台上に耕作地が広がる遠藤原からスタートです。
農閑期の遠藤原は、多くの耕作地がむき出しの土肌をさらしています。
それでも見渡す畑と富士山と表丹沢の山並みの景色に、安らいだ気持ちになります。
遠藤原にある平塚三滝の一つ「駒ヶ滝」に、藪を分けて降りて行きます。
駒ヶ滝を後に渓流沿いによく踏まれた歩道を下って県道77号線へ、「土屋霊園入口BS」にでます。
車道を迂回して「愛宕山公園」への急な坂道を上って行きます。
一軒家の前で舗装路が終わり畑道を15分程で愛宕山公園に着きます。
愛宕神社のある山頂(標高115m)一帯の自然を生かした公園は、ベンチやテーブルが置かれ、手洗所もありますが、普段は人の訪れは少ないのか、ひっそりしています。
愛宕山公園を後に梅や椿が咲いた明るく気分の良い小道を緩く南に下って行くと、
バス道に出る手前で四差路に出合います。
次の目的地「七国峠」へは、四差路を直進してバス通りに出てから平塚富士見ゴルフ場への車道を進んでもいけますが、きょうは指導標どおりに四差路から左手に進み、尾根に切られた古い歩道を探して登ることにします。
南東へ下る坂道を下りきって橋を渡ると、県道77号線の矢沢バス停留所に出ます。
バス停留所のある石垣の上の寺院、「天宗院」の建つ尾根に、七国峠への歩道が切られている筈ですが…取り付きが墓地の中だったとは思いがけず…見つけるのに手間取りました。
古い歩道を上って行くと、峠の景観を損ねている事業所の横を通って峠に出ました。
その昔七国が一望できたと伝えられる七国峠は、ゴルフ場の建設で眺望を遮られ、いまや北側の大山や丹沢を望むだけです。
鎌倉時代に領主が植えたと伝わる「供養の松」と、往時賑った「長兵衛茶屋」の名を付けた東屋が歴史の名残を今に伝えています。
七国峠は遠藤原と合わせて、「平塚八景」の一つに数えられています。
ゴルフ場の外周道路を進んで三滝の二つ目「尼ヶ滝」に寄り道します。
かつては滝壺で川遊びができたそうですが、現在は川岸の土手は滑りやすく落差もあるので、滝見物には体を確保できるものを用意すると安全です。
ゴルフ場の外周道路に戻ってしばらく進んでから出合う三本目の脇道から北側の琵琶集落に向います。
舗装された尾根道は途中から西側の耕作地や東側に「びわ青少年の家」を見て下ります。
尾根道の終わりに、竹林を巡らした小さな神社がありました。
質素な社の佇まいがしなやか竹林の風情に似合い、印象的でした。
「びわ青少年の家」の家の前を通って、集落はずれの竹林の道を緩く登ると、
ゴルフ場クラブハウスからの広い舗装道路に出合い、左に進むと南平橋の分岐に着きます。
これより「霧降渓流のみち」に入ります。
右手にレイクウッドGCの生垣が続き、富士山と丹沢の眺望圧巻の野辺の道です。
ここは地元の人の散歩道のようで、幾人かの人と出会いました。
人増(ひとふえ)集落近くの段々畑です。
ハイキングコースは指導標がよく整備されていて、迷う心配はありません。
ただ地形図があれば脇道や枝道の情報が掴めて、里山歩きには案外重宝です。
漸くゴルフ場の外周道路から解放されると右鷹取山の分岐に出て、
段差を数段の階段で上って樹間の山道に入って行きます。
途中立石に寄り道します。
立石の印象は薄く、滑りやすいかなりの急傾斜を下り、上ったことだけ覚えています。
途中、なにかをしきりに啄ばんでいる美しい鳥がいました。初めて見る鳥です。
西丹沢自然教室にこの鳥についての情報がありました。
篭脱け鳥のソウシ鳥です。
定着したようで生息数を増やしており、鶯の生態形に悪影響を及ぼすのではないかと懸念されているようです。
絶好の展望地にでます。
地図を広げると、北に広がる集落は「山の神」とあります。
霧降りの滝はすぐそこですが、面白い地名なので立ち寄ってみることにします。
刈り払われた笹の道を下って行くと最初にお墓が現れました。
木霊していたチェンソーの響きは、強風で折れた大木を倒すおじいさんのもので、
その作業を孫娘が見守っていました。
2手に分かれた右の道は集落へ下るので、左を行くと小高い畑地で終わりました。
丘を西に下って山の神集落とは反対側の集落に降りて、「山入口BS」に出ると、折よくやってきた平塚行きのバスに飛び乗ります。
「寺前橋BS」で下車、妙覚寺の「四脚門」として知られる山門を潜ります。
平塚三滝三つ目の「霧降の滝」への周回ルートを吉沢池(きざわいけ)から巡ります。
池の隣にある梅林までは車でも入ってこられるようです。
ここ宮下川支流沿いには、昨夜の雪がまだ残っていて、滑りそうで緊張しました。
霧降の滝です。
水が少なくてガッカリしましたが、サンシャインが素敵でした。
先ほど北の「山の神」へ下った展望地に戻ってきました
今度は北東の寺前橋に下ります。
道すがら、江の島と三浦半島がよく見えました。
八剣神社の大欅は「平塚市保全樹木」ということです。
爛漫の梅に誘われ手前の脇道を下ると、寺前橋より一つ西の「神戸(ごうど)BS」にでました。
帰路は歩く元気がなく、ここから秦野駅行きのバスに乗りました。
2017年2月
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