘法山公園 

2016年12月17日(土)

いつもの山仲間と陽だまり散策。
出発の鶴巻地区は秦野市の南東端にあり、東に
伊勢原市、南に平塚市と接します。
小田急線・鶴巻温泉駅から北へ1分の温泉街に
公共温泉「弘法の里湯」があります。
ルシュウムの含有量が多く良く温まるので、山旅の疲れをほぐすに絶好の湯です。

でも今日はなぜに…逆コース。


【山名】吾妻山標高125m 念仏山標高347m 弘法山標高235m
     権現山標高243.5mm 浅間山標高196m

【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
          鶴巻温泉駅8:50…石造りの道しるべ9:06…9:20吾妻山9:25
          …10:40念仏山10…11:35弘法山11:45…権現山11:57
               …浅間山12:05

 

温泉街を住宅地に左折し、東名高速の下をくぐって山道に入ります。
標高差30メートルの登りに息を切らすと、道しるべが立つ尾根の平坦地に出ます。



「左弘法山ニ至ル」の道しるべにならい西へ、
雑木林の尾根道を落ち葉を踏みしめ、緩く上って行きます。
15分程で最初のピーク、吾妻山標高125mに到着します。

吾妻神社の石碑が建つ傍らに、日本武尊が、《わが妻よ、…》と詠んだ故事の紹介があります。
この伝承から日本武尊を祀る神社の多くは吾妻神社と呼ばれるようになったそうです。




汗をかくほどのあたたかい日和です。
太陽の動く方向に進む、平坦で気持のいい尾根道です。
南の秦野市と北の伊勢原市を分ける境界尾根です。


尾根道の善波峠と弘法山の分岐から204m峰の北側を巻いて、
北側を国道246号線のトンネルが抜ける、善波峠に着きます。
南北と東西の境界線が交わる善波峠で西と南は秦野市、東と北は伊勢原市です。
善波峠は、古く大山詣の矢倉沢往還で栄えた場所とのこと、道脇に置かれた頭のもげた石仏は、往事の人々が旅の安全を願って安置したものでしょうか。

弘法山の前に、善波峠の切通しを右に上って市境の稜線を25分程北上して、
念仏山に立ち寄ります。
念仏山からは、西側に展望が広がって富士山から矢倉岳、箱根の山々が望めます。

左から右へ、明神岳、金時山、愛鷹山、矢倉岳と続きます。


秦野市街地の奥に二子山、駒ケ岳、神山 箱根の山を望みます。


富士山


山頂北の奥に安置された石碑や祠、赤い頭巾の石仏と小さなお地蔵さま


念仏山で見つけた<黒紫色の実に青紫色の莢さや>が珍しい豆、なんでしょう?

マメ科の蔓性多年草 《ノササゲ》 莢は4cm 豆の直径は5mm

秋、淡黄色の細い筒状の花を咲かせる。
花は幾度も見たことがあるけれど、種を見るのは初めてです。
素敵さに手が震えてしまいました。




莢が弾けても種は飛ばされないで、莢の縁にぶら下がる姿が可愛らしいなぁ。          
こちらはトキリマメ

 さて弘法山・権現山・浅間山からなる弘法山公園に向かいましょう。
先ほど善波峠に出るのに北側を巻いた204m峰を、今度は登って、そして下ります。
下る途中のミカン畑で収穫したてのみかんを売っていました。
もう1ヶ所の野菜の販売所でラディシュ一袋100円を買います。

ゆるり辿って、直下だけ坂道を3分頑張れば、弘法大師が修行したと伝わる弘法山山頂です。

 



古井戸の乳の香りのする白く濁った水は、「弘法の乳の水」と呼んで、飲めばお乳の出が良くなる伝説があります。
傍らの手押しポンプを押すと今も水が出てくるそうですが、試したことはありません。


弘法山からは馬場道と呼ばれる広々とした尾根道が権現山に通じています。
広い山頂は、弘法山公園展望台やバードサンクチュアリの憩いの場です。
権現山から浅間山への雑木林を行く。

浅間山から富士山を展望

弘法山公園は、「関東の富士見百景」「かながわの探鳥地50選」に入る
身近な山上公園です。

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