2016年8月27日土曜日

白駒池・高見石・丸山 麦草峠から周回

もののけの森


2016年08月21日(日)のち

【山名】丸山標高2329.6m

【山域】北八ヶ岳

【コースタイム】 行程 ; (-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
           駒出池キャンプ場7:00=7:25麦草峠登山口7:33…7:36麦草ヒュッテ
          …8:00白駒の奥庭…8:20菁苔荘…白駒池…8:35白駒の池遊歩道…9:07白駒荘9:28
          …21:30高見石分岐…10:00高見石小屋10:50…11:10丸山…12:10麦草峠




北八ヶ岳を東西に貫いて走る国道299号線は、メルヘン街道とも呼ばれます。
国道で2番目に標高の高い麦草峠(2127m)を頂稜部に茅野市側の蓼科高原と佐久市側の八千穂高原に広がるシラカバ林やカラマツ林などの美しいロード景観が
ドイツのメルヘン街道に似ていることから名付けられたそうです。
 
八千穂自然園の白樺林

駒出池キャンプ場



八千穂高原の駒出池にキャンプを張った翌日、
北八ヶ岳の登山基地、麦草峠から白駒池を巡ります。

雨に降られた昨日に打って変わって、透き通る青空です。


 
麦草ヒュッテの前に花野が広がります。
シュロソウ、ヤナギラン、クガイソウなど終盤の夏の花の中にあって、
ハクサンフーロはまだまだ盛りです。
マツムシソウ、アキノキリンソウ、ゴマナ、オヤマリンドウなど秋の花が目立ちます。


晩夏から秋にかけて咲く ツクバトリカブトがそこここにかたまって咲いています。




花野を過ぎると針葉樹の原生林「黒曜の森」に入って行きます。
鬱蒼とした森に、種類の違うたくさんの苔で幾重にも覆われた、
まさに「まるで緑の絨毯を敷き詰めた」かの光景が広がります。




まぁ可愛いい!
苔には茸がよく似合います。





ぽっかり空が抜けて、「白駒の奥庭」と呼ばれる場所に出ました。

苔むした岩の一角、根付く植物は、盆栽じたてのように小ぶりで美しい。
悠久の時が築いた、岩とハイマツとシャクナゲの自然庭園を木道で渡ります。

再び天を覆うツガ、トウヒ、シラビソの原生の森「白駒の森」に分け入ります。
苔むした倒木に生まれた幼木は、苔がため込んだ水を得て根を地面に伸ばして
成長していきます。
その間に倒木は、分解されて土となり消えていきます。
新たな木の根元には、かつて倒木があった部分が隙間になる根上がり現象がみられ、北八ツ白駒の池周囲の苔の森で繰り返されてきた、自然の神秘を垣間見ます。




白駒池北岸の青苔荘に出ます。





青苔荘の前から池畔にでます。
船着き場から西岸の白駒荘が水鏡に映って見えます。





青苔荘から白駒荘まで右回りに白駒池を巡ります。

「もののけの森」はもこもこと凹凸のある地形です。
木道の危うげな足元を気にしながら、進んだり立ち止まったり、振り返ったり、
差し込む光が立体的に緑の苔を浮き上がらせる、独特のムードに浸ります。





もののけの森を抜けると白駒の池の縁にでます。
水と光と風が池の水没木をアレンジする美しい景色に出会います。






池の端の白駒荘に到着すると、夏休みの親子連れ、若者のグループとかたくさんの人で賑っています。
私たちも小腹休憩、記念写真も写してのんびりします。
 

 
 
 
 

来た道を少し戻って「高見の森」を高見石に向かいます。
日射しに煌めく苔に心奪われ、囀る鳥に心通わせ…おっとと!
大石の足元が濡れているので要注意です。






高見石も登山者でいっぱい。
不思議だなぁ?道中歩いてる人には出会わなかったのに、
白駒荘といい高見石小屋といいこの賑わい。
北八ヶ岳の原生の苔の森は、深山に分け入ったという充足感が味わえる上に、
要所にある山小屋にオアシスの安心感を得られるし、整備の行き届いた登山道は急坂も少なく、バラエティにも富んでいるので人気があるのも頷けます。




 ガスの切れ間に白駒池が見えます。





高見石から標高差50m弱上ると丸山です
樹林に覆われた山頂にはきょうのルートで唯一の三角点があります。




標高差200mのほぼ下りで麦草峠に戻ります。
北八ヶ岳の苔の森には、約500種類の苔が生育しているとか、
この数は日本の苔の4/1にあたるのだそうです。
山にある幸せを味わう、今日も良き日でした。

 
 
 
 
 
 

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