2014年11月8日土曜日

笊ヶ岳 (標高2629m) 南アルプス



いつか上りたい、ずっと温めてきた、白峰南嶺の主峰笊ヶ岳。
機会が訪れて晩秋の笊ヶ岳に上ってきました。



セメントコーティングされてしまった素掘りのトンネル。
雰囲気も大事だけれど安全第一ですよね、わかりますでも?残念。




    

奥沢の一軒屋 柿の実の収穫に訪れた御当主「猿にいたづらされたよ」と。




 吊り橋を渡って








沢の高巻道で石清水のシャワーを浴び、広河原で靴を脱いで奥谷沢を渉ると、急登が始まります。
幕営用に水4Lを追加するとずしりと肩にひびきます。

      山の神






九十九折れを淡々と、とはいかずに喘ぎ喘ぎ上ってきました。
苦しい上りの慰みは、この紅葉。









幕営に最適な平地を横目に、まだ予定の1/4、いくらなんでも拙いでしょうと先に進みます。
年代を経た巻きあげ機が無造作に転がっています。
造林小屋がちかいのでしょうか!







予定の檜横手山での幕営はとっくに諦めて適当な場所を探しながら、といっても相変わらずの急登が続きます。
そんな時出会った単独の日帰り登山者から山頂のベストショットを見せて貰って、萎えかけた意欲が持ち直します。
標高1620m造林小屋跡地に十分とは言えないまでもテント3張り分のスペースを見つけて幕営しました。



しらびその樹林の中の檜横手山山頂





明くる日、6時前に幕営地を出発。朝一から急登の連続で檜横手山の東西に長い山頂に到着です。
昨日のうちにここまで登っていれば、傾いたテントで苦労することもなかったのですが、届かなかった。


布引山へ、まだまだ続く急登








出発から3時間で布引ガレの縁に出て稜線に立ちました。
南アルプスの盟主赤石岳など名だたる峰々と長大な白峰南嶺の山々が眼前に迫ります。
展望のない樹林帯の急登をしのいだご褒美ですね。


上河内岳と聖岳



稲又山・青薙山 方面






稜線から少し回り込んで再び樹林帯に入り、途中「所の沢越」の分岐を左に見送るとすぐに布引山山頂に到着です。
急登を抜けて、ヤレヤレといった面持ち、まだ先があります。








一服したら笊ヶ岳との鞍部「倉沢コル」へと向かいます。
帰りの上り返しが怖くなる程にグングンと高度を下げます。
笊ヶ岳が視界に飛び込んできたのも束の間、すぐにガスに包まれてしまいました。 
 



 
やったね!念願の笊ヶ岳山頂に立ちました。

東方に湧いたガスで富士山と小笊のツーショットは望めませんでしたが、
ガスの割には展望もグーです。
西方の赤石山脈と北方の北岳・鳳凰山も展望できました。



赤石岳


遠くに北岳のピラミダルな頂稜、その右に鳳凰三山、次々と雲が湧いて流れ広がって行く。


束の間の小笊


「笊ヶ岳(標高差2139m)は若いうちに上っておく山だね。」パーティ全員の感想です。




10/30 老平登山口(C.490)10:45…13:02広河原徒渉点13:15…14:18山の神(C.1250)
      …15:15ウインチの残骸…15:25四本檜の肩(C.1620 造林小屋跡)幕営
10/31 幕営地5:55…7:15檜横手山(C.2021)…9:08布引崩れ(ガレの縁)…9:35布引山山頂(C.2584)9:40
      …倉沢コル(C.2400)…10:58笊ヶ岳山頂11:35…12:52布引山…13:05布引崩れ13:13
      …檜横手山14:33…15:40四本檜の肩幕営地
11/01 幕営地停滞 
11/02 幕営地9:00…9:48山の神…10:30広河原11:00…12:40登山口


2014年11月5日水曜日

丹沢 山神峠から伊勢沢ノ頭・檜岳

 同角山稜・石棚山を正面に眺めながら玄倉林道を一時間で最初のトンネル境ずい道までやって来ました。
6名の仲間と北の玄倉から山神峠・伊勢沢ノ頭・檜岳を経て南の寄に抜けます。



トンネルの出口を左に、玄倉川側の山腹を巻いてトンネルの上に出ます。
伊勢沢ノ頭北西尾根の出だしは痩せて急ですが、C750mまで乗り上げると傾斜は落ち着きます。



檜の植林地が広がる大撫丸の954mピークを踏んで南東に下ると、朽ちかけた社が建つ山神峠です。

かつて往来の多かった蕗平橋から大撫丸の南西山腹を巻いてくる山神峠へのルートは、現在は落石や崩落で通行が困難になっています。





峠から更に南東に伊勢沢ノ頭に登り返す標高1040m辺りから山林用の軌道に出会います。
標高1100mの展望地での昼食休憩は吹き上げるガスが冷気を運んで予定を早く切り上げます。
南の秦野峠から上ってくる登山道に出会うとすぐ右に伊勢沢ノ頭(1177m)です。
天気が良ければ富士山も南アルプスも眺望できるのですが、きょうは遠目がききません。


ヤマボウシの実のたわわに。


檜岳(1166.8m)へ北東に進みます。
ただでさえ気持ちの良い自然林の続く稜線を、ガスに霞んで淡い優しい色の紅葉に浸りながら歩きます。
檜岳山頂が近づくと明るい赤褐色のつるつるした樹皮のヒメシャラに目を奪われます。
こんなにかたまって生えているのは丹沢では珍しい気がします。



檜岳の誰もいない静かな山頂です。
秦野峠方面に少し戻って、檜岳南東尾根を下ります。
株立ちのヒメシャラの木を目印に登山道から左に入ると左手の植林帯の上に切られた径路を下り、753mピークを巻くとそこからは仕事道の九十九折の歩きやすい道で秦野峠林道に降り立ちました。

寄大橋を渡って寄バス停までの30分、私はのろのろ歩きでバス出発にぎりぎり間に合いました。



10/26 新松田(バス)7:30=8:30玄倉8:45…玄倉林道…9:50境隧道9:55…伊勢沢ノ頭北西尾根
     …P954(大撫丸)…11:38山神峠11:40…展望地(C.1100m)休憩12:40…13:05伊勢沢ノ頭(C.1177m)
     …檜岳山稜…13:40檜岳(c.1166.8m)…檜岳南東尾根…寄大橋15:10…寄バス停15:44=新松田

2014-10-26
 
 
 
 


2014年11月4日火曜日

丹沢 霧の日


三日振りに晴れ予報が出たので、ぶらり塔ノ岳に上りました。







登るにつれてガスがかかりはじめます。

 
 
 
やがて紅葉の中に





 
 
 
2014-10-24
 
 
 

2014年10月15日水曜日

金時山(標高1212m) 箱根カルデラ外輪山




静岡と神奈川の県境にはいくつかの金太郎伝説が語り継がれています。
中でも足柄山で熊と相撲を取った昔話は有名ですが、これらは江戸時代には浮世絵や歌舞伎に登場し、
既に猪鼻嶽と呼ばれていた箱根外輪山を改に「金時山」と命名するほど金太郎伝説はもてはやされたそうです。
今回はマサカリ担いだ金太郎が闊歩したであろう足柄を起点に【金時山】に上ります。
スタートは南足柄市の道了尊(曹洞宗、大雄山最乗寺)です。
久しぶりに訪ねた道了尊は、“こんなにいいところだったかしら”と懐かしい気持ちがしました。




樹齢500年とも聞く、杉の参道を辿り碧落門から道了尊境内に入ります。



正面の石段を上がると、開け放たれた本堂の天井から吊り下げられた天蓋に、目を奪われました。



鐘楼は彫刻が施されて凝った造りです。
辺りの景色と相まって、紅葉の頃は一段と趣深いことでしょう。



 多宝塔や不動堂を過ぎ行き、山水庭園の赤い橋を渡ると、左右に烏天狗と天狗が安置された結界門が現れました。



雰囲気のある結界門をくぐると、道了尊の真骨頂、長い石段(350段程)連続して御真殿、奥之院に導かれます。
御真殿は最乗寺が道了尊と呼ばれる本丸、天狗の高下駄が小から極超大まで境内に奉納されています。
ここからも明神ヶ岳に上る登山道がありますが、きょうは奥の院から出ている破線の登山道を行きます。



こちらの方がいかにも結界門らしい門をくぐると、石段は奥の院へと上り詰めます。
石段の途中、ここにも天狗さまが両脇に安置されています。



奥ノ院を過ぎると漸く登山口に到着です。
金時山は矢倉沢峠からさらに45分ですから、4時間以上かかります。


最初は檜の植林地を行きますがやがて雑木林になります。
紅葉にはまだ間のある林にはトリカブトが群生しています。
毒草と知ってか鹿が食べないトリカブトは、この先もっと増えるのかもしれません。



トリカブトに負けないくらいサラシナショウマも咲いています。
サラシナショウマとトリカブトの白と紫の花色だけではどこか淋しくて、
足元のヤマボウシの赤い実は貴重な山の賑わいです。



9:30、2時間半かかって稜線に出ました。
分岐から左に10分で明神ヶ岳ですが、寄り道せず右に金時山に向かいます。
苅川峠へ抜ける稜線はウメバチソウやセンブリ、マツムシソウ、シオガマギクなど秋の花がたくさん咲いていました。


ノコンギク                             コウゾリナ


アケビの谷を抜け、ハコネタケの一本道から矢倉沢峠に下りはじめると金時山が大きく展望されるようになります。
見えている急登も45分我慢すれば山頂です。




1m低くなった標高は訂正されて1212mになっていました。
連休の中日、たくさんの登山者です。
大きな山頂標の前では横断幕を広げて登頂400回の記念撮影中でした。



展望ははっきりしませんが、大涌谷や芦ノ湖が何とか確認できます。



お隣のパーティはシャンパンでお誕生祝いです。




山頂を北に、金属製の梯子がかかる登山道を足柄峠方面に下山します。



きょう初めて富士山が見えました。
この展望所から直進すると足柄峠ですが、私たちは右折して「金太郎コース」に入り、夕日の滝に下山しました。



夕日の滝にあった案内板です。
地蔵堂と呼ばれる地名のこの辺りも金太郎伝説の里です。
「金太郎の生家跡」があります。



夕日の滝
1月中旬、夕日が滝壺を照らす日がたった一日だけあるそうです。


2014‐10‐12登山


6:26(電車・車)=大雄山最乗寺境内7:05…本堂…鐘楼…結界門…御真殿…奥ノ院…7:30明星ケ岳登山口…明星・明神ヶ岳分岐9:30…火打石岳…11:20矢倉沢峠…うぐいす茶屋11:40…12:20金時山頂上13:07…13:31夕日の滝分岐…丸鉢山…14:45夕日の滝15:05…15:20地蔵堂15:25(バス)…関本16:03道了尊(大雄山最乗寺)16:15(車・電車)=自宅17:30