2017年10月2日月曜日

蔵王山

2017年09月23日(土)
恒例の温泉&登山。
昨年の秋田駒ヶ岳は、夫に送迎を頼んで不評を買ってしまったので、
今年は宿から歩いて登山口まで行ける、蔵王山にしました。
蔵王山は登ったことはあるのですが、御釜の印象が99パーセント、
山頂駐車場からピストンしたお山は、「近かった」としか印象にありません。


【山名】地蔵山標高1736m熊野岳1841m刈田岳1758m

【山域】奥羽山脈蔵王連峰
【コースタイム】
           蔵王ロープウエイ8:30-8:50地蔵山山頂駅…9:15地蔵山山頂はずれ
           …9:30ワシ岩ルート…9:46熊野岳山頂9:52…避難小屋10:09
           …10:20馬ノ背…10:31お釜10:41…10:56刈田岳11:07
           …11:30南蔵王登山口…12:23刈田峠避難小屋12…14:10刈田岳1    4:13
           …御釜14:15…馬ノ背分岐14:57…熊野神社15:11…15:14ワシ岩ルート
           …ワサ小屋跡15:36…16:08地蔵山頂ロープウエイ駅舎
           …16:30蔵王ロープウエイ…17:00蔵王温泉蔵王ロープウエイ駅                                                       



素晴らしい夕焼けで暮れた翌朝は、雨音で目が覚めます。
早出して稜線で朝日を拝みたかったのですが、雨では仕方なく、早出する気持ちも萎えました。

元来雨の登山は苦手なので、朝食をいただいてから始発のロープウエイに乗ります




同乗者の会話から私も行ってみたかった「観松平」の地名を漏れ聞きます。
紳士三人、樹氷高原を散策予定でしたが、彼等も霧で諦めるそうです。
蔵王ロープウエイのご縁でOさん・Kさん・Mさんに刈田岳まで同行して頂くことになりました。
山麓線は1330mの樹氷高原まで7分、高度を上げながら遂にガスの上にでました。
乗り換えたゴンドラは空飛ぶ展望台、10分で1660mの地蔵岳山頂駅到着です。


「開運の鐘」を鳴らし、2.5mと大きな坐像の蔵王地蔵尊に登山の無事を祈願します。


オヤマリンドウやヤマハハコの咲く木道敷きの巻道を進むと地蔵山から2つ目のピーク辺りで稜線の道と出合いました。
正面に蔵王山最高峰の熊野岳がガスに見え隠れしています。


案内のあった近道を選び、直登のワシ岩ルートに汗を流します。


熊野岳は霧に包まれていました。
熊野神社に参拝、無事を感謝し、この先の安全を願って合掌します。



山頂標識の前で登頂記念写真を撮ります。
Oさん・Kさん・Mさんが掲げる所属クラブの旗を見て驚きます。
岩手大学で機械工学を学ばれた優秀な方々だった訳で~!




“お釜が見えますように” 霧の馬ノ背を歩きます。




お釜は見えるでしょうか。


願いが通じたようです。
霧の動きが早く、きれいに見えてもまたすぐに霧に包まれます。
Mさんは、5度目のきょう初めてお釜に対面できたそうです。
Kさんは、かつて自転車でお釜を見に来たことがあるそうです。





刈田岳山頂でウエアーもお揃いです。


Oさん・Kさん・Mさんご一緒いただきありがとうございました。
おかげさまで、印象深い蔵王山にであえました。


鞍部から望む南蔵王の前山
蔵王ロープウエイの営業終了まではまだ時間があるので、
南蔵王方面に足を延ばします。



刈田岳山頂から宮城と山形を結ぶ山岳道路蔵王エコーラインを4度横断すると

この標識と指導標のある南蔵王登山口に降り立ちます。







木道の脇やところによっては木道の上を水が流れています。
趣深い、心休まる登山道です。
 
チングルマの赤ととネバリノギランのオレンジの紅葉が見頃です。


イワショウブの花が一輪だけ咲いていた小さい池塘、秋色が何とも言えず素敵です。



オオカメノキの実が霧に濡れて雫には紅葉が写り込みます。

針葉樹のオブジェ、冬の風雪の厳しさが忍ばれます。
モンスターを見に来よう!


刈田峠避難小屋に寄ってみます。
右の壁にヘルメットが20個ほど整然と掛けてあるのが印象的でした。
トイレは入口を入って直の左手、屋内にありました。
管理が行き届いて、大切に使われているなぁと感じました。
覗くだけのつもりでしたが、遅い昼食を摂らせて貰いました。



刈田岳に戻ってきました。
午前中より霧が濃くなった様子です。


馬ノ背は来た時とおなじ霧の道です。
来た時はOさん・Kさん・Mさんに一緒に歩いていただいたので心丈夫でしたが、
帰路 心もとない辿りです。



来た時とは別のルートで、避難小屋手前で左に折れて熊野岳に戻ります。
熊野神社は来た時とおなじ、きょうは一日中靄っていたのでしょうか。



来た時とおなじ、ワシ岩ルートを下ります。



ゴーロの風衝地にイワカガミが咲いていました。
霧のおかげでこの時期まで花が咲かせられるのですね。
狂い咲きと言ってはかわいそう、名残花ですね。



ロープウエイの最終に乗れればいいとのんびり構えて、花を探しながら下ります。
充実した一日でした。
感謝です!

4 件のコメント:

  1. 同行させていただいたOです
    決して「優秀な・・・」ではありません 冷や汗ものです
    濃霧の中でのルート確認や、高山植物のお話、天が遣わしてくれた
    女神ではないか 印象深い山行になりました
    大きなカメラをお持ちでしたが、素晴らしい画像ですね
    ヤマハハコとキンコウカ、ガンコウランを覚えました
    これから少しづつ増やせていけたらと思います

    返信削除
  2. Oさんコメントありがとうございます。
    私の方こそ、3人の素敵な紳士に会わせて貰えた果報者の蔵王山でした。

    花の名前を一つ一つメモしておられたOさんの姿、心に残っています。
    どうぞ高山の花々をOさんの優しいまなざしで眺めてあげてください。
    花の姿と名前が一致し始めるとその数だけ山の楽しみも増えていくような気がしてます。

    Kさんに皆さんのお名前の覚え方を教えていただいたので、きっと忘れずにいられると思います。
    北海道に行ったらMさんの手形探してみます。

    返信削除
  3. 同行させていただいたMです。
    今まで何度も足を運び一度も見たことにないお釜をやっと見ることができました。
    霧の中からの登場は劇的でしたし、その姿は感動的でした。幸運でしたね。
    お導きありがとうございます。

    ブログを拝見してあの日を思い出しています。写真も素晴らしいです。
    霧で先が見えない不安な状況で熊野岳へのガレ場の近道を迷わず選択したあたり、
    流石に百名山を終え二百名山・三百名山をやっていらっしゃる方だと思いました。
    勉強になります。

    これからも、『k.山の楽しみ』を見るのが楽しみです。
    それに、またいつかどこかの山道でお会いできれば良いですね。

    返信削除
  4. ムーチャんさんコメントありがとうございます。
    霧の中からコバルトブルーのお釜が現れて、本当に劇的でしたね。
    良かったです…。
    チームワークのとれたMさんOさんKさんパーティに刺激されて、
    10月4日から長年の相棒をさそって船形山に行ってきました。
    やはり仲間と歩く山は良かったです。
    鬼が笑うかもしれませんが、夏に北海道に行くことも約束しました。
    足寄の町によって-手形でなく足型でしたね-足型を探しますね。

    ぜひ、どこかの山でまたお会いしたいです。

    返信削除