いつか上りたい、ずっと温めてきた、白峰南嶺の主峰笊ヶ岳。
機会が訪れて晩秋の笊ヶ岳に上ってきました。
セメントコーティングされてしまった素掘りのトンネル。
雰囲気も大事だけれど安全第一ですよね、わかりますでも?残念。
奥沢の一軒屋 柿の実の収穫に訪れた御当主「猿にいたづらされたよ」と。
吊り橋を渡って
沢の高巻道で石清水のシャワーを浴び、広河原で靴を脱いで奥谷沢を渉ると、急登が始まります。
幕営用に水4Lを追加するとずしりと肩にひびきます。
山の神
九十九折れを淡々と、とはいかずに喘ぎ喘ぎ上ってきました。
苦しい上りの慰みは、この紅葉。
幕営に最適な平地を横目に、まだ予定の1/4、いくらなんでも拙いでしょうと先に進みます。
年代を経た巻きあげ機が無造作に転がっています。
造林小屋がちかいのでしょうか!
予定の檜横手山での幕営はとっくに諦めて適当な場所を探しながら、といっても相変わらずの急登が続きます。
そんな時出会った単独の日帰り登山者から山頂のベストショットを見せて貰って、萎えかけた意欲が持ち直します。
標高1620m造林小屋跡地に十分とは言えないまでもテント3張り分のスペースを見つけて幕営しました。
しらびその樹林の中の檜横手山山頂
明くる日、6時前に幕営地を出発。朝一から急登の連続で檜横手山の東西に長い山頂に到着です。
昨日のうちにここまで登っていれば、傾いたテントで苦労することもなかったのですが、届かなかった。
布引山へ、まだまだ続く急登
出発から3時間で布引ガレの縁に出て稜線に立ちました。
南アルプスの盟主赤石岳など名だたる峰々と長大な白峰南嶺の山々が眼前に迫ります。
展望のない樹林帯の急登をしのいだご褒美ですね。
上河内岳と聖岳
稲又山・青薙山 方面
稜線から少し回り込んで再び樹林帯に入り、途中「所の沢越」の分岐を左に見送るとすぐに布引山山頂に到着です。
急登を抜けて、ヤレヤレといった面持ち、まだ先があります。
一服したら笊ヶ岳との鞍部「倉沢コル」へと向かいます。
帰りの上り返しが怖くなる程にグングンと高度を下げます。
笊ヶ岳が視界に飛び込んできたのも束の間、すぐにガスに包まれてしまいました。
東方に湧いたガスで富士山と小笊のツーショットは望めませんでしたが、
ガスの割には展望もグーです。
西方の赤石山脈と北方の北岳・鳳凰山も展望できました。
遠くに北岳のピラミダルな頂稜、その右に鳳凰三山、次々と雲が湧いて流れ広がって行く。
束の間の小笊
「笊ヶ岳(標高差2139m)は若いうちに上っておく山だね。」パーティ全員の感想です。
10/30 老平登山口(C.490)10:45…13:02広河原徒渉点13:15…14:18山の神(C.1250)
…15:15ウインチの残骸…15:25四本檜の肩(C.1620 造林小屋跡)幕営
10/31 幕営地5:55…7:15檜横手山(C.2021)…9:08布引崩れ(ガレの縁)…9:35布引山山頂(C.2584)9:40
…倉沢コル(C.2400)…10:58笊ヶ岳山頂11:35…12:52布引山…13:05布引崩れ13:13
…檜横手山14:33…15:40四本檜の肩幕営地
11/01 幕営地停滞
11/02 幕営地9:00…9:48山の神…10:30広河原11:00…12:40登山口
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