大山の奥ノ院に詣ます。
2015年01月14日(水)☀→☁
【山名】 大山(標高1251m)
【山域】 東丹沢
【ルート】 伊勢原駅7:35=8:00広沢寺温泉入口8:20…二ノ足林道…山の神隧道…9:30不動尻
…9:40キャンプ場跡9:47…10:39唐沢峠10:48…10:57石尊沢右岸尾根…12:22大山の肩
…12:28大山13:15…13:24不動尻・見晴台分岐・・・13:40P989…14:0P.893梅ノ木尾根へ
…14:45大沢分岐…15:03二ノ沢ノ頭…15:39奥ノ院…15:57日向林道
…16:22日向薬師バス停16:45…17:08伊勢原駅
大山は江戸時代には【大山詣】が庶民の人気を集め、
関東各地の四方八方から【大山道(おおやまみち)】と呼ぶ参詣道が通じていました。
今も、都心から電車とバスを乗り継いで2時間以内というアクセスの良さに加え、
標高1251mの山頂まで1時間20分という登り易さで多くの登山者に親しまれています。
登山口は隣接する伊勢原市、厚木市、秦野市に夫々複数拓かれていますが、
ケーブルカー利用で観光客も訪れる大山阿夫利神社を経由するコースがメジャーです。
今回私たちは、厚木市の不動尻登山口から唐沢峠に出て、石尊沢右岸尾根を上った大山の肩から大山山頂を目指します。下山は梅の木尾根で日向薬師に下ります。
伊勢原駅から七沢温泉行きの路線バスに乗車(300円)、広沢寺温泉バス停で下車します。
不動尻まで長い林道歩きのスタートです。
冷たい風が吹き抜ける唐沢峠です。
あわてて上着を羽織ります。
唐沢峠(C800)から唐沢川(C750)まで標高差50mを作業道で下ります。
身を切る風の冷たさに縮めた首伸ばすと、午後から曇る予報ですが、ガラスのように冷たく澄んだ青空が広がっています。樹間にこれから上る石尊沢右岸尾根(左)とネクタイ尾根(右)を確認します。
右から石尊沢、左から南大山沢が出会うと、石尊沢右岸尾根の取り付きです。
尾根は大型の哺乳類の骨格を思わせる木々の根張りが逞しい、痩尾根です。
FPU基地局の電波塔が無粋な景観の大山山頂へ七沢5061と表記された電柱からケーブルが延びています。
時には地べたに張り付かんばかりに容赦ない痩せ尾根を、辛抱の粘り強い登りで大山の肩(C1175、不動尻から大山山頂に上る一般登山道)に出ました。
核心を終えたこの瞬間の安堵感、この解放感はいい気分です。
ここからは大山山頂まであと15分、油断大敵、直に気を引き締めます。
大山山頂下の広場に憩う登山者と北方の大山三峰、奥に宮ヶ瀬の山々。
ヒルのいない今が登山チャンスです。
手を合わせ、今年も健康で山に上らせてください。
見晴台への分岐を見送り、涸沢峠への登山道を、左に往路で登った石尊沢右岸尾根を見て下ります。
989ピークから望む大山三峰(標高934.6m)
標高は低いのですが歩き甲斐のあるスリリングなルートが魅力です。
このピークからは東に屏風尾根が延びていますが、私たちは893ピークへ、北進します。
893ピークからは東に、梅の木尾根に入ります。
778ピーク過ぎの大沢分岐(C720)、この標識を、鐘ヶ岳方面に下ります。
P537の鞍部を南に、奥の院跡に下ります。
浄発願寺奥の院跡
昭和13年の山津波で社殿が壊滅、境内には岩屋が残されています。
浄発願寺は130mほど下った日向川の右岸に再建されています。
石尊沢右岸尾根、梅ノ木尾根、浄発願寺跡といづれも初めて歩きました。
案内されての未知ルート歩き、とても楽しかったです。
リーダー、一緒に歩いてくださった皆様、お世話になりました。