2017年4月28日金曜日

桃源郷から蜂城山~達沢山~旭山を巡る



「桃の花が美しい期間限定の山行ですよ」と、お誘い頂いて、
山梨県笛吹市の達沢山を尋ねました。
 
 
2017年04月14日(金)はれ

【山名】蜂城山標高738m 神領山標高866m 達沢山標高1358m 
       旭山標高809.4m 蚕影山標高620m

【山域】大菩薩嶺周辺の山

【コースタイム】 行程 ; 駅より記入(-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
         最寄駅5:16ー町田ー八王子ー塩山8:00=蜂城山登山口8:40
         …9:19蜂城山9:28…9:46茶臼山分岐…神領山10:30
         …峰大積寺山(三角点峰)11:02…13:10旭山分岐(C.1290)
            …13:23達沢山13:58…北西尾根旭山分岐14:07
         …14:281145峰14:34…籠袋14:45…15:25890峰15:30
         …ロスタイム15:32~16:00…16:17旭16:23…16:51蚕影山
         …17:05桃源郷登山口17:23…17:27桃の里温泉17:41
         =17:59山梨駅18:22



 

集合地の山梨県塩山駅へは、小田急線~横浜線~中央線と乗り継いでおおよそ2時間半の移動です。
塩山駅からは笛吹市一ノ宮町の蜂城山登山口迄タクシーに乗りました。
塩山駅からのタクシー利用は稀なよう、迷走の運転手さん途中からメーターを切ってくれて3340円でした。
帰りは桃の里温泉から山梨市駅まで3070円でした。
登山口周辺では、期待通りに桃の花の見ごろを迎えていました。




最初のピーク蜂城山に40分程で着きます。
遠く奥秩父の山並みやピンクの絨毯を敷き詰めた様な桃の花爛漫の一宮の町が眼下に望めますが、南風の影響で霞がかかって残念です。




蜂城山から考えもなく尾根なりに進んでしまい、気が付くと東の茶臼山方向に進んでいました。
ここは南の鞍部に下るのが正解、標高720mで進路を右に山腹を下って行きます。
達沢山北西尾根の神領山の登り返しは、ヒノキの植林地を標高差200m弱で赤松が目立つ天然林の山頂に着きます。




尾根の形状に沿って南北に延びる山頂を緩く下って行きます。
鞍部からは南西方向に標高差100mのだらだら登りで910.5mの三角点ピークに立ちます。
古い山頂標の文字は読めませんが、ここが大積寺山でしょうか。





ピークから一旦東に折れて平坦地に出ると尾根は南東に向きを変えて続きます。
標高950m辺りから尾根は幅広になり一部二重山稜かと思える地形を目にします。
落ち葉が積もるこの辺りはどこでも歩けそう、その所為か踏み跡が判然としないところがありますが、南東方向に尾根を外さないことを心がけます。
露岩の急傾斜が始まり足を持ち上げた途端、大腿部分に激痛が走ります。
こむら返りを起こしたようで段差で大股を余儀なくされる都度に誘発しまくります。
よたよたと岩場を抜けると、心配したリーダーが戻ってこられて、パーティの皆さんにも待っていだいて、足並みを乱してしまいました。

達沢山北西尾根旭山分岐



もうひと頑張り!ヨレヨレになりながら達沢山の山頂にたどり着きました。
山梨百名山の標柱が建つ狭い山頂は、樹林に囲まれて展望は殆どありません。
北から京戸山経由ルートで上ってこられた山梨百名山ハンター氏に出会います。
充実した山登りを楽しんでいることが、快活に話される様子から汲みとれます。
遅い昼をゆっくりいただいてから下山にかかります。




1160mまで下って、達沢山を振り返ります。
達沢山北西尾根を標高1290mの旭山分岐まで戻ってから進路を西にとります。
良く踏まれた尾根道が続きます。





標高1080でル-トは左手に直角に曲がって下ります。
リーダーは北に出る尾根を偵察に出ますが、初めの判断でよかったようですぐに戻ってきます。
沢の源頭部に降り立って、ここらあたりが籠袋と呼ばれるところでしょうか。
緩やかに下って標高1000mで北から登山道が伸びてきます。
旭山へは北西方向に進んで2つ目の890峰で休憩します。



南北に長い形状の890m峰は要注意でした。
休憩の間に地図を確認しておくのでしたが、ここまでよく踏まれていた為の油断がありました。
ルートは旭山へはピークの途中から左寄りに進むのでしたが、私たちはピークの北端まで進んで、正解尾根の北隣の尾根に乗ってしまいました。
尾根が下りはじめると前方にピークがないことに気がついて、ここで初めてルートを外したのではないかと疑います。
急ぎコンパスを当てると、方向的には合っているのです。
おかしいと思う一方でコンパスが示す方向があっているので、もう少し下ってみることにします。
ところが、尾根の形状とコンパスの指す方向が次第に乖離し始めて、やっぱりおかしいということになり、登り返します。
登り返したそこに登山道がありました。

およそ30分迷走しましたが、事なきを得ました。
きょう同じ場面での2度のルートロス、気持ちを引き締めないといけません。
間違い尾根でなぜコンパスは、最初は正しい方向を示したのでしょうか。
コンパスの当て方が不適切でした。
地図を見ると正解尾根の登山道と間違い尾根の出だしが平行していた為に生じた誤りでした。
この場面は尾根と登山道の形状を見て、コンパスは直近ではなく旭山に当てるべきでした。

旭山の山頂標は、842m峰の地形図とは異なって次の809.4mの三角点峰にありました。





「蚕影山」この山名は、こかげやまと呼ぶそうです。
字のごとく養蚕の神様を祀ったいわれがあるようです。

道すがら、初狩からご参加のSさんご夫妻に山梨の山や他の山の情報をたくさん教えていただきました。
中央沿線の山々はこれまであまり登ってこなかったので、新鮮で興味深く伺いました。
山の友達を誘って訪ねてみようと思います。




下山口は桃源郷、旭山と蚕影山の登山口の標識があります。
ここまで降りてくると、桃の里の景色が一望です。





大栃山だそうです。
桃源郷に凛々しい山容が似合いますね。





スキル的に課題満載でしたが…、
リーダーに選んでいただいた、爛漫の桃の花ドンピシャリのこの日、
達沢山、楽しい山行をありがとうございました。




2017年4月26日水曜日

明神ヶ岳 大雄山最乗寺奥ノ院から山頂往復

 

せっせと山に登っていた頃の山友が山に戻ってきました。
また一緒に山に登りましょうと、手始めは明神ヶ岳です。


2017年04月04日

【山名】明神ヶ岳標高1169m

【山域】箱根外輪山

【コースタイム】 行程 ; (-電車バス等 =車・タクシー ・・・歩行)
                大雄山最乗寺一般駐車場8:00…奥ノ院登山口8:39
               …9:10林道横断9:20…10:59一般登山道合流
               …11:18明神が岳山頂11:51…13:29林道下13:40
               …14:00奥ノ院登山口…14:20最乗寺一般駐車場


登山口はエアリアマップには紹介のない大雄山最乗寺奥ノ院(標高440m)です。
参拝者用の駐車場から直接奥の院へと続く脇参道を30分で奥の院登山口です。
正式な登山道ではないようですが、必要最小限の道しるべもつけられ、良く踏まれた檜の植林帯を30分程緩やかに上って林道に出ます。
林道を横切って対面の尾根に乗ると、明瞭な尾根道が穏やかに続きます。
標高750m辺りから残雪があらわれます。
明神ヶ岳は、箱根の山なので標高の割には雪が積もります。






確かなトレースがあります。
危険なところがなく手軽に雪山を楽しめることから、冬場は特に人気があります。




曇りがちの平日とあって、二人だけの静かな山頂です。
噴火騒動が一段落した大涌谷を正面に望みます。
堂々とした山容が印象的な神山です。





難儀なグズグズの滑りやすい土質の掘れた道は雪の下に、おかげでサクサクと下れます。





陽だまりにナガバノスミレサイシンが咲いていました。




キブシも



そしてこちらは、松の樹皮のすき間で越冬するカメムシの仲間、ヤニサシガメの幼虫です。
春を感じて、ヤニでゴテゴテの甲羅?干しかな!
 
 



手の届くところに山の春がやってきています。
山友が還ってきてくれて、私にはことのほか嬉しい春です。